概要
中央大陸に生息する赤い竜の魔物。中央大陸最強の魔物として恐れられている。
常に数百匹の群れで行動し、竜の中でも最も危険で獰猛な気性から、縄張りに入ってきた生物は犬程度のサイズすら絶対に見逃さず、どれだけ強力な魔物であっても、縄張りに入ってしまえば赤竜に群がられ、骨も残さずに食いつくされてしまう。
なお、どうやって縄張りに入ってきたものを探知しているのかという点についてはわかっていない。
単に気性の荒い獣という訳ではなく、世界最強とも噂される男には束になっても勝てないと手を出さないなど、相応に知能も高い。
竜の骨や肉は最上級の武具の素材であり、皮は芸術品としての価値も高い。竜討伐の報酬を10人で分けたとしても1年は遊んで暮らせる。そのため一攫千金を夢見た冒険者が赤竜に挑み命を落とすことも多い。
ラプラス戦役で魔神ラプラスが、赤竜の王を従えて、人族の軍を南部へ誘き寄せ戦力を分断するために中央大陸を三分割する山脈に赤竜を放った。それ以来、赤竜が住み着き、赤竜山脈と呼ばれるようになり、中央大陸の通行を制限している。
戦闘能力
巨体からは考えられないほど軽快に動き、口から吐く炎をまともに食らえばあらゆる生物が焼失する。
飛行能力に関しては低く平地から飛び立つことが出来ないため乱気流などに巻き込まれ平地に落ちてはぐれ竜となる個体もいる。
群れからはぐれて空も飛べないので戦闘能力は大幅に下がるが、それでも人里に来れば国を挙げての討伐騒動が起き、Sランクの冒険者パーティーが7チーム以上で組んで罠に嵌めて討伐する。
単体の強さは王竜に劣るが、群れの規模が数百匹単位で、縄張りの規模が大きすぎるため、七大列強でも剣神や北神などの下位では物量に潰されて、縄張りを通過することはできないとされている。
ただし、ラプラス戦役の時代の七大列強なら下位でも赤竜に対処して縄張りを通過することができるらしく、現代でも列強上位が縄張りを通行している。