ヒトラーが21世紀にタイムスリップする「帰ってきたヒトラー」、6月公開!
2016年3月22日 08:00

[映画.com ニュース] “問題作”として賛否を巻き起こした、ドイツのベストセラー小説を映画化した「帰ってきたヒトラー」が6月から公開されることになり、このほどポスタービジュアルが公開された。
2012年にドイツで刊行された原作小説は、現代にタイムスリップした独裁者アドルフ・ヒトラーが、モノマネ芸人として大スターになるという大胆な設定が話題を呼び、本国で200万部のセールスを記録。世界41カ国で翻訳されたほか、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストで1位に輝いた。
原作とは異なる結末を描く映画は、現代にタイムスリップしたヒトラーが、元テレビマンの男に利用されモノマネ芸人としてテレビに出演すると、過激な演説で視聴者の度肝を抜くという設定。やがてその演説は、ユーモラスで真理をついていると人気を博し、大衆の心をつかんでいく。
リアリティを追及するため、ヒトラー役には無名の舞台俳優オリバー・マスッチを抜てき。マスッチは、第二次世界大戦から70年が経った現代で、独裁的な思想を振りかざすヒトラーの滑稽さを体現。ヒトラーに扮したマスッチが街へ飛び出し、実在の政治家や有名人、さらにはネオナチと顔を合わせるというアドリブにも挑戦した。
ポスタービジュアルは、マイクに向かうヒトラーの横に「21世紀の諸君、お待たせしました」というセリフや「笑うな危険」の文字が配されている。ブラックユーモアがちりばめられた、本作ならではのポスターに仕上がっている。
「帰ってきたヒトラー」は6月から東京・TOHOシネマズシャンテほか全国で順次公開。
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