ニュース

古い「Microsoft Office」はExchange/SharePoint/OneDriveへ接続不能に? Microsoftが注意喚起

「Office 2016」や「Office 2019」は今年10月まで

同社のドキュメント

 「Office 2016」や「Office 2019」といった古い永続版「Microsoft Office」アプリ(サブスクリプションではなく、買い切りのバージョン)は、今後「Microsoft 365」へ接続できなくなることがあるとのこと。米Microsoftは1月4日(現地時間)、公式ドキュメントサイト「Microsoft Learn」で注意を喚起する文書を公開した。

 同社によると、「Microsoft 365」サービスへ接続できる永続版「Office」はメインストリームサポートフェイズのバージョンに限られるという。ここでいう「Microsoft 365」サービスには「Exchange Online」、「SharePoint Online」、「OneDrive for Business」などが含まれる。

 「Microsoft 365」サービスへの接続がサポートされるバージョンとその期日は、以下の通り。

  • Microsoft 365 Apps:サポート中のバージョンを利用する限り接続可能
  • Office LTSC 2021:2026年10月13日
  • Office 2019:2023年10月10日
  • Office 2016:2023年10月10日

 「Office 2016」は2020年10月13日、すでにメインストリームサポートを終了し、現在は延長サポートフェイズにあるが、特例として2023年10月10日まで接続がサポートされる。

 なお、期日を過ぎた古い「Office」アプリが「Microsoft 365」サービスから積極的にブロックされることはない。そのため、この期日を過ぎたからといって、すぐさまサービスが利用できなくなるわけではない。

 しかし、「Microsoft 365」サービスを改善するにあたり、接続をサポートしない古い「Office」バージョンは互換性が考慮されず、テストされることもない。そのため、ある日突然パフォーマンスが低下したり、接続が不安定になったり、まったく接続できなくなることも考えられる。

 できるだけ早めに最新の買い切り版である「Office 2021」へ移行するか、サブスクリプションの「Microsoft 365」アプリへ移行することをお勧めする。