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Microsoft、AI技術ベースのコーディング支援機能「IntelliCode」を一般リリース
「Visual Studio 2019」v16.1の一部ワークロードに標準搭載
2019年5月13日 15:12
米Microsoftは5月6日(現地時間)、人工知能(AI)技術を活用したコーディング支援機能「IntelliCode」を一般リリースした。現在プレビュー版の「Visual Studio 2019」v16.1では、一部のワークロードで標準搭載されるという。
「IntelliCode」は、質の高い“GitHub”レポジトリを大量に用いて訓練された機械学習モデルをベースに、従来からあるコード補完機能“IntelliSense”を拡張したもの。たとえばクラスメソッドを補完する場合、“IntelliSense”は利用可能なメソッドを単にABC順で提案するが、「IntelliCode」ならば文脈に応じた候補をスマートにサジェストすることが可能。コーディングに必要なキー入力を大幅に削減できるだけでなく、プロジェクトでコーディングスタイルを統一するといった効果も得られる。
「Visual Studio 2019」v16.1では、C#、C++、TypeScript/JavaScriptおよびXAMLをサポートするすべてのワークロードで「IntelliCode」が利用できるようになる。ただし、正式版として提供されるのはC#とXAMLのモデルのみで、C++とTypeScript/JavaScriptに関してはプレビューという扱いのままだ。上記の言語で引数の補完などの機能を利用するには、[ツール]-[オプション]-[IntelliCode]セクションで有効化する必要がある。
「IntelliCode」は、これからも改善が行われる予定。ヘルパー関数をリファクタリングする場合など、コードの編集を繰り返し行っているのを検出し、同様の変更が必要と思われる場所を指摘するといった機能が将来的には導入されるようだ。
なお、「Visual Studio 2017」の場合は別途拡張機能を導入する必要がある(v15.8以降に対応)。「Visual Studio Code」用の「IntelliCode」拡張機能も用意されており、Python、Java、TypeScript/JavaScript言語のプロジェクトでAIベースのコーディング支援が受けられる。
ソフトウェア情報
- 「Visual Studio IntelliCode」Visual Studio Code向けの拡張機能
- 【著作権者】
- Microsoft
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.1.6(19/05/07)
- 「Visual Studio IntelliCode」Visual Studio 2017/2019向けの拡張機能
- 【著作権者】
- Microsoft
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.2.177.36267(19/05/10)