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【第369回】
リアル志向の3Dカーレースゲーム「VDrift」車のリアルな挙動を追求した本格派、ドリフトは至難の業!?
(09/03/13)
『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、車のリアルな挙動を追求した本格的な3Dレースゲーム「VDrift」を紹介しよう。
絶妙なハンドリングとブレーキングが求められる3Dカーレース
操作はキーボードのほかステアリングコントローラーにも対応しており、自由にカスタマイズすることが可能。標準のキー操作はカーソルキーの左右で車体のステアリング、上でアクセル、下でブレーキ、[PageUp]キーでシフトアップ、[PageDown]キーでシフトダウン、[F1]~[F6]キーで視点の変更となる。標準ではオートマ設定になっているのでシフトのアップダウンは必要ないが、オプション画面にある“Controls Options”で“AutoShift”のチェックを外せばマニュアルシフトになる。さらに、クラッチを有効にしてよりリアルな運転を楽しむことも可能だ。 また、車輪の空転を防ぐ“TCS”やホイールロックを防ぐ“ABS”まであるという再現ぶりで、これらのON/OFFを好きなキーに割り当てられる。この2つをOFFにすると、当然車は安定しなくなるが、その分ドリフトをしやすくなる。レーシングカーではこの傾向が顕著で、滑りすぎてまっすぐ進むのが難しくなるほど。コーナーではTCSとABSをOFFにしてドリフトを狙い、それ以外の場所ではONにするといった戦略的な運転ができる。また、車がエンストしてしまった場合に備え、[S]キーにエンジンスタートが割り当てられているのも面白いところだ。ハンドブレーキも用意されているが、標準ではキーが割り当てられていないので、利用したい場合は好きなキーへ割り当てよう。
車種によって挙動がまったく異なるのが楽しい
なお、Single Raceではライバルカーを3台まで配置できるが、同じ車種はもちろん、バラバラの車種を選ぶことも可能。ただし、車種によって性能が全く異なるので、自分が選んだ車種と同じ車種を1台はライバルカーに入れておいたほうが無難。小型車とスポーツカーでは、最高速度が違いすぎて全然勝負にならないからだ。 操作のコツだが、リアル志向のゲームなので猛スピードでコーナーに突っ込み、ドリフトでスパッと抜ける、といった荒技はかなり難しい。コーナーの前ではキッチリとスピードを落とし、コーナーを抜けながらアクセルを踏み込んでいくという、実際の運転に近い操作が安定した走りには重要だ。もちろん、スポーツカーならばドリフトも不可能ではないが、車体のコントロールはかなり難しく、練習が必要となる。まずは小回りの効く小型車で操作やコースに慣れるほうがいいだろう。 挙動がリアルなだけに最初は爽快感をあまり感じないが、車種それぞれのクセとコースを覚えて、うまくコーナーリングができるようになると、どんどんタイムを縮められる。プレイすればするほど腕の上達をハッキリと感じ取れるのが楽しいゲームだ。そのほか、コースの脇道もちゃんと作られており、変な場所にも進入できるという3Dゲームならではの面白さもある。コース探検だけでもけっこう楽しいものだ。派手さはないが、やればやるほど味が出る1本。レースだけでなく、運転そのものを楽しみたい人にオススメだ。
【著作権者】VDrift
□VDrift - open source drift racing simulation (芹澤 正芳)
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