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ゆるぎない愛と戦争の悲劇描く「ある愛へと続く旅」ペネロペ・クルスがサラエボへの思い語る

2013年10月29日 08:00

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「ある愛へと続く旅」主演のペネロペ・クルス
「ある愛へと続く旅」主演のペネロペ・クルス
(C)Alien Produzioni / Picomedia /Telecinco Cinema/ Mod Producciones 2012

[映画.com ニュース] ペネロペ・クルスエミール・ハーシュが初共演する「ある愛へと続く旅」が、11月1日に公開される。「赤いアモーレ」のセルジオ・カステリット監督が、妻マルガレート・マッツァンティーニの小説を映画化、主人公ジェンマ役として、女子大生時代から中年までの長い年月をひとりで熱演したクルスが語ったインタビュー映像を入手した。

高校生の息子ピエトロとローマで暮らす女性ジェンマのもとに、青春時代を過ごしたサラエボの旧友から誘いの電話がかかってくる。ジェンマはピエトロを連れてサラエボを訪れると、現地で没したピエトロの亡き父ディエゴの深い愛と驚くべき真実を知ることになる。一生に一度の大きな愛で結ばれた夫婦と、ふたりの人生を一変させる戦火の中で生まれた悲劇に、誰もが心を揺さぶられる感動作。

500ページある原作を1日半で読み切ったというクルスは「他に何も手がつかなくなりました。彼女のことばかり考えて。彼女にほれ込んだんです」と主人公への深い思い入れを語る。サラエボに向かった夫へ、ゆるぎない愛情を持ち続けたジェンマを演じて「とても幸せでした。でも非常につらく、暗い日々も過ごしました。かの地に行かないでこの役を演じるのは無理ですから。ジェンマという役に対して尊敬と愛情を感じています」と述懐する。

物語の舞台となったサラエボについては「現地に行かなければ、あの戦争のことを理解するのは難しいです。自分の目で場所を見て、どのような位置づけなのかを見ない限り。人々と話さない限り。信じられないような戦争です。私やあなたたちの国からこんなに近いところで起きていたこととはとても信じられません。私の心の中には、今、いつもサラエボがあります。また行かなければと思っています。忘れられないのです」とクルスにとって特別な場所になったという。さらに、「現地に行くとまだ病院が破壊されたままだったりするのを見たり、子どもを亡くした女性の話を聞いたりして、悲しくなったこともありました」と戦火の傷跡を目の当たりにしたことも明かしている。

ある愛へと続く旅」は11月1日TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開。

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