情報の科学と技術
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特集:学術情報流通のあり方
学術情報流通の多様化:査読誌の「4機能」の変化
佐藤 翔
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ジャーナル オープンアクセス

2023 年 73 巻 1 号 p. 2-8

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抄録

現代の学術情報流通は,「登録」,「保存」,「認証」,「報知」の4つの機能を担う査読誌を中心に成り立っている。学術情報流通の多様化とはこの4機能の実現方法の多様化にほかならない。より詳細には,従来とは異なる対象を4機能で扱う,一部の機能の実行方法を変える,一部の機能を独立させる・実施順序を入れ替える,と言った試みが行われるようになってきている。一方で,4機能自体の見直しを図ることは,提案はされても普及はしていない。本稿ではそれぞれ具体例を見つつ,学術情報流通の多様化の現状を捉えることを試みる。

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