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最新AIモデル「OpenAI o1」がプレビューを卒業、新プラン「ChatGPT Pro」も

価格はPlusの10倍、じっくり考えてよりよい回答を行う「o1 pro」モードが目玉

「OpenAI o1」がプレビューを卒業

 米OpenAIは12月5日(現地時間)、「OpenAI o1」が「ChatGPT」でプレビューを脱したと発表した。新しいプラン「ChatGPT Pro」もアナウンスされている。

OpenAI o1

 「OpenAI o1」は、同社最新の大規模言語モデル(LLM)。回答を生成する前により多くの時間をかけて思考するように設計されており、科学や数学、コード生成といった分野で前身モデルよりも複雑で、難解な問題を解決できる。

 「OpenAI o1」は「OpenAI o1-preview」と比べてパフォーマンスが高く、応答時間が短縮される。また、難しい現実世界の問題に対する主要なエラーが34%減少するという。

「OpenAI o1-preview」、「OpenAI o1」、「o1 pro」モード(後述)の比較

 「OpenAI o1」モデルは「ChatGPT」のモデルセレクターを通じ、本日よりPlusおよびTeamのユーザーに提供される。EnterpriseおよびEduユーザーも、1週間以内にアクセスできるようになる見込みだ。今後はWebブラウジングやファイルアップロードといったツールサポートの拡充に取り組んでいくとのこと。

ChatGPT Pro

 「ChatGPT Pro」は新しい有料プランで、「ChatGPT Plus」の上位に位置付けられている。価格はPlusの10倍となる月額200米ドル。

新しい有料プラン「ChatGPT Pro」

 「ChatGPT Pro」に含まれるのは、以下の要素だ。

  • 「ChatGPT Plus」で提供されている機能のすべて(新機能へのアクセス、カスタムGPTなど)
  • 「GPT-4o」「GPT-4o1」への無制限アクセス
  • 「高度な音声」への無制限アクセス
  • 「o1 pro」モードの利用

 「o1 pro」モードは「ChatGPT Pro」でのみ提供される「GPT-4o1」の特別なバージョンで、より信頼性の高い回答を得るため、より長く思考する。とくにデータサイエンスやプログラミング、判例分析などの分野でより確実で正確かつ包括的な回答を生成するという。

 そのほかにも、「ChatGPT Pro」には今後より計算負荷の高いタスクに対応する機能を順次追加していくとのこと。