文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

メディアや文化人が「小沢一郎支援」側に次々と転向している。

民主党代表選挙において菅直人を支持した民主党議員達の多くは、おそらく新聞、テレビ、そしてその周辺で言論活動に携わる能天気な「文化人」(笑)たちが、こぞって「小沢一郎批判」派であり、つまり「菅直人支持」派だと勘違いしたことが、その「菅直人支持」の主な動機だったと思われるが、実は彼等の見立てとは大きく異なり、まともな「メディア」や「文化人」たちは、「検察の暴走」や「検察審査会の暗部」「マスコミの情報操作」という現実を知るまでもなく、内心は「小沢一郎支持」派であり、そして今や、実質的には「小沢一郎応援団」「小沢政権待望論」派であることが、次第に明らかになりつつある、と言っていい。たとえば、先ごろ、豊島公会堂の小沢支援シンポジウムや日比谷公会堂の三井環支援シンポジウム等に結集した文化人、ジャーナリストたち、あるいは「植草一秀・副島隆彦講演会」に結集した人たちは言うまでもなく、そして僕はあまり好きではないし、言論人としても、学者思想家としても評価していないが、一応、メディアの世界では、「脳科学者」としてそれなりに有名人であるところの茂木健一郎までもが、最近、「週刊朝日」の企画で、小沢一郎と対談し、意気投合したそうであるが、これらの例が示すように、メディアも文化人、ジャーナリストたちも、その多くが、公然と「小沢一郎支持」を表明、あるいは「小沢一郎支持派」に転向しつつある。むろん、これはほんの一部であって、小沢一郎支持を公言する文化人やジャーナリストは、以前から少なくない。逆に、ことここにいたって、未だに「菅直人首相支持」を公言する「文化人」は、絶無に近い。言い換えれば、今、「菅直人首相支持」を公言する文化人がいたら、それはそれで、まことに「見上げたもの」と言うほかはない。つまり、今や、「孤立無援」「支持率低下」「選挙惨敗」の現実に直面し、苦悩しているのは、菅直人とその支持グループである。菅直人首相等が、なりふりかまわず、社民党との連立を模索したり、あるいは自民党との大連立を模索したり、という支離滅裂な行動に走らざるをえないのは、もはや政権担当能力を完全に喪失し、実質的に無政府状態寸前に陥っているからだ。衆議院の解散・総選挙も近いのではないか、と噂されるようになった昨今、菅直人陣営の民主党議員たちは、おそらく自分達の政治生命が危機に曝されていることを肌身に感じていることだろう。さて、茂木健一郎が、さっそく小沢一郎との対談の模様をブログ「クオリア日記」に書いているようだから、参考までに引用しておこう。もはや、「小沢一郎」というシンボルは、マスコミや文化人、ジャーナリストが捏造した「悪のシンボル」ではないどころか、日本の混迷と迷走を打開してくれるかもしれない「救世主のシンボル」へと変わりつつあることが分かるだろう。

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茂木健一郎 クオリア日記
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2010/12/post-91e9.html
2010/12/11



小沢一郎さんの「ありのまま」
参議院議員の有田芳生さんのご紹介で、小沢一郎さんにお目にかかって対談した。有田さんとは、議員になられる前から、ずっと懇意にさせていただいている。

対談場所は、参議院議員会館の有田さんの部屋。詳細は週刊朝日に掲載されるので、それを読んでいただくとして、一点だけ。

メディアの中の小沢一郎さんのイメージは、「豪腕」であり、「ダーティー」だというものなのかもしれない。御本人にそう申し上げたら、笑っていらしたが。しかし、実際にお話すると、とてもストレートで、論理的、そして、仰ることに筋が通っているように感じられた。

小沢さん御自身、外国特派員協会での会見がお好きだと仰っていたけれども、その発言を英語に直して考えてみても、世界的に通じることを話されていると感じた。まっすぐな、プリンシプルの人。なぜ、メディアでのイメージが乖離するのか。それは、従来のメディアが「編集」をしてきたということに起因するのであろう。

もちろん、題材の取捨選択、意味づけなどにおいて、編集が加わることはある程度必要だし、仕方がない。しかし、一度できあがったイメージを、そのまま踏襲する「慣性」がメディアには強い。そのため、メディアの中のイメージが一人歩きし、勝手に拡散していくという傾向があるのだろう。つまりは、「マッチポンプ」である。

ツイッターや、ニコニコ生放送などの「ダダ漏れ」系のメディアの登場によって、さまざまなことのそのまま、人のありのままの姿が世間にさらされるようになってきた。編集という厚化粧を施したニュースに人々が飽きたらず、風通しを良くして、「素材」そのものに触れたいという気持ちが強まってきている。

先の民主党代表選挙の際、ツイッターやブログなどのメディアで、「小沢支持」の動きが急速に広まった。小沢一郎さんに、日本の煮詰まった現状を改革して欲しいという期待が高まったのである。今から考えれば、あの動きは、「厚化粧」の従来メディアの報道の呪縛から解かれ、直接、小沢一郎さんの「ありのまま」に触れることで起こったのだろう。

国会でゴタゴタしている場合ではない。菅直人首相は、内閣の立て直しのために、小沢一郎さんをたとえば副総理格で迎え入れてはどうか。対中関係など、大いに活躍してくださるはず。今の政治情勢からすれば真逆のようだが、苦境を逆転させる「ウルトラC」になるだろう。

状況が変わって「出番」が来た時には、たとえ強制起訴されていても、その状態で小沢一郎さんが民主党代表や、内閣総理大臣をしても、何の問題もないはず、と私は申し上げた。むしろ、強制起訴されている状態で敢えて内閣総理大臣として頑張るということが、いろいろな意味で固定観念にとらわれ、身動きがとれないでいるこの国現状を打破する上での、とてもわかりやすい政治的パフォーマンスになるのではないかと思う。

90分間、たくさんのことを学ばせていただきました。対談をアレンジ下さった有田芳生さん、本当にありがとうございました。

帰り際に、いろいろ大変でしょうから、身体に気をつけてください、と木村秋則さんのリンゴジュースを差し上げたら、小沢一郎さんはとてもよろこんで下さった。「お元気で」と声をかけると、小沢さんは、「この特別なジュースを飲めば、元気になるよ。」と言われて、秘書の方と帰っていかれた。

木村秋則さんのリンゴジュースは、本当に美味しい。小沢さん、味わってくださったかしら。