ボクの考えた節約食

この記事はアタマの体操を目的に書かれたモノです。特に何らかの提言とか頭に来たとかそういったものじゃないっす。あと、特定個人を批判する意図で書かれたモノじゃないことは大事なところなので誤解の無いように(なのでリンクとか貼らないしどらねこの妄想だと思ってもらっても構わんよ)・・・という事をご了解のうえ読み進めてください。

■状況が違えば同じ食費でもワケが違う

とある場所で

1日の食費は300円もあれば十分だ

という趣旨の話を目にしました。
どうやら、生活保護のヒトが贅沢な生活をするのはけしからん、食費は300円で十分だよ、自分もそうしているからダイジョウブダという話みたい。
どらねこは生活保護の給付水準について妥当とされる金額について言及は出来ないけれど、食費300円というのは現実的な金額とは謂えないとおもいました。だって、それって中学校給食1食分の食材量費とあまり変わらない金額だからね。

ちょっと「ぷ〜〜っ」ときたので、思わずどらねこはこんなツイートを垂れ流しちゃいました。




それでも平気だと公然と言い放つのなら、其処にはなんらかの根拠は欲しいところ。実のところ、どらねこも貧乏だから参考になる内容が書いてあれば有意義だものね。そんなわけでちょっと調べてみようと思ったところ、どうもこのお話しに興味を持つヒトが多いらしく、熱心に元発言者の過去発言を調査しているページなどを見かけたりしました。(おつかれさまです)

そちら様を読ませていただくと購入する食品の情報がありました。

インスタントラーメン5袋168円
食パン1袋98円
野菜パック99円
豆腐48円
うどん1袋24円
納豆3パック78円
卵10個188円
スーパーの半額商品

とある日の食事はこんな次の通りだそうな。

朝食は食べない。昼食インスタントラーメンと卵でコストは40円、夕食は260円以内に抑える

えーとどうやら、食料品店などで激安、割安商品を求めているようです。
例えばなんですけど、とある有名袋ラーメンは1袋の希望小売価格は100円であり、5食セットは希望小売価格で販売される事はマレとはいえ、半額以下で購入できる場合にはなんらかの理由があったりするのです。激安卵や豆腐、生鮮食品なども同じです。それはどういう事かというと、例えばスーパーだとすれば、利益率の高い商品を買い求めてくれるお客様が一定数以上存在するため、お客様の目を惹くための特売商品を用意して販売できるのです。消費者が賢く(?)なりすぎて、原価ぎりぎり、原価割れの商品しか購入してくれなくなればそのような販売方法は破綻してしまうでしょう。無料ゲームを無料で提供できるのは有料区分で沢山遊んでくれるヒトがいるからみたいな話ですね。価格勝負のスーパーなどではお安い価格を実現するために様々なコストカットに熱心になります。必要なコストカットはもちろんありますが、中には微妙なものも存在します。一つは従業員の教育費を節減したり、賃金水準を抑えたりです。無理な販売競争は労働対価の搾取により成り立つ可能性もありそうです。より多くの人間が食費300円生活を目指す姿は個人的には想像したくないですね。

■検証編
まぁ、色々謂いたい事はあるわけですが、実は単純な興味もあったりするのですね。そんな食事の栄養評価と300円である程度充足した食事は可能か?です。
どらねこなりにちょっと数字を弄んでみました。トアル筋(笑)によるとハンバーガー屋や餃子屋を利用するみたいなので、昼食袋ラーメン、夜ファストフードで計算してみました。
充足率を算出するにあたってのお約束ごとなどは此方参照*1


エネルギーが決定的に足りない(泣き)
今までの蓄えを吐き出しながら生きていくのって辛くないですか?
ためしのこの生活を続けた場合、単純計算だけど100日で14kg体重が減るレベル。その前に体が省エネ運転になるだろうけど、微量栄養素不足の前に完全に息切れするだろうね。隠れて良いモノ食べないと体が持たないよ・・・。

さて、次が本題の300円の食費で必要な栄養素を充足できるかだけど、どらねこがあがいた結果がこんな感じです。

まぁ、なんとか充足できてる感じはあるでしょ?当然ながら加工食品の使用はなくて、原材料っぽいのが多くなる。単価が安くて、特定栄養素の補給源になる食品が選ばれてるのね。乳児用の粉ミルクがポイントで、品目数が少ない場合に後々効いてくる微量栄養素欠乏を抑えるための秘密兵器です。多価不飽和脂肪酸も添加してあるから安心だね。(何が?)予算も少しのこしてあるので調味料代としておきたいところ。料理方法としてはサツマイモはふかして主食とする。小麦粉は粉末出しの汁にすいとんとしてながす。あとは捏ねて人参と卵でうどんかな。鶏肉はラードをタップリしいて調理しよう。
こんなんところでどうでしょうか?

■自己責任かぁ
栄養素は満たせない事はない、と数字遊びをしてみましたが、コレが毎日続く状況に希望はあるでしょうか。就職活動を頑張ろうという気力を保てるでしょうか。倹約自体が目的となる場合や、何かを行うための節約とはワケが違う。
いつでも離脱可能な倹約生活するのと、いつ離脱できるとも限らないヒトが節約を強制されるのは本当に全然違うことなんだ。
だけど、自分の意思で行っているヒトもそうでないひともコレだけは気をつけて欲しい。少なくともヒトが必要とする栄養素は1ヵ月平均でならしたときに最低限まかなえるような食生活はしてください。そうでないと体を壊しちゃいます。体を壊したヒトを放っておく程みんな冷たくないと思うよ。自己責任だ謂ってたヒトが病気で倒れたって、自己責任で済ませてしまうほど、人間ってみんな冷たくないよ、どらねこは思うんだよ。自分の満足のために他者に迷惑をかけてしまうというのは自己責任的にどうなんだろうね。

*1:50代男性を想定、生活ギリギリの健康維持を狙うため、推定平均必要量がある栄養素ではその値を参照する。価格については業務用大袋の価格を参照し、市販食品についてはスーパーなどの平常価格を勘案して算定した。袋麺はサッポロ一番、ハンバーガーについてはマクドナルドウェブサイトを参照し数値を当てはめた。