【ガヴドロ】サターニャ「元号が変わったって何も変わんないじゃないの!!!」タプリス「当然ですよ」
- 2019年05月01日 13:40
- SS、ガヴリールドロップアウト
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タプリス「世界が変わってもそれだけはありえませんからね!」
サターニャ「......みんな...」
タプリス「はい?」
サターニャ「みんな里帰りで誰もいないのよ!暇で暇でしょうがないわ!」
タプリス「そうですか...まあ予想通りですけど」
サターニャ「私の鎌で天界に襲いかかろうかしら」
タプリス「な!それじゃあ天使のみんなが悲しみますよ!」
サターニャ「うっぐぐぐぐぐ...命拾いしたわね天界!」
サターニャ「そ、それはアレよ!下界を征服する準備に忙しいのよ!別に10連休もあるの知らなくて里帰りする準備できてなかったとかそういう訳じゃないんだからね!」
タプリス「な、なななななっ!下界を征服する準備!?そんなことさせま...あれ?さっき暇でしょうがないって言いませんでしたっけ?」
サターニャ「う、うるさいわね!そういうあんたはどうなのよ!?」
サターニャ「......」
タプリス「どうしました?」
サターニャ「いや...眩しすぎて直視できないわ...」
タプリス「そうですね...昨日なんかは公園のゴミ拾いをしたり、近所の子供達と遊んだりしましたね」
サターニャ「...なってないわ」
タプリス「えっ」
サターニャ「全然なってないって言ってるのよ!そんなんで下界の全部が学べないわ!この私が特別に手を貸してあげるから感謝なさい!なーっはっはっは!」
タプリス「ええっ!?い、嫌な予感しかしないんですけど...」
サターニャ「いいから来るの!」
タプリス「うわあああ!!?」
タプリス「ここですか」
サターニャ「何よ、文句あるわけ?」
タプリス「いえ、先輩の割にまともだったから意外だなって思いまして」
サターニャ「ちょっと!それどういう意味よ!?」
タプリス「褒めてるんですよ」
サターニャ「そぉお?ふふん、やっとあんたも私の魅力に気づいたようね!あんたが私の配下に下る日も近い...!」ニヤニヤ
サターニャ「何言ってるのよ。ここでは店員をやってもらうわ!」
タプリス「そうなんですか!?それはなんで...」
サターニャ「ガヴリールから頼まれたのよ。ガヴリールは私のことを崇高な大悪魔様とついに認め、そう呼んだからその潔さに免じて引き受けてやったのよ!」ドヤッ
タプリス(天真先輩、せっかくなら10日間のGWを教えてあげればいいのに...いや、敢えてなんでしょうね、こうして頼めるから)
タプリス(胡桃沢先輩のことが心配になってきました。騙されて借金背負わされたりとかしないといいですけど...)
サターニャ「なにボーッとしてんのよ!さっさと入るわよ」
タプリス「あ、はい!」
マスター「二人ともよく似合ってるね」
サターニャ「ふふん、私にかかればどうってことないわね!なーっはっはっは!」ドヤッ
タプリス「用意された服を着ただけでよくそこまで...」
マスター「二人には食器を洗ってもらったり、お客さんが来た時に接客したりしてもらうよ。二人は接客は大丈夫かな?」
マスター「せっかくのお客さんを追い返すのはやめてくれるかな!?」アセアセ
タプリス「この悪魔!そんなことさせませんよ!先輩は大人しく裏方に徹して皿でも磨いてて下さい!」
マスター「言い方!もうちょっと気を付けようね!?」アセアセ
サターニャ「なっ!あ、あんたまさか客が来ないのわかってて言ってるんじゃないでしょうね!?」
マスター「客が来ない...」ガ-ン
カランカランカラ-ン
サターニャ「なんだかんだマスターを慰めるのが1番疲れたわね...」
タプリス「先輩が余計なことを言うからですよ...」
サターニャ「悪かったわよ...」
タプリス「えっ!?悪いですよ!自分の分くらい自分で払いますから!」
サターニャ「気にしないの!あんまり先輩らしいことしてあげられてないし、たまには大悪魔の威厳と器の広さを示さないとね!」
タプリス「でも...」
サターニャ「...これは私がやりたいからやるのよ。だからあんたは「ちょっと得したな」って思うだけでいいわよ」ニコッ
タプリス「そうですか...」
タプリス(先輩のこと、ちょっと見直しちゃいました。なんて...)
店員「何名様ですか?」
サターニャ「 二 名 様 で ! ! ! 」ドヤァァァァ----!
タプリス「台無しですよ先輩!」
サターニャ「ふふん、これはなんとコーラとカルピスとメロンソーダとレモンジュースを混ぜた、サタニキア様特製ジュースよ!」ドヤッ
タプリス「ド、ドリンクバーの飲み物を混ぜる...なんて悪魔的な...!」
サターニャ「これはC級に匹敵する悪魔的行為...なーっはっはっは!それじゃあ早速」
サターニャ「いいじゃない!ちょっとくらい!」
タプリス「ダメです!!」
サターニャ「うー...わかったわよ...」
タプリス「意外ですね。他の先輩方から味音痴って聞いてたんですが」モグモグ
サターニャ「あいつらが好き嫌い激しすぎるのよ!...これ七味かけた方がもっと美味しいわね」パッパッパッパッパッパッパッパッ
タプリス「ああ...なるほど...」
サターニャ「そういえば...あんたの友達って誰がいるのよ。そこら辺の話聞いてないわよ」モグモグ
タプリス「失礼ですね!私にも友達いますから!黒奈さんと篠原さんって言うんですけど──」キャッキャウフフ
サターニャ「ふう、美味しかったわね!」
タプリス「ごちそうさまでした!」
サターニャ「いいのよ。それにしてもあんたのマフラーにあんな秘密があったなんてね~」
タプリス「先輩方には内緒でお願いしますよ」
サターニャ「わかってるわ!二人だけの秘密ね」
タプリス(二人だけの、ですか...ふふっ)
サターニャ「気にしなくていいって言ったじゃないの」
タプリス「私がやりたいからやるんです!!」ゴゴゴゴ
サターニャ「あ、圧がすごい...分かったわよ!そこまで言うなら好きにしなさい」
サターニャ「今度は私が本当に連れてきたかった場所に連れていくわ!」
タプリス「それを聞いているんですが...」
サターニャ「行ってからのお楽しみよ!」
タプリス「......意外ですね...もっと悪魔的な場所に連れてこられるかと思ってましたが...」
サターニャ「クックック...油断したわね!ここは誰でも悪魔的になれる場所!ここに立ち入った時点であんたは悪魔的になるのよ!!なーっはっはっは!」
タプリス「なんですって!わ、私が悪魔的になるんですか!?」
サターニャ「そうよ!受け入れなさい!はいこれ」
タプリス「え?」
サターニャ「とりあえずあんたに似合う服を選んどいたわ。着替えてきなさい」
タプリス「は、はあ...随分と急ですね...」
タプリス(シュッとしたスタイリッシュなファッションです。ファッションのことは詳しくはないですが、私の顔は幼い感じなのでギャップ効果で可愛くなっているのでしょうか)
サターニャ「終わったー?」シャ-ッ
タプリス「うわっ!いきなり開けないで下さいよ!まだ着替えてたらどうするつもりですか!」
タプリス「...ありがとうございます///」
タプリス(『悪魔的』という言葉は普段嫌っていますが、この時だけは嬉しく思いました)
サターニャ「あ!そうだ、あんた今日この服で帰りなさいよ!みんなから悪魔的って言われるわよ!」
タプリス「そんなあ......ふふっ」
サターニャ「そうね...。だけどなんで私がこの服で帰らなきゃいけないのよ!」
タプリス「先輩が私を天使らしくない悪魔的な服で帰らせるからですよ!だったら先輩もエレガントな服で帰ってもらわないと釣り合いがとれません!」
サターニャ「ぐぐぐぐぐ......分かったわよ!」
サターニャ「え?もう帰るわよ。夕方になってきたしね」
タプリス「あ...そうですね...」
サターニャ「あんたの実家の家族も心配してるだろうから、帰らないならちゃんと連絡してあげるのよ!分かった?」
タプリス「はい...」
サターニャ「それじゃあ」
タプリス「あのっ!」
タプリス「あの...これからはタプリスって呼んでくれますか?」
サターニャ「そんなこと?いいわよ」ニコッ
サターニャ「じゃあ私は大悪魔サタニキア様と呼んでもらおうかしらね!」
タプリス「それはちょっと...」
サターニャ「なんでよ!」
タプリス「はい!私も楽しかったです!」
タプリス(私は胡桃沢先輩の背中を見つめる)
タプリス(悪魔的な格好をした私が、先輩の背中に抱きつくという悪魔的な行為をしたら...私は悪魔に見えるでしょうか)
タプリス(そこまで考えて私は帰るために足を運びます。だって今の先輩は......)
タプリス(先輩の嫌なことは私にとっても嫌なことにしておきたいんです。それはつまり、私達二人だけの感覚...ふふっ)
終わり
元スレ
サターニャ「元号が変わったって何も変わんないじゃないの!!!」タプリス「当然ですよ」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1556654245/
サターニャ「元号が変わったって何も変わんないじゃないの!!!」タプリス「当然ですよ」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1556654245/
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