概要
かながわ新空港を突如占拠した武装集団『獣』のリーダーと副リーダー格の双子姉妹。
人物
- 龍/駿河悠月/駿河蘭〈30〉
獣のリーダー。常に男口調であり、時折「アテンションプリーズ」と繰り返すこともあった(この言葉は本来スチュワーデス=女性が多様する言葉であり、正体が女性であるという伏線となっていたと思われる)。
その正体は蛇/紗季の双子の姉。手首には紗季と同じさくらんぼのヘアゴムを付けている。
空港占拠時は、仲間達が空港を制圧している間、ただ1人謎の演舞(百首神社で昔から伝わっていたもので、戦う前に士気を上げる為に踊ったものでいつしか大漁祈願の演舞となった。9話の回想で浜松姉妹から教わっていた)を踊っていた。
何が起きても動じず自分の意思を貫く性格の持ち主で、たとえ仲間を人質にとられても計画の遂行を推し進めようとする。一方で上記の通り、ターゲットが罪を認めない場合は容赦なく殺すが、罪を認めれば解放して社会にその裁きを委ねる、仲間達の訓練の様子を見て笑みを浮かべる、対策本部にスパイとして潜り込んでいた澪の帰還に安堵する、計画が最終段階に入ると仲間達に逃亡用の偽造パスポートと逃亡に成功した後の生活の為の資金が入った銀行口座の通帳を渡し『一緒に戦えて良かった』と感謝の言葉を贈る、次々とSATに確保されていく仲間達の悲痛な叫びを通信越しに聞き涙を流すなど、完全に冷酷な人物というわけではない。
武蔵のことを常に「武蔵三郎」とフルネームで呼ぶ。二葉を兄健一のことで呼び出し、また武蔵に彼の失踪が山猫が作り出した嘘だと告げる。
第9話にて、自身が武蔵健一の娘であることを語った。つまり、三郎の姪にあたる。
そして、表向きはOrtus Consultant(オータス・コンサルタント)という企業経営コンサルティング会社のCEOとして働きながら、ダークウェブ上ではOrtus Crime Consultant(オータス・クライム・コンサルタント)という「犯罪コンサルタント」として活動、1年前の病院占拠の計画発案者の一人だったことも明かされた。「駿河蘭」の戸籍はすでに売られてしまっており、「駿河悠月」は闇ルートで得た新たな戸籍である(妹の紗季も同様)。
それらの真相が明かされたのち、大河達ケダモノとその人質と共に攫われた紗季…もとい蓮を救うため空港を抜け出しバイクに乗って横浜ベイサイドホテルに向かう大河達を単身追跡、大河の要求で武蔵と共に横浜ベイサイドホテルへと突入。自身の父である健一が談合の件について条件次第では黙っていると言っていたと北見が話した際には「嘘だ!」と感情をあらわにしていた。大河から1発だけ入った銃を渡され真の山猫を撃つよう言われる。「山猫は罪を認めた、殺す必要はない」と主張したが紗季を人質に取られ「1分以内に山猫を殺さなければ紗季を殺す」と脅される。山猫に銃を構えるが、カウントダウンが0になったタイミングで志摩が岩槻のプログラムを使い配信及びホテル内の通信やカメラを切り、浜松姉妹が確保される。ヤケになった大河に時限爆弾を作動されるが、武蔵ともみ合いになって時間を稼いでいる隙に爆弾を大河が作動させるより一瞬早く解除、せめて裕子だけでもと彼女を撃とうとした大河を渡された銃で撃った(「私がケダモノを生んだ…だから、私がお前を葬る」と獣のリーダーとして自ら落とし前をつける形となった)。大河を鎮圧し紗季に駆け寄ろうとした時にSISがビジネスフロアに到着。大河を撃った銃をその場に捨て、
「後悔なんてない。嘘であふれた世の中で真実を追い求めただけだ。武蔵三郎、お前にとっての真実はなんだ?」と武蔵に問いかけ、潔くSISに確保されていった。
公式に記載されている剛毅果断(ごうきかだん)は
意志が強く、思い切って物事を行うことという意味である。
- 蛇/駿河紗季/駿河蓮〈30〉
演:宮本茉由
詳細はリンク先にて
残された謎
姉妹の父にして武蔵の兄健一の生死がはっきりしておらず、そのため続編で言及される可能性がある。