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「Office 365」の「TLS 1.0」「TLS 1.1」サポートは10月末で廃止 ~期日までに対応を

Windows 7上のIE8~10など一部環境で「Office 365」が利用できなくなる

公式ブログ“日本のセキュリティチーム”

 米Microsoftは10月31日(現地時間)で、「Office 365」の「TLS 1.0」「TLS 1.1」サポートを廃止する予定だ。一部クライアントで「Office 365」が利用できなくなるため、同社は期日までに対応を完了するよう呼び掛けている。

 「TLS(Transport Layer Security)」はインターネット通信を暗号化するプロトコルだが、古い「TLS 1.0」「TLS 1.1」では脆弱性が見つかっており、もはや安全なプロトコルとは言えなくなっている。「Office 365」以外のアプリ・サービスでもサポートの打ち切りが進んでいるため、できるだけ早めに対策を講じる必要があるだろう。

 公式ブログ“日本のセキュリティチーム”によると、「TLS 1.0」「TLS 1.1」のサポート廃止により、以下の環境で「Office 365」が利用できなくなる。

  • Android 4.3 およびそれ以前のバージョン
  • Firefox 5.0 およびそれ以前のバージョン
  • Windows 7 上の Internet Explorer 8 ~ 10 およびそれ以前のバージョン
  • Windows Phone 8.0 上の Internet Explorer 10
  • Safari 6.0.4/OS X10.8.4 およびそれ以前のバージョン

 また、フェデレーション環境でも「AD FS」および「WAP」(Windows Server 2012以前は「AD FS Proxy」)で「TLS 1.2」による接続を有効にする必要がある。詳細は当該ブログや移行ドキュメントを参照してほしい。