ホームページを作る人のネタ帳

GoogleAdwordsはマーケティングツールとして色んな意味で深いという話

実際、Googleアドワーズを有料だと思って使ってない人は多いのですが、Googleアドワーズの見積もりシステムは、実に素晴らしい無料マーケティングツールです。

広告とSEOによってアクセスを上げるというのはインターネットでは結構常識的なことで、昔から存在するわけですが、今回はその中のGoogleAdwordsについてのお話です。

こやつがまたなかなかのじゃじゃ馬で、手なずける事が出来ずに困っています。

また、ネットショップを運営する方の為のエントリでも有りますので、そういう方向にも道がそれますのでご了承願います。

今回は、検索エンジンを使っているユーザーの傾向と対策をGoogleアドワーズを使って攻略していく為のエントリです。

以上に興味の無い方は、あまり見ても参考になりません。

ネットショップについて


通常、地域密着型のショップや展開をしているネットショップの場合は、結構ネットで成功するのが難しいです。
全国展開など、全国に対してある程度の需要があるものの商品やサービスの販売でもしない限り、実はネットショップというのは儲かりません。
例えば、コンビニでいつでも買える牛乳をネット販売してもなかなか売れませんが、産地直送や、オリジナリティの高い牛乳などは、結構いけるというのがネット産業ではないかと思います。

また、自社製品でもないものだと、利率が低い為、送料などを考慮すると、結構きついのが現状です。

ですがアドワーズを使う事で成功した事例が何件かあるため、ネットショップ運営に、このツールを見逃していてはもったいないのです。


売れそうな商品Aと売れなそうな商品Bの本当の価値


アクセスアナライザによって、ある程度の時間を使えば、どちらの商品に興味が強く現れているかはわかりますが、開設からその結果が出るまでは、ある程度の時間が必要です。

また、SEO的な面を考慮すると、どちらのキーワードの方がユーザーの関心が高いのかという点を考える為には、アナライザだけでは実はわからないのです。

例えば、
A商品とB商品を比べた時に、自分のところに仕掛けたアナライザからは、B商品の方が、検索エンジンからの訪問者が多かったとします。

ところが、実際はA商品で検索する人の方が圧倒的に多く、そのページが単に検索結果の4ページくらいにあるだけで、A商品を集中的に補佐するよう仕向けた方が、実は売り上げは上がるかもしれないという事がよく有ります。
売れ筋商品の勘違い

つまり、売れ筋商品であればあるほど、競合が多く、その結果自分のところのアナライザでは、B商品が人気かもしれないと言う誤った判断をせざる得ない状態になってしまうのです。

アクセスさえあれば、実はAの方が売れるという事は良くあるのです。
お互いの商品ページを1ヵ月2万づつの予算で広告出品すると、即座にわかりますが、アドワーズの優れた点は、それをある程度予測できるツールがあるというところです。


Googleアドワーズサービスの全てが有料の間違い


Googleアドワーズは確かに有料ですが、マーケティングツールとしては、非常に優れた無料ツールでも有ります。
Googleアドワーズには、Googleキーワードツールと言うものがあり、こちらは見積もりツールのようなものなんですが、かなり便利です。

キーワードツール

例えば、アドワーズのページにて、キーワードを最初に入力を求められますが、ここに、醤油と打ち込むだけで、それに付随するキーワードが200個くらい現れます。

さらに、1クリック単価を200円以内として入力すると、特定のキーワードに対して、どれくらいのクリック費用が掛かるのかが1目でわかります。
キーワードツール
※Googleアカウントでログインしている場合は、表示のされ方と機能が違います

これによって、どれくらいキーワードが人気なのかと言うのをある程度予測する事が可能です。
『醤油』単価が47円に対して、『醤油製造』が192円となってます。
※単価は常に自動的に変動します。

つまり醤油で検索されるよりも、醤油製造の方が、実は興味、関心が強い事がわかります。
醤油を販売するネットショップの場合は、SEO構造も、醤油の製造方法を紹介したりするページを増やす事が重要だと言う点も見えてくるわけです。

逆に、『醤油レシピ』はキーワード単価7円です。
こうしたキーワードを含むページはSEOに向かない、もしくは、販売に結びつきにくいキーワードと捕らえる事が可能になります。

さらに、1クリック広告単価を20円などにすると、そのキーワードで広告表示されるGoogleの検索結果ページの、どのあたりに表示されるのかを予測できます。

1~3ページ目や、4~7ページ目、又は掲載されないなど、競合がどれくらい存在するかを調べる事も可能です。1~3ページ目に、安い単価で参加できると言う事は、そのキーワードに現在競合が少ない事を意味しています。

こうした下調べが出来るという点でも、アドワーズは優れた無料ツールであると言えます。


実は興味深い広告削除条件


Googleアドワーズは、悪質なURLへの誘導を行えばもちろん削除されますが、真っ当なネットショップへのリンクも削除される条件が有ります。

それは1000PV中、クリック数が5回未満の広告は削除されるという点です。

つまり、醤油で検索されても、その広告がミスマッチしていれば、クリックされず、自然に消されてしまうと言う事です。

醤油で検索した人は、醤油を知りたいわけで、そこに自動車の広告を挿入しても消される可能性が高いと言う事ですね。

このあたりは、経験値を上げて、どのキーワードと、どの広告をマッチさせるかを色々試していかなければよくわからないですね。
現在私も奮闘中で以外に難しいですが、このあとの説明で、この機能がSEOにものすごい重要な要素となってきますので覚えておいてください。


サイトの内容をマーケティングから向上させる


最低クリック単価と、一日の最低支払い金額が設定できますので、ネットショップオーナーの予算に応じて広告展開が可能です。

その為、数多くのキーワードにチャレンジする事も、たいした予算を必要としませんのでドンドン考えていくべきです。

例えば、あるバスツアー会社のwebサイトがあったとすれば、一体どのキーワードに広告を表示させれば効果的なのかというを見ると、いろんな戦略が立てられます。

恐らくこの場合、観光名所に対してのキーワードを複数落札しておく事で効果的な広告戦略が可能になります。

旭川でも有名な、旭山動物園と検索すれば、ツアー会社の広告が存在します。
『旭山動物園』が48円で、『旭山動物園旅行』は54円です。

『旭山動物園DVD』にすら20円と言う単価が存在し、ツアー会社の広告が表示されます。
しかも、ずっと消えません。
※単価は常に自動的に変動します。

ここで先ほど言った、削除条件を思い出してください。

1000PV中、5件のクリック以下の場合は、消されます。

ですが、旭山動物園DVDで検索したにもかかわらず、ツアー会社の広告が表示されていると言う事は、『旭山動物園のDVD』を検索した人は、ツアーにも興味があると言う事です。

アドワーズを使っていると、こうした広告表示を見るだけで、
たとえツアー会社であろうとも、旭山動物園のDVDに関するページを持っておくことで効果的な集客が望めるという事が見えてくるわけです。
SEOキーワードの割り振りも、そのあたりに力を入れておけば、自然と収益化させる可能性が高いというわけです。

また、『札幌旭山動物園』というキーワード単価が39円です。
これが意味するのは、札幌から旭山動物園まで行こうという人の心理を表しており、これらのキーワードもSEOに効果があるという事です。


SEMから導き出すコンテンツの作成


バスツアー会社が、データベースを使って、札幌~旭川とか、函館~旭川と言うような、ユーザーに優しいフォームのシステムだけを使っていると、そのページが持つキーワードは、結局のところ『バスツアー』となります。

このサイトのSEOを強化したところで、顧客心理とは結びつきません。

この場合、札幌と旭川を結ぶバスツアーの案内ページを数ページ作り、DVDだってAmazonを利用しても構わないと思いますので、DVD販売ページを作っておきます。

このような設計、コンテンツの追加をしておく事で、それらページが収益に繋がりやすいということが、Googleアドワーズである程度わかるのですから、これも重要なweb戦略となるのです。

こうした戦略が、検索エンジン対策として実を結んだりもします。

既存のページに色々と仕掛けるSEOとは別に、顧客心理とマッチしたページを作る事も重要な要素となる為、きちっとした提案をクライアントにしていく事が重要なポイントにもなります。

世間一般的には、こうした広告と顧客心理をマッチさせて販売に結びつける戦略をSEMと呼びますが、クライアントのwebサイトも、こうしたSEMを利用して、特定のコンテンツページを意図的に増やす事も、クライアントの収益向上に役立つスキルとなります。

ここで、先ほどの売れる商品Aと売れない商品Bを考えて見ましょう。

それぞれの商品分類で検索した時に、Google広告は一体何を表示しているでしょうか。
また、その商品カテゴリを、Googleキーワードツールで調べると、どのようなクリック単価を示しているでしょうか。

商品Aと、商品B、それぞれのクリック単価を見る事で、どちらの方が売れ筋なのかが確認できます。
売れ筋をサイトに残し、売れ筋ではない方を、広告として出してみるのも手です。

このあたりを、きっちり調べ上げる事で、ある程度の予測を立て、どちらに力を入れるべきかを判断していくことが出来ます。


地域密着効果を上げる仕掛け


Google広告の進化はかなり素晴らしい出来になってきています。
Google地域広告例えば、現在であれば、地域広告も可能です。

ある特定の地域や都市に向けての広告戦略が立てれますので、地域密着型の店舗などは、特にこれらの活用によって効果を上げる事が出来ます。

以下のように、地域の特定、及び、半径内の特定など、様々な指定方法が存在します。
地域広告

地域密着型のネットショップの場合、こうした機能を活用する事で、一般的な折り込み広告を使った媒体で宣伝するよりも、安い金額で、大きなリターンを得る事が出来ます。

全国展開できるような商品(送料をとっても売れる商品)は別にして、地域でしか売れないような商品でも、アドワーズの広告に思い切って出してみると、意外な効果が得られます。

2000円で1日10人くらいのアクセスを上げる事が出来ますが(キーワードと広告内容による)、それらユーザーは全て、購入意欲のあるユーザーである確立が高いという点がアドワーズの優れたところだからです。

アドワーズのキーワード選びと、広告選定は非常に深いです。
実際にやってみない限り見えてきませんが、一度は試してみる価値のある広告媒体と言えます。

それでは。また。

このエントリは、以下の記事を見てから読むと効果的かもしれません。
これだけは押さえておきたいSEO対策

@yamada_nt
Posted by@yamada_nt
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Comments 3

There are no comments yet.

sasayuki  

醤油製造

興味深い記事でした。ありがとうございました。

ただ、
『醤油製造』の入札単価が高い事

『つまり醤油で検索されるよりも、醤油製造の方が、実は興味、関心が強い事がわかります。』

は成立しないと思います。AdWordsの先で展開される商売の成約単価によって実際はこの値段が大きく変わると思われます。

2008/03/07 (Fri) 18:39

サン  

地域の絞り込み、興味を覚えます

アドセンスから読み解くキーワード分析、凄い切り口にまたも感謝。 こと、地域性を加味したweb広告戦略の重要性にハッとして。 いつもありがとうございます

2008/03/09 (Sun) 10:21

リアルSEO  

記事紹介させていただきました

http://real-seo.net/seo/20083.html

上記にて記事を紹介させていただきました。


今後ともよろしくおねがいします。

2008/03/30 (Sun) 11:47

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