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「Visual Studio Code」に「Microsoft Edge」開発者機能を統合する拡張機能がv2.0.0に
スクリーンキャストに各種デバイス・色覚異常のシミュレーション機能
2022年5月19日 06:45
米Microsoftは5月5日(現地時間)、「Visual Studio Code」用の拡張機能「Microsoft Edge Tools for VS Code」v2.0.0を公開した。エディター画面に「Microsoft Edge」の開発者ツール相当のツールを統合し、エディターから直接Webサイトをデバッグ可能。メジャーバージョンアップとなるv2.0.0では、既存機能の安定性向上と新機能の導入が行われている。
本バージョンでは、以下の2つの新機能が追加された。
Screencast V2
開発中のWebサイトをプレビューするスクリーンキャスト機能が拡充され、さまざまな閲覧環境をエミュレートできるようになった。
たとえば、初期状態ではさまざまな画面幅でプレビューを行う「レスポンシブ」モードになっているが、画面下のバーのデバイスリストから「iPhone 12 Pro」や「Samsung Galaxy S8+」を選択すると、そのデバイスの解像度での表示をエミュレーションできるようになった。
さらに、右下の「魔法の杖」アイコンを利用すれば、印刷モード、ダーク・ライトモードの切り替え、ハイコントラストモードが利用可能。Webページがぼやけて見えたり、特定の色が見えないといった色覚異常のエミュレーションも可能で、アクセシビリティに配慮したWebサイトを開発したい場合に役立つ。
スタイルのソースマップ対応
「Sass」などで出力されるソースマップをサポート。プロジェクトでソースマップを正しく設定すれば、開発者ツール側でスタイルを編集すると、それが「Sass」側にも反映される。
そのほかにも、コンソール統合の問題を解決。CSSミラー編集が実験的機能を卒業し、正式な機能となった。コードに問題がある場合に、波状の下線でその個所と詳細を知らせるライブ問題レポート(live issue report)機能もアップデートされ、同時に「Internet Explorer」対応が削除された。
「Microsoft Edge Tools for VS Code」は現在、拡張機能ライブラリ「Visual Studio Marketplace」から無償でダウンロード可能。「Visual Studio Code」内から直接インストールすることもできる。ソースコードは「MIT license」ライセンスで公開」されている。
なお、利用には「Microsoft Edge 80」以降が必要。機能によってはより新しいバージョンが必要となることもある。
ソフトウェア情報
- 「Microsoft Edge Tools for VS Code」
- 【著作権者】
- Microsoft
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.0.0(21/05/05)