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ECサイト運営で直帰率を下げる過去に実施した5つの方法

アナリティクス
ECサイトの運営をするうえで、最低限Googleアナリティクスを導入している、という前提ですすめます。

運営には、必ずデータが必要です。
いろいろなジャンルのサイトがあるので、どこがどれくらいのポテンシャルを出しているのかを知るすべがないと、解決への糸口はみつかりません。

全く同じような商材を扱っているコンビニですら、道路状況や近所の状況によって、商品のラインナップが変わっていくわけですが、ウェブサイトも同様に、状況にあわせた変化が必要になるわけです。

アクセスがない=困った


コンサルの仕事をしてた時、地味ながらこのような問い合わせが多いのですが、これは「運営」とは全く別の問題で、正直論外です。

アクセス数がないというこの状況は、別に変わったことでもなく、「ライバル店はアクセスがあるのに、私のサイトだけなぜか人が全くこない、内部SEOもちゃんとしている」と言われても、まぁそうですよねとしか言えません。

おおよそこのような状況では、「内部SEOとか外部SEOは関係なく、魅力的な部分を宣伝する力がない」という一言に集約されます。

商材にもよりますが、宣伝=Google広告といったネットだけに限らず、まずは知ってもらうことを検討してほしいと思います。例えば各種祭事イベントに出店してみるとか、全国で安く出店できるイベントを探し、各地を回ってみるとかですね。

TwitterやFacebookとったSNSを利用して宣伝していく方法もありますが、これらのツールは母体となるコンテンツがあって初めて効果が得られるツールなので、今売りたい商材の前になにかヒット商品があったとか、あなた自身が本を執筆しているようなコンテンツをもっているとか、そういうことでもない限り、Twitterのフォロワーが増えるわけもないので、どうしても最初は投資が必要になります。

もしどうしても投資をしたくないということであれば、他にはない圧倒的な魅力あるアイデア、商材、またはサービスが求められます。圧倒的な魅力があれば、自然とフォロワーも増え、宣伝がしやすい状況を作ってくれるでしょう。

また、全部なんでもいいから売りたいではなく、どれか一品売ろうという考えにシフトすると、意外とフォロワーがふえたりします。

こちらも合わせてどうぞ
「フォロワーを増やすにはどうしたらよい?」にいろんなテクニックすっとばして真剣に答えるよ

自社の商材が20点や30点もあるなら、ネットでは1~3点に絞って、その商材を深く深く掘っていくほうが、投資額もすくなく、伸び率も高くなっていきます。どの商品でもいっこ伸びれば、ほかのSNSやアクセスも自然とそれにつられて伸び始めます。

昨年Twitter上でバズりまくって売り上げを上げた魔法陣型充電器とか、いい例ですよね。

どうでもいいですが、こいつは置いたら充電が始まるのではなく、魔法陣が完成して充電が開始されるという細かいところにもこだわりがあって好きです。あ、会社で見せびらかして使うならいいですけど、フリーランスが家で一人で使うと、1日で飽きるうえ、ずっと光ってるのでぶんなげたくなりますのでお勧めはしません。
ここで買えます

話が横道にそれましたが、これを紹介したTwitterアカウントは、そのほかにもユニークで面白い商材を紹介していたため、このバズにつられて伸びました。これって結構大きなヒントだと思いますよ。

直帰率が高く、なんとかしたい


直帰率が高い理由というのは一言では言えません。
よくネットで見かける三大要因は以下です。

1)広告からの流入は直帰率が高い
2)地図やアクセスマップ系を見に来た人は直帰率が高い
3)モバイルユーザーは直帰率が高い

これらは確かに直帰率が高くなる傾向になります。

この3年間でいえば、ほとんどサイトを変えていないのに徐々に直帰率が高くなっていって、ページ閲覧数がどんどん減少している傾向にあります。

これは当たり前で、PCユーザーよりもスマホユーザーが増えたためです。

まず、年々直帰率があがり、ページ閲覧数が減少している、ということを踏まえてください。

そのため、「何もほとんど変えていない」のは、時代から取り残されて行っているということです。
ですからまず最低限、Google先生がおっしゃられておりますモバイルファーストを検討し、実践してください。

この辺りも参考にしてください。
モバイルファーストで「デザイン」する時に注意すべきポイントまとめ【2018年最新】 | Web Design Trends
Googleが「モバイル・ファースト」を加速、ウェブ検索の半数はすでにモバイル優先に - Engadget 日本版
モバイルファーストインデックスとは?影響と対応についてまとめ

モバイル フレンドリー テスト - Google Search Consoleなんかも、もちろん現役で役に立ちます。

で、これらの課題をいったんクリアしたとして、それでも直帰率が73%を超えているようであれば、何らかの悪い原因を抱えているといってもいいでしょう。

一般的な直帰率を知ろう


ランディングページで70%はまぁ普通ですし、オーガニック検索でヒットしたEコマースサイトで70%は高すぎるどころの話ではありません。ひとまず一般的な直帰率を参考に、自分が目指すべきゴールを決めましょう。
  • Eコマースおよび小売Webサイト 20%~45%
  • B2B Webサイト 25%~55%
  • リードジェネレーションWebサイト 30~55%
  • eコマース以外のコンテンツWebサイト 35%~60%
  • ランディングページ 60~90%
https://www.customedialabs.com/blog/bounce-rates/

ちなみにリードジェネレーションに関してよくわからないという方はこちらも参照してください。
リードジェネレーションとは

直帰率について、一番間違ってほしくないのは、「高い=ダメ」という決まりではない。
例えば、ある情報を検索したとき、自分が目的としていた情報に合致し、その情報で満足度100%だったとしたら、直帰率は高い状態のままだということです。
それは決して悪いというわけではないということです。ただ、コストをかけてコンテンツを作ったのだとしたら、できるだけ次へ誘導できるような仕組みを検討し、直帰率の現象を目指しましょう。

過去に実施した改善案の5つ


これまで改修したいくつかの例を参考にしてみてください。

1)直帰率76%のLP。Google広告が本来の製品よりも200%増しで表現されていたものを100%に修正


これによって広告費も抑えられ、直帰率も11%減の65%となった。

まず、商品やサービスの質よりも、圧倒的に広告の期待値が高いことは下品極まりないです。
これは絶対にやめましょう。

逆の話をすると、期待値があまりにも低すぎると、クリックされなくなり、クリックされな過ぎた場合、Googleがその広告を静かに停止します。
私たちウェブ屋が攻めるべきポイントは、この期待値が低く、かつ、クリックされる絶妙なラインです。

このラインを攻めれば、高い期待を抱いてクリックし、なんだよと怒りくるって直帰する人は大幅にへるうえ、さらにGoogle広告の無駄なクリックも減るため、広告費も大幅にカットできるようになります。
とうぜん多くの企業は、一日の広告Max設定をしていると思いますので、広告費が減るというよりは、質の高いユーザーが同じ広告費で増えるということです。

2)モバイル(直帰率62%)よりもPC(直帰率65%)のほうが直帰率が高かった。背景の紫ベースデザインをリデザインし白背景に変更。


PCの直帰率は48%まで減少。
本来モバイルよりもPCのほうが直帰率が高くなることは珍しい。PCで直帰率が高くなる場合、ほとんどのサイトではデザイン、特に色に大きな問題を抱えている。

このモバイルよりPCが高い現象は、以外にもフォントサイズが小さすぎることが原因で発生することもあった。
テキストサイズを11ピクセルあたりから、14~16ピクセルに変更しただけで直帰率が改善することがあるのだ。

3)PCの閲覧で昼の直帰率が74%、夜の直帰率が62%だった。サイト内のバナー画像を変更し昼の直帰率を58%に改善。


サイト内のバナー画像に、若干商材とは合わない萌系のキャラが使われていた。
これは予想でしかないが、おそらく会社でのんびり見ていい商材のサイトなのに、会社でのんびり見れない状態になっていたのではないかと考えている。売り上げは31%伸びた。

4)縦長のあのサイトにセーブポイントを設置で直帰率64%を42%に減少


ウェブサイトにテキストを詰め込むと、読んでくれる人は読んでくれますが、途中で離脱する人が多いのも事実です。
ただ、この離脱率が高い場合はやはり改善の余地があります。

セーブポイントというのは、ずーーーーっと続く文章ではなく、いったんそこで休憩できるような象徴的なポイントのことです。
長い文章の中に、たった一つでも画像があったら、人はそこでいったん休めるのです。このセーブポイントがいくつかあると離脱率が下がります。

文章が多い場合は次のような改善を試みてください。とくにランディングページの場合は、費用を投資してもやったほうがいいです。
  • このテキスト文章、イラストにならないか。わかりにくいは罪。
  • この見出しテキスト、テキスト画像にならないか。大事なことはテキスト自体がイメージで伝わることがある。(燃えるテキストとか)
  • このだらっとした文章、リスト表示できないか。簡略化は読む人の離脱率を下げる。
  • それ、数値にはならないか。数字は人の目を止めることができる。


こちらも併せてどうぞ
手っ取り早くブログの記事を最後まで読んでもらう為の3つの基礎

5)次に何をして欲しいのか明示されていない


結構多いんですけどね。
コンテンツで誘って本来の目的へと誘導する導線がないパターン。
ECサイトの目的ってものを売ることと勘違いされがちですが、ECサイトであろうが、サービスサイトであろうが、単なるニュースサイトであろうが、ウェブサイトが果たすべき目的は、ユーザーを楽しませ、喜ばせ、学ばせることにある。

ユーザーはECサイトを通じて、自分の生活がこうなるのでは、とか、おいしいものが食べられるのでは、とか、彼女に喜んでもらえるのでは、といった、購入という行為を通じて自分の生活が豊かになることを目的としてあなたのサイトに訪れている。

だから、物だけを売るECサイトである必要はないのです。
時には使い方や、食べ方、シチュエーションを紹介したりと、やることは山ほどあります。

結果、商品のページが入口になって、悩んでいる人にコンテンツを読んでもらって説得をしたり、先にコンテンツが検索の入口となって、商品に興味をもって商品ページへ移動するようになります。

次に誘導する導線というのは、商材ページだけである必要はないので、必ず誘導するようにしよう。

もしも、「関連するものがない」のであれば作りましょう。直帰率が高いのは努力が足りないだけというパターンも往々にしてありうる話というわけです。

ひとまず目指せ平均値


途中で紹介したコンテンツやサイトごとの平均値を目指しましょう。
平均値が高ければ、そもそも直帰率改善にコストをかけるのはナンセンスです。
どこがわるいのか、それを見極めていくのがウェブ屋の仕事ということですね。

それでは、また。
@yamada_nt
Posted by@yamada_nt
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