ブラック自慢や残業自慢で自分を保とうとしてるんじゃないかなって
2012年10月07日 公開
世の中にはブラック企業の超残業などを自慢する人がいるという記事で、なんだかなぁと思ったことを。
ブラック自慢、残業自慢はみっともない - 脱社畜ブログ
前半部分には全面的に同意。
どうもこれは違うなぁと言う部分は後半部。
それははたしてただの自慢か
以下の部分。
前半にも書いてある通り、人とは本当にそれぞれ独自の考え方や、自分の保ち方というものを持っている。また、ブラック自慢や、残業自慢をしている人の中には、「こんな状況でも耐えてる俺かっこいい」といった感じで、自分に心酔してしまっている人も多い。念のため言っておくと、日本では「徹夜した」とか「会社に寝泊まりして頑張った」という話がなぜか美談として語られることが多いが、これはプロジェクト管理の甘さと、自分の業務遂行能力の低さを暴露しているのと同じであり、かっこよくもなんともない。
残業自慢やブラック自慢は、したい人達だけが集まって勝手にやってもらいたいものである。
ある人は飲みに行ってパーとやってしまう人や、趣味でコレクションを集める人、仕事自体が楽しくてたまらないという人、お金を得ることに快感を感じる人、様々だと思う。
なかでもブラック自慢もそのひとつかもしれない。
人はそれを人にいうことでようやく、ギリギリ自分を保っているのかもしれない。
本題である「それを人に押し付けるのはダメ」というのは全面的に同意。自分が出来るのに他の人が出来ない事を馬鹿にするのはよろしくないよね。けどそれをしないと、自分を保っていられないようなブラック企業が存在するっていう可能性も捨てられない。
また、生活のため、生きるため、逃げ場のない部分で企業と繋がり、ブラックを強いられている人も多数居るのは間違いない。そういう企業で働いている人へ、業務遂行能力が低いと馬鹿にするのはよろしくない。
まさにそれを人に押し付けている言い方に感じるんだよね。
許しちゃいけないのは企業であって働く人じゃない
だってブラック企業のサビ残とかって、業務能力の低い高いとか、全く関係無いところで発生する事も多々あるわけですよ。今は自営やってますが、私も一度ブラックなところにいた。そのころ、毎月社長室でどうでもいい戦略会議があった。役職者5人で正座させられて来月の売上数字を出せと言われ、結局社長が考える数字と同じか、それ以上の数字になるまで帰ることが許されない会議があった。会議と言っていいのかわからないが、そのノルマはとんでもない数字で、来月明らかに自分たちの首がしまるであろうことはわかっていてもそれを出す。
出さねば帰ることが出来ない。
朝8時半出勤で、深夜3時頃開放されたわけだが、今度はその数字を出したのは自分たちだろうと翌月言われるわけだ。自分たちで出したんだから、数字が行くまでまた帰ることが許されない。
これを自分の業務遂行能力が低いという言葉で片付けるのは言葉の暴力以外にない。
もっと噛み砕いて言えば、いじめられている人に、いじめ回避能力が低いと言い放っているのと、なんも変わらない気がするよ。
幸いにも私は当時営業が好きで好きでたまらなかったので、全く気にもしなかったが、周りでは2ヶ月に1人ペースでノイローゼ気味になる人はいた。
だから彼らが残業自慢をするのは、ある意味では本当にただの自慢かも知れないし、私のように仕事が楽しくてそんなの全く気にならない人達なのかもしれない。
しかし、中にはそれが助けて下さいというSOSのサインかも知れないし、それを言い放つ事でやっと自分を保つことが出来る状態なのかもしれない。それを他でやれっていうのは、そういう奴はもう知らんと言い放っているのと変わんない気がするんだよね。
だって200時間の残業なんておれ毎月やってるし、お前も頑張れ!とか言っていた上司が、突然自殺することだってあるわけですからね。表裏一体ですよ。
本当は、多分引用元の方も思っていることだと思いますけど、ブラックな企業が人を、世論をそうさせているだけなんだよね。
とりあえず人間は心と身体が健康状態でなきゃおかしくなるので、やべーなーと思ったらカウンセリングっていう手も一つ頭の隅においておきましょうよ。今の日本は心の弱い人から喰われていってるように見えますが、それはなんだかとても悲しいね。
それでは、また。