鬼怒改二
きぬまじぱない
阿武隈改二と同じく、Lv75+改造設計図が必要になる。
その姿も、妹とほとんど同様だが、ハイスペック軽巡の阿武隈とはその性能が各所で異なっている。
性格は以前にもましてひょうきんな言動が多くなり、敵を「鬼さんこちら」と囃したてて挑発したり、小破時に「おにおこ、ぷんぷん」とのたまったり、お約束の「マジパナイ」を連発するようになったりと、ますます芸人気質に磨きがかかっている。
提督との距離も近くなっており、提督とくすぐり合いをして「ひぇひゃひゃひゃ!」と変な声で笑っており、より自然体で接している様子がうかがえる。
なお「ケッコンカッコカリ」後のボイスも同時実装されており、提督に壁ドンを決められて真っ赤になる乙女で可愛らしい彼女が拝める。
基本は阿武隈改二と同様、ベージュのカーディガンの上に黒いセーラー服状のジャケット、裾の赤い軍艦色のプリーツスカートに、黒のスパッツ。
薬指と小指以外が穴開きになった黒のグローブも同様である。
だが鬼怒のトレードマークだったコロンビアのポーズは取らなくなった。
それでも眉尻を上げながら勇ましく構える姿は、以前にも増してパワフルな印象を与えてくる。
改装前は前屈みだったせいで目立っていなかったが、ポーズが変わったお陰でなかなかの胸部装甲、しかも綺麗な丸美を帯びた美乳なことが判明する。大きさは並からやや大きめ。
艤装は、右手に艦橋型の砲塔を握り、左手に後期型12.7cm連装高角砲を構えている。
艦橋周辺には三連装機銃が集中配備されている。腰にマウントした機関部に、左肘にはサポーターと付随する多目的スロープが装備され、スロープ上部に大発動艇が二隻待機させてある。
これら3つは、全て初期装備として持参してくる装備である。
魚雷発射管は足首に装着し、航行用の主機は厚底ブーツ風に分厚くなっている。
中破になると前が大きく破けて綺麗な胸部装甲が零れそうになる。
そしてこの状態でコロンビアポーズもちょっと復活している。
ただ、この鬼怒のパナイ胸部装甲をネタにさっそく阿武隈へのイジリが発生している。
改造前との比較では耐久+4、装甲+9、回避+3、火力-4、雷装+3、対空+24、対潜+6、索敵+11、運+5。射程は阿武隈改二と同じ「短」。
元から高かった対潜の向上により、実装時点で姉・五十鈴改二の次点となる“85”という高水準となり、軽巡でもトップクラスの潜水艦キラーとしての地位を固めることに成功した。
なにより対空は“83”まで急上昇し、これまた実装時点では五十鈴に次ぐ堂々の二位と、防空巡洋艦としての適性を獲得している。さらに専用対空カットインの強効果時の撃墜ボーナスは五十鈴よりも1機多く、対空性能だけで見れば実質軽巡最強の防空艦といえる。
ただし鬼怒改二の対空カットインは発動計算式は独自かつ複雑であり、なんと駆逐、軽巡の特権と呼んでも過言ではないほどの強装備である「10cm高角砲+高射装置」を強カットインの発動に組み込めないという大きなハンデを抱えており、火力なども加えた総合的な使い勝手は姉に劣る。
また火力が4低下し、雷装も+3だけと、攻撃性については芳しくない。
さらに阿武隈と違って甲標的が装備できないという大きなハンデを背負っており、総合火力では改装済み軽巡でも最下層というなんとも手痛い状態になった。
雷装が低いのは、鬼怒が「史実で魚雷発射管の改装を行わずに艦命を終えたため、酸素魚雷も搭載できなかった」ことが由来ではないか、と推察されている。
……が、鬼怒の本領はここからがパナイ。
よし、新能力だね!
まず阿武隈との共通能力として、大発動艇の運用が可能。戦車隊付き、並びに特二式内火艇も運用でき、対陸上戦力としての有効性を得ている。
続いて五十鈴と共通する能力として、固有の対空カットインを獲得。
「25mm三連装機銃 集中配備」+高角砲で発動し、固定ボーナス値も+5と実用的なレベル。ただしカットインと汎用性がトレードオフになるため、状況に応じて装備を切り替えてやる必要がある。
のちに「増設補強」による補助スロットの増設枠に機銃系装備を配備可能になったことで、対空カットインを維持したまま夜戦や対潜の両立が可能になった。
そして鬼怒の固有能力が、大発無装備でも「遠征」での獲得資源を“+5%”という今までにないユニークな特性である。
つまり鬼怒改二の艤装の大発が、そのまま通常の大発として機能としているのだ!!
大発1スロットにつき+5%、最大4スロットで合計+20%がボーナスとなるが、鬼怒がいると大発に割くスロットを減らすことが可能になる。ただし、大発4スロット+鬼怒改二でも+25%にはならないので注意。
その代わり、鬼怒改二の大発機能は実質上は改修値★10(MAX)と同値のため、改修済みの大発(特大発艇)が複数用意できるなら、その分だけボーナス値が嵩増しされる。
有志の検証では〔鬼怒改二+大発(★10)+特大発(★6)×2=+26%〕まで増加が判明しており、理論上では特大発の改修が★10(MAX)が2つになると27%まで増加すると推察されている。
ただ大発機能に陸上特効補正はないため、対陸上には素直に小型艇を装備させよう。
遠征旗艦に阿武隈改二を活用していた提督が、阿武隈急行から東武鉄道(※鬼怒川温泉繋がり)に乗り換えたという報告もちらほら…
輸送力マジパナイ。
またイベント海域の輸送作戦のゲージにも特効が働くことが確認された。
鬼怒改二が艦隊に加わっている場合、輸送作戦におけるTPに大発一つ分(8.0)が加算される。しかし揚陸エフェクトには反映されないので注意
総合すると、直接戦闘よりも支援に突出した性能を持つ支援型として成長したと言えよう。
決して高い戦闘力があるとは言い得ないが、多芸に秀でることで艦隊を盛り立てていくタイプとなった。