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玄里、父の前で涙 山本政志監督サプライズ登壇で感に堪えず

2015年3月22日 22:00

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感極まり涙を流す玄里
感極まり涙を流す玄里

[映画.com ニュース] 進境著しい女優の玄里が、第29回高崎映画祭で「水の声を聞く」での演技が評価され、最優秀新進女優賞を受賞した。3月22日に群馬・高崎市文化会館で行われた授賞式には、山本政志監督と村岡伸一郎プロデューサーが花束を持ってサプライズ登壇。会場に駆けつけた父の前で、感激の涙を流した。

第65回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に選出された同作で、玄里が演じたのは、新宿のコリアンタウンでひと稼ぎしようと巫女(みこ)を始めた在日韓国人のミンジョン。軽い気持ちで始めたものの、いつしか宗教団体の教祖となり後戻りできない状況に陥るが、次第に偽物だった宗教にも心が宿り、不安定な現代社会を救おうと大いなる祈りを捧げるようになるという難役だ。

涙を拭った玄里は、「泣いたら喜ぶ2人なのに…」と苦笑い。それでも、「2人が来なくても言おうと思ったのですが、『水の声を聞く』という役に出合えて、山本さん、村岡さん、大好き、ありがとうと伝えたかったんです。そして、ずっと支えてくれてきたマネージャーの奥さんにもありがとうと伝えたい」と感無量の面持ちを浮かべた。

また、この日は場内に父がいると明かし、「こういう場に初めて来てくれました。普段は仕事の話をすることがないので、私は俳優という仕事と出合って楽しいし幸せだよと言いたいです」とニッコリ。さらに、「本当に映画には夢がありますね。初めての主演作でベルリンに行くこともできて、映画は言語、国境を越えるものなんだと改めて感じました。これからも人の心を動かす俳優でいたいです」と満席の客席に誓った。

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