「時間の作り方を教えてほしい」という中学3年生は、学校、趣味、家庭のことなどで時間があっという間に過ぎてしまうことに悩んでいます。数多くの子ども向けライブを開催し、昨年9月に子どものお悩み相談本『小島よしおのボクといっしょに考えよう』(朝日新聞出版) も出版した小島よしおさんが、さまざまな悩みや疑問に答えるAERA with Kids+の本連載。小島さんは、「時間の作り方」を伝えつつ、いっぱいいっぱいの心をほぐす方法を教えてくれました。
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【相談74】
時間の作り方を教えてほしいです。学校と、放課後のスクールと、自分の趣味と、家事や家庭のこととで、時間があっという間すぎ……と思っています。ひとつ新しい年代の友だちは、親が離婚していますが、双子のお兄ちゃんで、もうひとりの双子(弟)と協力して家事をやっていて尊敬します。ちゃんとゲームもできてるし、学校で友だちもいるし、委員会は皆勤賞だし、テストは常に60点台だけど平均点で本人は満足している感じです。こういうバランス感覚を尊敬しています。
小島よしおさんは芸能人です。マネジャーさんもいるし、もうデビューしたてのころと違ってお金があります。ご飯も外食やレトルトも選べるし、体調が悪かったらハウスキーパーさんを呼べるし、何より相談できる友だちや家族や、仕事を依頼してくれる人や、それを遂行するための仕事関係の協力者がいます。
でも私はお金に余裕がありません。自分で稼げるようになるために、やるべきことをいろいろやっていますが、思ったより疲労がたまりやすかったり、休む時間が必要になったりします。集中できる時間もどうやら昔(小学生のとき)より短くなったみたいです。家族に関しては、「家庭問題のある傾向」と同級生のママたちや学校のひとからは認識されていて、私もそう思っています。自分で自分を育てないといけないので、頼れる大人に頼っていますが自分の人生を動かすのは自分です。
ただ、疲れました。それでも、疲れても、明日は来ます。時間が大量にほしいですね……。後ろ盾や資金力がないなかで、どうやって戦って行けばいいのでしょうか。自己実現していけば良いのでしょうか。独立していけばいいのでしょうか。答えが出なくても一緒に考えてほしくて投稿しました。(とるくあ・中学3年生)
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小島よしお(こじま・よしお)/1980年、沖縄生まれ千葉育ちのお笑い芸人。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。「そんなの関係ねぇ!」でブレーク。2020年4月からYouTubeチャンネル「小島よしおのおっぱっぴー小学校」で子どもの学習を支援する動画を公開。キッズコーディネーショントレーナーの資格を持ち、子ども向けのイベントを多数開催している。