いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】セルを結合しないでも見出しの「縦書き」が可能! 使い勝手と見栄えを両立するテク
2023年9月28日 06:55
縦方向のセル結合は仕方ない?
エクセルの表でNG!と言われることの多い「セル結合」ですが、つい使ってしまうのではないでしょうか。コピー&ペースト時にうまくいかなかったり、データの並べ替え時にエラーが出たりと、何かと不都合があるのはわかっていても、表の体裁を整える際に重宝します。
例えば以下のような表を、セル結合しないで作成するにはどうしたらいいでしょうか?
行方向では、セル結合のように見せる定番のテクニックがあります。[セルの書式設定]ダイアログボックスを呼び出して、[横位置]の配置を[選択範囲で中央]を選択します。
一方、縦方向のセルA~A9では[選択範囲で中央]を使えません。列を並べ替えることは少ないですし、縦方向にセルを結合していても行の追加・削除できるため、大きな問題はないのですが、セルの選択時にモヤモヤします。
セル結合をいったん解除してコピペすることもありますよね。この例では結合されているセル範囲が左端なので、それほど手間はかかりませんが、表の真ん中あたりが結合されているとストレスがたまるはずです。今回は「セル結合しない」で縦方向に中央揃えするテクニックを紹介します。
テキストボックスを挿入する
セルの結合を解除してセルの内容を削除しておきます。[縦書きテキストボックス]を挿入して、塗りつぶしと枠線を「なし」に設定します。セルに吸着するように、[Alt]キーを押しながらテキストボックスのハンドルをドラッグするのがポイントです。
行列の追加や削除にも対応
以上の操作で見た目は「セル結合」の状態になりました。列の幅や行の高さを変更したり、追加・削除してもテキストボックスは伸縮します。念のためプロパティを表示して[セルに合わせて移動やサイズ変更をする]が選択されていることを確認しておきましょう。もし違う項目が選択されていたら、選択し直してください。
[Alt]+ドラッグでセルに吸着させる
テキストボックスをセルに吸着させる際に利用した[Alt]+ドラッグの操作は何かと便利なテクニックです。例えば、図形や画像をセルに合わせて整列させたい時にも使えます。また、塗りつぶしなしの太く赤い枠線をセルに吸着させて特定のデータに注目させるような使い方もできます。