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【第152回】
第落ちモノ系アクションパズル「Block Eraser」
見た目は単純だが奥の深さに感動!!
(02/10/25)
ちょっとした空き時間を利用して気軽にゲームを楽しみたいのなら、アクションパズルが一番かもしれない。ルールが単純で、それでいて上達の喜びが実感できればなおよし…というゲームをお探しの方に、今回はサッと起動してすぐに楽しめるこの作品「Block Eraser」をご紹介しよう。
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同じ色のブロックを縦・横・斜めに4個以上並べて消していく |
「Block Eraser」はプレイ画面のカーソル位置に現れる色の付いたブロックを組み合わせて消していく、落ちモノ風のアクションパズルだ。ブロックには赤、緑、青、黄、紫の5色があり、同じ色のブロックを縦・横・斜めに4個以上並べると消滅して得点になる。逆にブロックが天井まで積み上がってしまうと、その場でゲームオーバーという単純なルールが基本となる。最大の特長は、現れるブロックが1個だけという点だ。…というと簡単に思えるかもしれないが、ブロックにはそれぞれ左右に0~2マスの移動能力が与えられていて、出現と同時に他のブロックを巻き込んで横滑りする。つまり、ブロックによる横滑りぶんを先読みしてブロックを出現させる位置を決めていかないと、同じ色を並べるのは難しい。
「テトリス」や「コラムス」と同じように、ブロックを消滅させるとその部分が空きスペースとなって、積み上がっていたブロックが崩れるように下に落ちる。これを利用して次々にブロックを消す“連鎖”を狙うことも可能だ。またブロックには赤、緑、青、黄、紫の全色に対応した“マルチブロック”も存在し、要となる部分に置くことによって効率よく消滅させることもできる。
高得点のコツは、全5色のブロックをひととおり消すたびに得られるボーナスを狙うこと。ウィンドウ下部には、すでに消したブロックの色が表示されるので、これを見ながら次に消す色を決定していこう。ボーナスを得た回数は“パワー”として蓄積され、得点に対する掛け率として最大9倍まで蓄積される。つまり、全色消去を繰り返せば繰り返すほど、高い得点が得られるというわけだ。またプレイ中に[B]キーを押すと、蓄積した“パワー”を消費して10秒間だけ“パワーモード”に入る。“パワーモード”中は同じ色のブロックを3個並べただけで消えるので、積み上がったブロックを一気に減らせるだけでなく、連鎖による高得点を狙うこともできる。
初めてプレイしたときは、現れるブロックが他のブロックを巻き込んで横滑りする点に戸惑いを感じたが、ある程度先読みできるようになると、これがなかなか楽しい。ブロックの落下間隔も比較的長めで、「テトリス」や「コラムス」よりも“まったり”とプレイできるところもよかった。ただしそのぶん先読みが重要で、いい加減にプレイしているとすぐにゲームオーバーになってしまうだろう。シンプルだが、プレイすればするほど奥の深さを感じるおもしろいパズルだと思う。
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消えた部分は空きスペースになるため、これを利用して連鎖を起こすことも |
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全色を一度以上消すとボーナス得点が与えられ、“パワー”が蓄積される |
【著作権者】市川 祐次 氏
【対応OS】Windows 95/98
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.01
【ファイルサイズ】92KB
□Block Eraser(Windows95/98/Me/ゲーム)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/game/se234552.html
(三鷹 昭一郎)