「2B-Alert」とは米陸軍の研究機関【The Biotechnology High Performance Computing Software Applications Institute (BHSAI)】が開発した一般公開されているWebツールです。睡眠時間を入力すれば、最適なカフェインの摂取量と時間をアルゴリズムで教えてくれます。この記事は集中力アップの強い味方であるカフェインの効果を引き出してくれる「2B-Alert 」の使い方を紹介します。
「2B-Alert」の使い方
まずは「2B-Alert」のページを開きます。
新規登録する
右側の「Register(登録)」をクリックすると新規登録画面に進みますので下記4項目を入力しましょう。
- First Name(名前)
- Last Name(苗字)
- Affiliation(所属)
- Email Address(Eメールアドレス)
メールアドレス以外は日本語入力でも構いません。所属も「なし」としてOKです。
入力が終わったら、再度「Register(登録)」ボタンを押すと記入したメールアドレス宛にユーザー名とパスワードが届きますので、コピー&ペーストしてログインしましょう。
受信メール例
因みに、届いたメール本文の例として、この部分にログイン情報が記載されています。
基本情報を入力する
ログインできたら睡眠時間やカフェイン摂取スケジュールなどを入力していきましょう。まずは画面右側のプラスボタン(「Create a new schedule」)をクリックしてください。
適当なスケジュール名を入れて(名称は後で変更できます)新しいスケジュールバーを表示させましょう。
睡眠の入力
このアイコンを新しく作成したスケジュールバーにドラッグ&ドロップすると睡眠時間が入力できます。因みに0日目〜1日目は基準データとして固定されているので1日目から入力します。
カフェインの入力
このアイコンを睡眠同様スケジュールバーにドラッグ&ドロップしてカフェイン摂取時間を入力しましょう
カフェイン量を入力する際、便利なプルダウンが用意されています。コーヒーならどのくらいか?紅茶ならどのくらいか?目安となる飲料などに対してのおおよその含有量から選ぶことができます。
このプルダウンから選ぶ際、単位が「8oz.」などと表示されていて馴染みがないと思いますので一例を載せておきます。
- oz.=オンス=約28.35グラム
- 8 oz.(約240ml)=コーヒーチェーン店でショートサイズ相当の量
- 12 oz.(約335ml)=大容量サイズのカップ
- Weak coffee=アメリカンコーヒー(薄い)
- Strong coffee=濃いめのコーヒー
覚醒ピーク時間帯の入力
睡眠とカフェインの入力が終わったら、次に「Obtain Optimal Caffeine Schedule(最適なカフェインスケジュールを取得する)」にチェックを入れて「Peak Alertness(覚醒ピーク)」という入力項目を増やします。
これは先ほど入力した睡眠とカフェイン摂取をした場合、どのタイミングで覚醒モードに入るのかを入力するためのものです。このアイコンをスケジュールバーにドラッグ&ドロップして覚醒ピークの時間帯を入力します。
最適化されたスケジュールを見る
ここまできたら後は「Optimize(最適化)」クリックするだけ。スケジュールに合わせたベストなカフェイン摂取量とタイミングが表示されます。
今回の画像では紫色の線が現在、緑色の線が最適化されたスケジュール通りに摂取した場合のグラフです。縦軸が「Alertness impairment(ms)(覚醒障害)」となっています。
「2B-Alert」スケジュールを比較する
2B-Alertは「Show Values(値を表示)」チェックを入れるとオンマウスで詳しい数値の比較ができるようになっています。右上のZoomなどで拡大をして細かい時間帯などを確認してもよいでしょう。結果のエクスポートやPDF作成機能などもついています。
「2B-Alert」レベルを調整する
「Advanced Options(高度なオプション)」ボタンをクリックすると
- 24時間あたりの最大カフェイン量(Maximum Caffeine in 24)
- 最大覚醒障害レベル(Maximum Alertness Impairment Level)
を調整することができます。Aは健康のためには300mg〜400mgが良いとされていますのでその範囲内をオススメします。覚醒レベルをより引き上げたいという方はB.の値を下げてみましょう。
自分にあったカフェインとの付き合い方を見つけてより集中力アップを目指してみましょう。
「2B-Alert」のまとめ
- 英語サイトのみ。一般公開されているツールで、メールアドレスと名前などを登録すれば無料で使える
- 睡眠・カフェイン・覚醒ピーク時間帯を入力すれば最適化スケジュールを分析してくれる
- エクスポート機能がついているので、結果をデータ保存しておくこともできる
- 最大カフェイン量などを調整するなど、シミュレーションの幅を広げることができる
- ツールを使って入力を繰り返せば自分にあったカフェイン摂取のサイクルが見つかる
by どうこれ