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「Excel」に新関数「IMAGE」が追加 ~セルへインターネットの画像を簡単に挿入できる
まずは「Office Insider」でテスト。モバイルにも対応
2022年8月26日 09:00
米Microsoftは8月26日(現地時間)、「Microsoft Excel」の新しい関数「IMAGE」を発表した。製品導入に先立ち、まずは「Office Insider」でテストされる。
「IMAGE」は指定したURLから画像を取得し、セルの中に挿入する関数。セルの中に画像を表示したい場合、従来は「セルの上」に画像を乗せ、幅と高さを合わせてセルの中にあるかのように見せる必要があったが、そうしたトリックは不要となる。画像付きの在庫追跡シートや従業員のダッシュボードを作ったり、ゲームのトーナメント表を作成するといった用途に活用できるだろう。
「IMAGE」関数の構文は、以下の通り。必須となる引数はソースURLのみだ。
= IMAGE(source, [alt_text], [sizing], [height], [width])
- source:HTTPSプロトコルのURL。画像形式はBMP、JPEG、GIF、TIFF、PNG、ICO、WEBPなどに対応
- alt_text:アクセシビリティのため、画像を説明する代替テキストを指定
- sizing:画像のサイズを指定
- 0:縦横比を維持してセルの大きさに合わせる
- 1:縦横比を無視してセルいっぱいに表示
- 2:元のイメージサイズを維持
- 3:「height」「width」引数を使用してイメージサイズをカスタマイズ
- height:「sizing」が「3」の場合にイメージの高さを指定(ピクセル単位)
- width:「sizing」が「3」の場合にイメージの幅を指定(ピクセル単位)
「IMAGE」関数は現在、「Office Insider」の「ベータ」チャネルで展開されている。同社によると、以下の「Excel」バージョンでサポートされているとのこと。
- Windows:バージョン 2209(Build 15608.10000)およびそれ以降
- Mac:バージョン 16.65(Build 22080701)およびそれ以降
- iOS:バージョン 2.65(Build 22080701)およびそれ以降
- Android:バージョン 16.0.15608.10000およびそれ以降