1日から函館山山頂クレモナホールなど3会場で開かれていた「函館港イルミナシオン映画祭2017」(実行委主催)は最終日の3日、各会場で長編、短編15作品を上映し、閉幕した。今回初めて実施した、観客の投票で選ぶ「オーディエンス・アワード(観客賞)」は、五藤利弘監督の「レミングスの夏」が選ばれた。
同ホールでは、映画祭プロデューサーのあがた森魚さんのデビュー45周年を記念した「アガタカメラ」などを上映。今映画祭を締めくくる「おじいちゃん、死んじゃったって。」(森ガキ侑大監督)の上映終了後、閉会式が行われた。
米田哲平実行委員長がアワードを発表。上映17作品を対象に投票が行われ、最多の36票を獲得した「レミングスの夏」が選ばれた。五藤監督は「光栄です。映画祭はアットホームで、参加できたことが何よりうれしい」と喜んでいた。
米田委員長は「映画をつくる映画祭を柱に続けてきた。今後も皆さんと一緒に函館の映画文化をつくっていきたい」とあいさつ。あがたさんは「今回は節目を感じた。みんなと喜びを分かち合ってきたことがうれしい」と締めくくった。(鈴木 潤)