本当は解決してない記事パクリ問題と今後の対策
この1週間で大きな話題になったと言えばブログの記事を、完全にコピーペーストして、それらを自分が書いたかのように語っていた、パクリブロガーの話題です。
騒動のまとめをしようと思ったら概要がすでにまとめられていたのでそちらを参考にしていただきつつ、今回の騒動が解決したかのように感じますが、実は全く解決してないじゃんっていうお話で。
で、実際にもし、あなたがパクられたらどうすればいいのかっていう具体的な解決策も考えてみたいと思います。
はじめに
今回私の記事も2記事ほど全文完全にコピペされました。
web業界人が見ておくべき2011年の年末年始ハイライト
私が考えるすごいブロガーとは
まとめ記事を盗まれるのは良くある事なのですが、まさか自分の経験や言葉を書いた記事まで盗まれたのは初めてで吹き出しそうになりました。
文中に登場する人妻もかりさんがブログを書かかないでいたら罰として鍋を洗うというのを知ってる人ほとんどいませんし・・・。
ただ、今回の記事は著作権うんぬんを語るつもりは全くありません。
前にPHPSPOTさんへの記事が「それはコピーじゃないの」っていう記事を書いた事があって、その時色々と考えた結果、深く反省した点がいくつもありました。
その時は私は横から口を出したのですが、お恥ずかしい話し、そもそもそういう事を外野がとやかく言う問題ではなくて、要するに本人同士がどのように感じ合うかというのが大事なんだと、考えを改めたのもその時です。
今回の騒動でもそうだけど、実際コピペされた人がどう感じて、そしてそれに対してコピペした人がどう対応するのかって言うのが一番大事な部分なんだと私は思って居ます。
騒動の概要
流れを簡単に言えば、私の記事をコピペしてるっていうリプライを頂き、私がまずその事を、相手に対して「やめてください、けしてください」というお願いをしました。自分で書いたかのようにTwitterで語られたからです。
1度目は完全に無視。
その後、軽い炎上騒動になってきて、アクセス数が上がったのをいい事に今度はアフィリエイト記事を更新してきました。
これに私は腹を立て、再度消してくださいと依頼をしたがそれに対する返答はありませんでした。
なので、これはもう徹底的に行こうと思い、記事を深く掘り始めました。
まぁ今回は、盗んだ人が、記事を盗まれた人をバカにする発言があまりにも多かった為、話し合いになると思うほうがおかしいと思われそうですが。
掘り下げた結果Twitterにも流しましたが、
webクリエイターボックス
かちびと
ロプログ
等、様々なブログの記事が、完全コピーされている事が発覚し、とりあえず本人達にお知らせ。
ここからさらに大きな話題になり、最終的に
相手のブログがまっさらに削除された
詳しい流れは以下。
無断転載パクリブログ事件のまとめ
私もこれで解決したと喜んだわけですが、実は根本的な問題が解決していないと気がつきました。
それは、またこのコピペの犯人が名前を変えて違うブログを再開したり、同じようにコピペする人が現れないかと言う事です。
ブログ事態が閉鎖と言う事でひとつのペナルティが発生していますが、アフィリエイターとして、アクセス数を膨大に稼ぎ、そのまま逃げ切れると言う事に味をしめられても困ります。
もしも今回のようなケースに有った場合、どうしていくのが良いのかと言うのを考えてみました。
あなたの文章はあなたのものですか
今回の一件で自分の文章が、自分のものだと証明してくださいと言われて、カッとなった瞬間がありましたが、実際にどっちが生みの親なのかって言うのを証明する事は、法律的に非常に大事な事らしく、今回色々と調べて回った。
一度考えてみてください。
あなたのそのブログの記事は、あなたが作ったものだとどのように証明できますか?
あなたのブログの更新日時なんてあなたは自由に変更できます。
さて、どうでしょうか?すぐにぱっと思い浮かびますか?
実は私も言われたときにぱっと思いつかなくて困惑しました。
自分でわからないから相談しようと思って、多くの方々にアドバイスを頂きました。
今回はそうした、困ったときはどうするかというのをまとめて見ます。
全文転載してもなんとも思わないという人の考えを受け入れる
騒動以外でも、年間通すと、綺麗にコピーされるというのは、実は別にたいした珍しい事ではありません。
普通に何度もあります。
去年なら、一般の企業のブログで丸々コピーされた事もありますし、今回はFC2ブログのイメージサーバーにおいてある画像URLごとコピーされましたが、FC2のイメージサーバーは何度か表示すると相手のサーバーでは表示されなくなりますので、わざわざご丁寧に私の画像を全部ダウンロードしていただき、それをアップして記事を作ったりしてくれてる完全コピーブロガーっていう人もいました。
ただ、記事を盗んだからといって、クズ、しねという人もいますが、そういう誹謗中傷は言ってはいけません。
コピペした相手でも人権がありますので、誹謗中傷の度がすぎれば、それこそ、コピペした人のブログのコメント欄に「死ね」とか「殺す」とか、脅迫めいた事を書けば、相手がコピペした泥棒で有ろうと関係なしに、そのコメントを書いた人は名誉毀損で訴えられる可能性があります。
ほんとに大事な事なので外野が過激に動いていい問題ではないのです。
なぜ、相手がクズじゃないかと言うと、そもそも
記事を丸々コピーして、ソース元のクレジットを表示せず、あたかも自分が書いたものだと言う風に見せてたとしても、相手は、それが悪い事だとは思ってないケースがほとんどなのです。
つまり、悪気が全くないという状態の人は多いわけです。
これらを踏まえた上で、どのように解決するかを考える必要があります。
貴方の記事が盗まれたらする事
はじめに
全てを通して記録する事を心がけましょう。
相手に話しかけた時間、返答があったないようのキャプチャ等、全てにおいてログを残す事が大事だそうです。
1)とりあえず相手がドメインをもっていたらWhois検索
まぁ調べておくにこした事はありません。
2)相手にやめてと言ってみよう
絶対に喧嘩を売るべきでは有りません。
先ほども書いた通り、相手にそれを伝えるだけで8割程の人は、記事の転載を取りやめてくれます。
このとき、もしもWhois検索で相手の名前が得られた場合、相手の名前をしっかり相手に伝えてコンタクトをとりましょう。
全くこれに応じてくれない
3)Googleから消そう
あなたの著作物をパクったサイトをGoogle八分に追いやる正しい手順
基本的に貴方が証明できなくとも、Googleはある程度記事が公開された時間や、どちらが真実の記事なのかを判断するアルゴリズムをもっているので、まずはここ。
正直、相手がそれほど影響のあるブログではない場合、ほっといても影響があまりないかと思いますので、ここでやめるのも手です。
4)相手が無料ブログだった場合は、運営に報告しよう
今回サイバーエイジェントさんに報告。
内容は転載禁止と言う事であかせないけども、要するにプロバイダ法にのっとり書類出してくれと言う返答だった。あなたの記事である事を証明しなさいと言う事ですな。
証明する方法が知りたくてメール2通返したけど返事は来なかった。なぜ急に相手のブログが消えたのかと考えると、話題になりすぎたからだろうなとは思う。
5)ファンに相談しよう
味方となるファンの人は、「それ」があなたの物である事を知っています。
あなたに変わり、彼ら彼女達は多くのアドバイスをくれたり、あなたにかわり行動してくれる人もいるでしょう。
ただし、過激で、攻撃的な活動にならないように注意しなければなりません。
6)プロバイダに言う
【丸写しサイトを発見】 著作権を自分で守る
この記事はものすごく参考になります。
そもそもあなたの記事であると言う事を証明するためには、あなたがまず先にその記事を公表したと言う事を証明する必要があるのと、もうひとつは、記事の中で明らかにあなたしか知らない事を書いてある場合、それを証明してくれる誰かが居れば良いとされています。それ以外にも色々な証明方法が書いてますので必読です。
また、プロバイダから開示してもらった住所を元に今度は権利侵害と言う事で書類等直接おくるわけですが、何度も送り、ずっと無視され続ける事で賠償請求額が上がっていくと言うお話をも頂きました。
ココまで来ると弁護士さんか詳しい人に教わりましょう。
こんなところでしょうか・・・。そもそも私は専門家でもなんでもないので、今回いただいたアドバイスを元に作ってます。あくまで参考程度にとらえてもらえるといいかもです。
事前に防ぐ方法
1)コピーライトを書こう
日本はベルヌ条約に加盟しているため、コピーライト表示してようが、してまいが、創作物が出来た時点で著作権が発生しますので、(c)とか©を用いてweb上で一般的に広く使われているコピーライトに対する意味はほとんどありません。が、海外が相手となると意味を持つようになってきますので著作権について知っておくべき10のことを参考にしておくといいかもしれませんね。
あと転載、引用の範囲を表明しておくのもひとつの手ですね。
2)イメージをブロックしよう
画像をそのままサーバー上で盗まれてもいい事はひとつもありません。
サーバーにトラフィックがかかるだけですから防いでおきましょう。
3)Gmailに記事の内容を公開前に半分でもいいから送信しよう
新規で専用のアカウントを取得してもいいと思います。
そのメールアドレスに対して、記事の内容を書いて送信します。
メールの取得時刻は基本的に変更不可能なため、その文章をあなたがいつから所持していたのかと言う証明に繋がります。
どうしても理解してくれない相手に対して
人ですから、悪意があってコピペしてる人もいます。そういう場合、とくにプロバイダすら応じてくれない場合はもはや弁護士に相談する他ありません。
しかし、本当にそこまでする必要があるのかを一度立ち止まって考えてみるといいかもしれません。
海外では、デザインや著作物を盗まれ、それを取り返すべく膨大な時間をかけるより、新たなデザインを想像したほうが良いという声や、もはやそのデザインをオープンな物にして、誰もが使える物に変えてみては?というような声があります。泣き寝入りは良くないですが、どこにエネルギーを使っていくべきなのかをそのつど考えていく事が大事なのかもしれませんね。
それでは、また。