青汁ダイエットの効果とは?さまざまな健康効果があることで知られる青汁ですが、発売された当時はあまりの不味さに罰ゲームに使われるほどでしたが、最近は飲みやすさを追求した商品も多く出回るようになりました。そんな青汁を使ったダイエットが最近話題を呼んでいます。
ビタミンやミネラル、食物繊維を多く含む健康食材の青汁、CMを目にしない日はないといってもよいでしょう。知名度も抜群ですよね?本記事では健康食品の元祖ともいえる青汁のダイエット効果に迫っていきます。
青汁とは?
青汁は簡単に言うと野菜の搾り汁です。
緑色なのに”青”というのは緑色の信号を”青信号”と呼ぶのと共通しているかもしれませんね?
「まずい!もう一杯」のフレーズで一躍有名になった青汁。この健康食品が日本人のあいだに爆発的に広まってから、30年近くが経とうとしています。
昔は味の改良がそれほど進んでおらず、「苦い・青臭い・不味い」という強烈なインパクトも相まって、かつてはバラエティ番組の罰ゲームで使われていたこともありました。
ところが2000年代に入ると健康食品ブームに乗じて青汁需要が増大し、それにともなって青汁の改良が進展しました。その結果、栄養価をさらに高めるとともに「飲みやすさ」も追求した青汁が続々と登場していくことになるのです。
青汁ダイエットの効果と成分とは?
食物繊維
青汁の主原料に使われる野菜には
- 大麦若葉
- ケール
- 明日葉(アシタバ)
など、様々なものがあります。
原料それぞれに特徴的な成分が含まれているので単純な比較はできませんが、共通して多く含まれる成分に「食物繊維」があります。
食物繊維には
- 水溶性食物繊維
- 不溶性食物繊維
の2種類があります。
水溶性食物繊維
水溶性食物繊維には
- コレステロール値を下げる
- 血糖値の上昇を抑える
といった働きがあります。コレステロールはダイエットで減らすべき”脂質”ですよね?
また、血糖値は血液中に含まれる糖質の値です。糖質は身体を動かすエネルギーとしてなくてはなりませんが、増えすぎると”脂肪”として蓄えられてしまう一面も持ち合わせています。
血糖値の上昇を抑えることは、脂肪の原料となる糖質の供給量を抑えることとイコールです。
この2つの効能にダイエット効果が期待できるのです。
不溶性食物繊維
不溶性食物繊維には腸壁を刺激して、腸のぜん動運動を促す働きがあります。これが便秘解消効果ですよね?便は老廃物の固まり、早く出て行ってもらうのに越したことはありません。
さらに、両方の食物繊維には腸内の善玉菌のエサとなって、腸内細菌のバランスを改善することも期待できます。
排便が促されるとデトックスが完了し、さらに腸内環境も改善されることが代謝の向上につながるのです。
腸内環境の良し悪しが健康のみならず、ダイエットにも影響を与えるということが常識になりつつあります。このように、健康的なダイエットを進めるうえで食物繊維は欠かせない成分なのです。
ところで、原料の野菜に含まれているのはほとんどが不溶性食物繊維です。本来であれば、水溶性食物繊維の効果はあまり期待できません。
ただ、最近の青汁はより多くの健康成分を盛り込もうと、水溶性食物繊維も加えているのがほとんどですね?
これら2つの食物繊維が含まれていることが、ダイエットを期待できる大きな理由なのです。
ビタミンB群
また、青汁にはビタミンやミネラルも含まれています。これらの成分はそれぞれが補い合いながら体の機能を支えていますが、中でも脂質や糖質の代謝を強力にサポートする成分がビタミンB群なのです。
ビタミンB1
ビタミンB1は糖質の代謝をサポートする成分です。先ほども触れましたが、余分な糖質は脂肪として蓄積されてしまいます。
この糖質を減らしてくれるビタミンB1の働きは、ダイエットを陰で支える働きと言えそうです。
ビタミンB2
ビタミンB2には糖質の代謝をサポートする働きに加え、脂質の代謝を補酵素としてサポートする働きがあります。
糖質も脂質もダイエットの大敵と言える成分です。これらの代謝に欠かせないビタミンB2を多く含むのも、青汁がダイエットに向いていると言われる理由なのです。
青汁ダイエットのやり方は?
青汁ダイエットは、含まれるダイエット効果を見込める成分を継続的に摂取することで、”痩せやすい身体”を作り上げていこうというものです。
ですので、毎日コツコツと飲み続けるだけ、という実にシンプルなダイエット法になります。
そこで、よりダイエット効果が期待できる青汁の飲み方をご紹介します。
食前に飲む
食前に青汁を飲むことで、食物繊維の効能が引き出されます。食物繊維の働きに血糖値の上昇を抑えるというものがありましたね?
これによって、脂肪になりかねない糖質の供給が抑えられるのです。
また、最初に飲むことで、空腹だった胃も少し満たされることになります。これで食べる量も減らすことができますね!
1食まるまる置き換える
1日三食のうちの1食を青汁だけで済ませるという方法です。置き換えるタイミングですが、”夜”がおすすめです。というのも、夜は食事内容も豪華になりがちなので、その分摂取するカロリーも多いからです。
青汁は主原料が”野菜”ということもあるので、かなり低カロリーな食材です。ダイエットは【摂取カロリー < 消費カロリー】の関係が成立することで成功にグッと近づきます。
夕食を置き換えると1食分以上のカロリーをカットすることになるので、短い期間でダイエット効果を実感することができるのです。
ただ、夕食は豪華な分、健康を維持する上で必要となる栄養素を充分に摂取するための場であるのも事実です。
なので、夕食を置き換える方法を摂り入れるには、青汁に”何か”を加えるのがポイントになります。
牛乳
ダイエット中でも積極的に摂るべき栄養素にタンパク質があります。タンパク質は筋肉の素であり、エネルギー消費の大半を占める”基礎代謝”はこの筋肉の量に比例すると言われています。
青汁は優れた食材ではありますが、タンパク質の含有量となるとどうしても見劣りしてしまいます。それを補うのにうってつけなのが牛乳なのです。
青汁と牛乳の相性はバツグン!牛乳のまろやかさが、青汁の飲みにくさの1つである”青臭さ”を抑えてくれるのも嬉しいですね。
豆乳
豆乳は”畑のお肉”の異名をとる大豆製品の1つです。この豆乳にはタンパク質が豊富に含まれているのはもちろん、整腸効果が期待できるオリゴ糖も含まれています。
青汁の成分に食物繊維がありました。食物繊維とオリゴ糖のダブルの整腸効果が期待できるのも、この組み合わせのメリットですね!
ヨーグルト
ヨーグルトと青汁の相性の良さも折り紙付きです!ヨーグルトは乳製品だけあってタンパク質も豊富に含まれていますし、乳酸菌などの善玉菌も摂取することができます。
青汁の食物繊維には善玉菌のエサとしての役割があります。この2つを一緒に摂ることで、豆乳との組み合わせと同じ整腸効果を期待できるのです。
甘酒
「飲む点滴」の愛称でも知られる甘酒!様々な栄養成分を豊富に含んだ日本の伝統的な飲み物ですが、”甘酒ダイエット”というダイエット法もある隠れたダイエット食材でもあります。
ダイエット効果が期待できる甘酒との夢のコラボが実現!と言っても良いかもしれません。とろりとした甘酒の飲みごたえと甘さが、青汁を優しく包み込んでくれるのです。
実際に青汁と甘酒を組み合わせた商品も販売されています。突拍子のない組み合わせ、と否定できませんね!
青汁ダイエットのポイント
置き換える方法など”激変”を期待できるやり方もご紹介しましたが、青汁ダイエットの基本は”健康成分を毎日摂り入れて痩せやすい身体をつくる”ことにあるかもしれません。
というのも、青汁そのものが”健康食品”として広まったからです。
ご紹介した”置き換える”方法も効果は期待できますが、毎日毎日”置き換え”を実践すると、思わぬ体調不良に襲われることがあるかもしれません。
ダイエットは健康な体調も維持できて初めて”成功した”と言えるものです。何事も無理は禁物です。置き換えも”たまには”程度に、無理なく進めていきましょう!
青汁ダイエットのおすすめのやり方!置き換えるのが効果的?のまとめ
「青汁」は昔から日本人には馴染み深い健康食品ですよね?でも、あまりに身近すぎて、青汁をダイエットに応用している人はそう多くはありません。
しかし近年では、そんな栄養満点の青汁をダイエットに役立てる人々がにわかに増えてきているのです。
青汁には、食物繊維が豊富に含まれています。腸内環境が脂肪燃焼効率に大きな影響力を持っていることが強く認識されている昨今では、食物繊維が豊富な青汁の存在感が引き立っているわけですね。
お通じの悪い方は、積極的に青汁を飲んでみることをオススメします。また青汁には、代謝を促進する「ビタミンB群」もたっぷり含まれています。
青汁をそのまま飲むのに抵抗がある人は、ヨーグルトや牛乳に混ぜる工夫をするとよいでしょう。乳製品に入れると風味がかなりマイルドになり、難なく飲むことができるはずです。
記事の作成にあたっては、以下の情報を参考にいたしました。
厚生労働省:e-ヘルスネット「食物繊維の必要性と健康」
公益財団法人長寿科学振興財団:健康長寿ネット「食物繊維の働きと1日の摂取量」
公益財団法人長寿科学振興財団:健康長寿ネット「ビタミンB1の働きと1日の摂取量」
公益財団法人長寿科学振興財団:健康長寿ネット「ビタミンB2の働きと1日の摂取量」