近宮玲子
ちかみやれいこ
メイン画像左上の人物。
『金田一少年の事件簿』の「魔術列車殺人事件」に登場。
マジック団体「幻想魔術団」の創設者で初代団長。山神、左近寺、由良間、夕海、桜庭の師匠。五年前にマジックの練習中に不可解な死を遂げる。享年45歳。
明智健悟が認める日本一の奇術師。
実はある人に渡すべく秘蔵のトリックノートを書き溜めている。これが原因で弟子たちに殺され、真相を知った犯人により「魔術列車殺人事件」が起こった。
地獄の傀儡師こと全国指名手配犯である高遠遙一の実母。
理由は不明であるが生き別れる形で高遠を親しい間柄の男性(高遠の義父)に託し、イギリスで再会するまで離れて暮らしていた。
自身の正体を明かすことなく幼い息子がマジシャンを目指していると知ると、「18歳の誕生日にマジックのアイデアをあげる」と約束しアイデアを書き溜めたトリックノートの制作を始める。
高遠が17歳のとき義父が亡くなり近宮玲子が自分の母親であると知るが(ただしそれ以前から勘づいてはいた)、一年後に近宮は亡くなり二人の再会は二度と果たされることはなかった。
(高遠自身が人情話が嫌いであったことと、一流のマジシャンとして母親に認めてもらいたい思いから会いに行かなかった)
しかし近宮は弟子達にトリックノートを狙われていることをあらかじめ察しており、息子の18歳の誕生日に約束通り贈り届けたものの、予備としてノートの控えを残していたため結果的に命を奪われノートは弟子たちの手に渡ってしまい、夢の為に技術を磨いた息子は敬愛した母親の死によって凶悪犯罪者の道に突き進んでしまうという皮肉な結果を招いてしまった。
生前はかなり魅力的な人物であったらしく、明智とは良き友人でもあり、死骨ヶ原ホテルの支配人からは死後も一途に想われていたほど(ドラマ版では剣持勇の学生時代の友人で、学生の頃と変わらない、マジックに情熱を傾ける人物と回想。空港ロビーで再会した剣持に「生きたマリオネット」の構想を語っており、「(見えない糸で操っていない事が一発でわかるように)人形が縄跳びする」という剣持の提案を即採用した)。
更に完璧主義者の堅物であった高遠の義父すらイギリス公演を見に行き、近宮を「玲子」と呼んでいるので親しい関係であったのは違いない。
高遠の実父で近宮の夫(内縁?)はいまだ登場していない。
高遠と近い気質の持ち主、資産家、薔薇に関心があったという以外は詳細不明。
悪魔と呼ばれるあたり相手はかなり危険な人物らしいが、近宮自身も奪われる前提で書き写した自分用のトリックノートに欠陥脱出マジックを仕込んで実行した左近寺に焼死という炎の鉄槌を下しているあたり彼と似た気質あるいは影響を受けたと思われる(魔術列車殺人事件は結果として親子の復讐劇という形で幕が下りた)。
なお、このトリックは制裁のためとは言え、本番前提なので観客にとっては迷惑極まりない、最悪トラウマものの悲劇であり、更に岩の中に入るのが舞台映えするアシスタントの可能性もあり、盛大に的を外す可能性もある。とは言え、死者が出た過失と失態なら、マジシャンとして社会的に抹殺される可能性は高く、死した彼女の真意はもう確かめようがないが、その内に秘めた狂気を想像してしまう読者は少なくない。
「薔薇十字殺人事件」では高遠の異母妹、月読ジゼル(旧姓美咲)が登場。
美咲親子のことを近宮が知っていたのかは不明。高遠の実父は息子には薔薇十字館といった犯罪の遺産を幾つもの残していたことが判明してる。
同事件に「蜻蛉」という透明の薔薇が登場するが、玲子が少年時代の遙一に見せた薔薇を出現させるトリックに利用しているのだろうか。
現在、高遠は自身のルーツを追い求めており鍵を握る者の一人として回想で登場する可能性がある。
ドラマ版では傲慢な面が描写され、弟子たちを道具呼ばわりして人間とすら認めない発言をし、あまり同情し得ない人物となっている。
パチンコ版『CR金田一少年の事件簿~地獄の傀儡師~』では金田一がタイムリープを利用して、現在の高校生の姿で天井裏から落下する近宮玲子をお姫様抱っこで助けた。
金田一はよく、綱や板が老朽化した吊り橋から落下しているが(いずれも一命を取り止め、犯人が引っかけた罠にかからずに済んだこともある)、玲子は緩められた釘により、てこの原理で一枚の板がシーソーのようになり、天井裏から落下している。
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ねつ造もねつ造…。 近宮玲子の若かりし頃の話が読みたい…けど、そんな話、考えられないので、仕方なく長編のエピローグ風にしたお粗末なもの。 一応「日本でアイドルマジシャンのレッテルはられて、スランプに陥りエスケープ目的で訪れた海外の洋館で、殺人事件に巻き込まれたり、ある男性に出会ったりして成長する…」ってTwitterでの呟きがネタだが…苦笑。 ただひたすら、苦笑…………。2,378文字pixiv小説作品