トイレ掃除をしていると、一生これが続くのかと思って気が遠くなることがあります。どんなにマメに便器を磨いても、時が経てばどうしても劣化してしまうのもむなしい。それでもキレイなほうが気持ち良いから、やっぱり今日も掃除するのです。
そんな誰もが抱えるトイレの悩みを、根本から解決してくれる新たな衛生陶器「アクアセラミック」がLIXILから発表されました。
◆“世界初”の衛生陶器「アクアセラミック」とは?
アクアセラミックは、トイレにまつわるあらゆる汚れを、水の力だけで落としてくれる衛生陶器。“陶器でトイレの汚れを解決する”という着想から、約20年もの開発期間を経て誕生したそうです。
同社によると、トイレの汚れは「キズ汚れ」「細菌汚れ」「汚物汚れ」「水アカ汚れ」の4種類に大別されるそう。このうち水アカと汚物については汚れの性質が全く異なるため、これまで双方にアプローチできる製品がなかったといいます。
ちょっと化学的な話をすると、水アカは陶器の表面にむき出しになった「水酸基」と流水中の「シリカ」が結合して発生するもの。ところがアクアセラミックはこの水酸基が露出しない特殊構造になっており、水アカを防いでくれるのだとか。
一方、便などの汚物は油性の汚れ。アクアセラミックには水がなじみやすいという特徴もあり、付着した汚れの下に水を滑り込ませ、汚れを浮かせて落とします。以下、油性スタンプを使ったモデル実験をご覧ください。
◆輝きが100年以上続く
アクアセラミックは、こうした防汚機能を備えつつ、従来の衛生陶器がもつ強度も維持しているそう。同社の実験によると、100年以上摩耗せずに新品の輝きが続くとか!もちろん流水面以外の掃除は必要ですが、水や洗剤、時間を大幅に低減できるに違いありません。
これまでトイレ掃除をしてきた人は負担が激減し、トイレ掃除をしない人も一生キレイなトイレがある未来を想像してみてください。新品の便器のように明るく輝いているのでないでしょうか?