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出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』

漢字

(学校で教えている筆順)
(別[1]。また全盲者もこちらの筆順による[2]

字源

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  • 象形。地面に土を盛った形。

甲骨文字 金文

金文

簡帛文字 簡牘文字

小篆

流伝の古文字
西周 春秋時代 戦国時代 説文
(漢)
《六書通》
(明)

古典的字源

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  • 説文解字』によると「土,地之吐生物者也。二象地之下、地之中物出形也 ― 土は、地中にあって〔植物や虫などを〕生え生じさせるもの。二は地面の下にあるさまに象る。地中のものが生え出ずるのである」という。
    • 「吐」は、類音による注釈。『説文』は土中から何かが生え生じるさまの象形字と考えた。

意義

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  1. つち
  2. 大地ふるさと
  3. 五行七曜の一つで万物を育成・保護する性質を表す。

日本語

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教育漢字 (第1学年)

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名詞

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  1. つちを構成する物質。一般に、に比べ、粒子が細かく、湿り気を帯びているものをさす。土壌

造語成分・略称

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  1. )(土耳古の第1字)トルコを意味する語を作る。
  2. 曜日の一つ。土曜日。用法: ほかの曜日とリズムを合わせるため「どー」と発音されることがある(「火木土」: かーもくどー)。

熟語

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漢文用例

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  • 日居月諸、照臨下土。(『詩経/国風』)

― 太陽よ、月よ、下方にある大地を照らしてあれ。

  • 夫萍樹根于水,木樹根於土,鳥排虛而飛,獸蹠實而走(『淮南子/原道訓』)

― それ、浮草は水面において根付き、樹木は地面において根付く。鳥は虚空を掃いて飛び、獣は実体(=虚空でないもの)を踏んで走る。

中国語

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*

名詞

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  1. つち土壌
  2. 土地

人名

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  1. 中国人のの一つ

熟語

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語源

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  1. "Axel Schuessler, ABC Etymological Dictionary of old chinese, University of Hawaii Press, 2006, p. 501."

朝鮮語

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*

熟語

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ベトナム語

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文字情報

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U+571F, 土
CJK 統合漢字-571F

[U+571E]
CJK統合漢字
[U+5720]
文字コード (文字集合規格)
-
  • KS X 1001: 0x774F


漢点字 六点漢字
字典掲載
康熙字典 223ページ, 1文字目
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) 4867
新潮日本語漢字辞典 (2008) 1830
角川大字源 (1992) 1489
講談社新大字典 (1993) 2511
大漢語林 (1992) 1774
三星漢韓大辞典 (1988) 453ページ, 23文字目
漢語大字典 (1986-1989) 1巻, 415ページ, 1文字目

脚注

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  1. 新読本漢字研究 糸長徳松 著 (富山房[ほか], 1910)pp.134
  2. 縦を2画目に書くと、最終画とうまく接することができないため、この筆順で書いている。(参考リンク)