レビュー
マンガなどにピッタリな無償フォント「しっぽりアンチック」 ~しっぽりシリーズ第2弾
オールドスタイルな明朝体「しっぽり明朝」を太らせ、アンチック体へ仕立て直す
2017年12月21日 06:05
「しっぽりアンチック」は、マンガや絵本にピッタリなフリーフォント。“SIL Open Font License 1.1”ライセンスの下で配布されているOpenTypeフォントで、フリーフォントの紹介サイト“フォントダス”からダウンロードできる。
本フォントは、オールドスタイルなフリーの明朝体フォント「しっぽり明朝」を太らせ、アンチック体へ仕立て直したフォント。“しっぽり”フォントシリーズの第2弾だ。
“アンチック”とは、肉太のかな書体のこと。一般的な明朝体のかなと比べると線に強弱がなく、丸みを帯びた表情を持つのが特徴。素直で可読性が高く、漢字と並べても負けないことから、辞書の見出しや絵本、マンガの吹き出しに用いられることが多い。本フォントは「築地体後期五号仮名」系明朝を下敷きにした正統派「しっぽり明朝」の雰囲気を継承しつつも、肉太で粘りのあるデザインになっており、とくにカタカナはひらがなより若干太く作られていて、存在感がある。
本フォントはひらがなとカタカナ、若干の記号から成るが、足りない漢字はアドビの「源ノ角ゴシック(Source Han Sans)」で補ってある。わざわざ他のフォントとの組み合わせに頭を悩まさないでも、本フォント単体で利用することが可能だ。
ソフトウェア情報
- 「しっぽりアンチック」
- 【著作権者】
- 只野凡字 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.000(17/12/17)