【ガルパン】しほ「西住流が多額の負債を抱えてしまった…」
- 2019年12月13日 01:10
- SS、ガールズ&パンツァー
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しほ「ど…どうすればいいのよ…、このままでは由緒ある西住流戦車道が私の代で…」
流派つぶした方がまだマシだわ!でもこのままでは…」
しほ「もう最後の手段、『奥さんも大変だねえ、それにしても高校生の娘がいるとは思えない身体だぜ』
『お願いします!娘たちに手を出さないで!』ってキモいおっさんやチャラい兄ちゃんにナニされる
薄い本の定番の展開しか…」
薄い本は娘より多く出るわヤバいデザインのフィギュアやら抱き枕は出るわ!『そりゃあ
オイラだっていやになる時はあるさ、いっつもエ口エ口にされちゃってさあ。でも、いやらしく
ない家元は、家元じゃあねえだろ?』って風潮はなんなのよ!?」
しほ「あと常夫さんがアッチの方が全然ダメって風潮も許せないわ!ダーリンのはすごいのよ!
結婚決めたのだってアレの相性が最高だったってのもあるし!旦那一筋だっちゅーねん!確かに
一度だけ我慢できなくてチャラい兄ちゃん引っぱりこんだことあるけど『へっへっへ、俺のと
旦那のとどっちがいい?』って言うから『旦那の』って即答したら泣きながら逃げてったし!」
理事長「…」
亜美「…」
しほ「理事長!蝶野さん!いつからそこに!?」
理事長「最初からいましたよ…」
亜美「何度も声かけたんだけどテンパってて聞いちゃいないし…」
肩入れすることはできません。ですが、いま西住流になにかあればそれは日本戦車道に
とって大きな損失となります。そこで、これは連盟としてではなく、私個人の提案なので
すが、このような多額の負債を返済するには、やはりアレしかないかと…」
しほ「ええっ!やっぱり薄い本展開!?許してダーリン!」
理事長「違います。いい加減そこから離れてください」
亜美「なんなんでしょうねこの色ボケは」
家元のお役に立てると思うのですが…」
しほ「ア…アレ!?まさかアレですか!?確かに一時期アレをやっていたころもありました。
ですが、この歳になって再びアレをやるのは…」
理事長「家元の実力なら絶対に大丈夫ですよ。それに、この苦境を乗り切るにはもうアレしか…」
しほ「わかりました…。よろしくお願いします…」
亜美「ところで家元、ご主人のってそんなにすごいんですか?一度試してみても…」
しほ「ブチ殺すぞ貴様」
『謎の覆面女子レスラー・しぽりんマスク登場!男性レスラーを相手に破竹の快進撃!』
『別名・億の負債を持つ女!』
『総合格闘にも進出か?』
みほ(瞳のハイライト消失)「…」
優花里「あの…、西住殿…」
優花里「…」
沙織「みぽりんはプロレスやんないの?」
みほ「沙織さん、冗談でも言っていいことと悪いことってあるよね?(人殺しの眼で見つめながら)」
沙織「ひぃぃぃっ!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!」
華「あの…でも『戦車道ノススメ』…」
みほ「華さん、そういうメタ発言はやめてね?」
麻子「何を今更…」
総なめにした結果、わずか一カ月で全ての負債を返済したのだった。
まほ(瞳のハイライト消失)「お母さま、アブダビコンバット優勝おめでとうございます(棒」
しほ「なっ…何故それを!?しぽりんマスクの正体が私だとは誰にも言っていないのに…」
まほ「なんであれでバレないって思えるんですか」
しほ「ふっ…、やはり実の娘の目はごまかせないようね…」
まほ「誰の目もごまかせてねえよこのバカ」
まほ「どっちかというと泣きたいです。格闘技好きな友人からサインもらってきてと頼まれる
くらいならまだいいほうで、『あいつの母ちゃん覆面レスラー』って後ろ指さされるし、挙句
の果てには帰国した途端、『父ちゃんの選手生命が断たれたのはお前らのせいだあ!父ちゃんを
返せぇぇぇ!』って見知らぬ少年に石投げられる始末で」
しほ「まほ、急遽ドイツから帰国してもらったのは他でもありません」
まほ「人の話聞けって」
体制とは言い難い状況です。そこであなたにはしぽりんマスクの妹分、新レスラーのまぽりんマスク
として…」
まほ「ちょっと待てやコラ。ていうか『妹分』ってド厚かましいにも程があるぞおい」
しほ「だまらっしゃい、これはお願いではなく決定事項です」
まほ「あの…、みほは?」
しほ「それが、電話もメールも着信拒否されるし、直接行ったら『私の身内に覆面レスラーなんていません!』
ってトイレに立て籠もって出てこないし」
まほ「…」
しほ「とにかくまほ、頼みましたよ」
まほ「…」
エリカ「えっ」
忠犬ハンバーグワニ1号とタッグを組んでの登場だ!」
まほ「何考えてんだあのクソBBA、付き合ってられるかあんなの」
優花里「…」
沙織「…」
華「…」
麻子「…」
まほ「ああ、学生時代に500万円持ってゆうえんちに行って2億円もらって帰ってきたそうだからな。
我々のあの家はそうやって建てたんだってお父さまが言ってたよ」
みほ「お母さんには負けるけど、お父さんも結構強いよね?」
まほ「お母さまと戦って敗れて500万円取られたのが2人の馴れ初めだそうだからな。『空掌も鞭打も
通用しなかった。生まれて初めて真の恐怖を味わった』って言ってたよ。格闘家をやめて整備士に転職した
のもそれが原因だからな」
みほ「お母さんは相手に戦車の幻影を見せるタンク象形拳の達人だからね、普通の格闘家じゃ絶対勝てないって。
台所にティーガーⅠが現れたときはびっくりしたよ」
まほ「お母さまはゴキブリ苦手だからなあ」
沙織「なにそのタンク象形拳って」
戦車のオブジェがあるんだけど、それってお母さんが素手で石を叩いて作ったんだって」
まほ「私はまだⅣ号戦車が限度だな、早くお母さまみたいにティーガーやマウスが出せるといいんだが」
みほ「私はまだⅢ突くらいだなあ」
沙織「もうやだこの一家…」
まほ「ボクササイズとかやってるからもうちょっと出来るかと思ったんだがなあ。
まあ、普段から自分より弱いやつには無敵に力を発揮するやつだからな、いい薬に
なっただろう」
みほ「ボコられてるとこ見てるとスカっとするね♪」
優花里「…」
沙織「悪魔だ…、悪魔の姉妹がいる…」
華「私は、プロレスよりも風呂レズの方が好きなんですが…」
麻子「おい」
次回、新シリーズ『戦車道女子タッグトーナメント編』にご期待ください!(ウソ)
完
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一度だけでも、あるんかいw