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西武新宿線

せいぶしんじゅくせん

西武新宿駅から本川越駅までを結ぶ西武鉄道の路線である。
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路線データ編集

路線延長47.5km
軌間1067mm
駅数29駅
起終点西武新宿駅~本川越駅
複線区間西武新宿駅~脇田信号場
単線区間脇田信号場~本川越駅
電化区間全線直流電化(1500V)
閉塞方式自動閉塞式
最高速度105km/h

概要編集

西武鉄道西武)が運営する鉄道路線で、西武新宿駅から本川越駅までを結ぶ。

支線に西武拝島線西武多摩湖線西武国分寺線がある。西武のもう1つの基幹路線、西武池袋線とは所沢駅で接続している。


何気に全駅の乗降人員が1万人を越えており、他に超えているのは小田急江ノ島線東急東横線東急田園都市線と同線直通している西武国分寺線西武拝島線である。


沿革編集

同路線は、川越鉄道という私鉄が1895年明治28年)に全通させた国分寺駅~川越駅(現・本川越駅)間の一部(東村山駅以北)と、川越鉄道の後身である旧・西武鉄道が1927年(昭和2年)に開業した東村山駅以東の区間に大別される。

川越鉄道は、東上鉄道(東武東上線)や武蔵野鉄道(西武池袋線)との競合から都心乗り入れを目指し、1925年に井荻~高田馬場間の免許を得た。川越鉄道は合併・分離を繰り返して旧・西武鉄道となり、1927年4月16日に東村山~高田馬場間を村山線として複線・電化で開業。同年に東村山~川越間を電化し、高田馬場~本川越間の直通運転が完成した。

当時、現在の西武池袋線は上記にある通り「武蔵野鉄道」という別会社の路線で、埼玉の西部から東京に乗り入れる競合相手でもあった。所沢駅において池袋線と新宿線が同じ上り列車なのに反対方向に進むという不思議な構造になっているのは、その名残である。

その後、武蔵野鉄道が旧・西武鉄道を買収する形で新・西武鉄道が誕生し、両路線は同一会社となった。


戦後、高田馬場から新宿駅への乗り入れを目論み現在の西武新宿駅の位置まで路線を延伸したが断念。結果、都心側の終点は「西武新宿駅」となった。

バブル期には、複々線化を行い急行線を地下に建設する計画もあったのだが、需要の関係から撤回された。


不遇路線編集

上記の通りライバル会社に買収された路線であるためか扱いが悪く、西武は池袋線と新宿線で「南北問題」を抱えている。


元々普通のみの運転から始まり、優等列車の設定が戦後暫く経ってからだった事もあり、既存設備を改良したに留まった為、一部駅を除き2面3線で上下どちらしか待避出来ないか、一つの待避線を上下線で共用せざるを得ない駅もある。これらの問題は後述する地下化や高架化に合わせて逐次改善される予定である。これも南北問題の弊害だったと言える。


利用者は池袋線より少ないが、混雑率はこちらの方が高い。23区内で線形が悪く高速化が出来ない(旧式の2000系が未だに主力がつとまる)、中途での乗り継ぎがよろしくないことなどに起因する。


また、大手私鉄かつ都外から都心に向かう路線で唯一地下鉄路線の乗り入れが存在しない。更に言えば都心側の乗換駅は高田馬場駅ただ1つ

高田馬場駅では東京メトロ東西線に乗り換えることができるが、地上駅の西武線と地下駅の東京メトロとの往復で駅前が大混雑に見舞われる。

このため、連絡線を建設して東京メトロ東西線との直通運転の構想の噂が長年あり、実現すれば京王井の頭線東急池上線(京成本線は押上線を介して都営浅草線と直通している)を除き、東京都心をターミナルにする私鉄全てが地下鉄と直通する事になる。

また、これによって拝島駅高田馬場駅大手町駅(JRは東京駅)間がJR中央線快速と競合するようになり、中央線の混雑緩和も見込まれる。

北陸新幹線京都開業と、どちらが先だろうか?


連続立体交差工事も首都圏の他の路線に比べて遅れており、現在は中井駅野方駅間の地下化工事と東村山駅の高架化工事に着手。また、井荻駅上石神井駅西武柳沢駅間でも高架化構想が具体化しつつあり、東伏見駅に加え、上石神井駅では、上下線同時待避可能な2面4線に改良される。

更に野方駅~井荻駅間に関しても準備区間となっている他、田無駅花小金井駅間が検討対象区間となっている。


そんなちょっと切ない路線だがアニメ制作会社が大量に存在する。井荻麟という謎の作詞家もいたりする。ただ聖地巡礼には結びついていないのがやはり少し切ない(また某事件の影響もありセキュリティ的に難しくなっている点もある)。


治安編集

西武新宿駅は龍が如くでお馴染みの歌舞伎町の目の前である。

拝島・本川越方面から新宿に出る際は交通費が安く済むが、新宿方面から下り方面に帰る際は、夜間時間帯を中心にマナーの悪い客も多いので注意(特に泥酔客と遊び歩いている女子高生が性質が悪いツートップ、このほか夜の高田馬場ではW大生のオエーに注意)。

定期利用客でない限りは特急を使うか下りは迂回する選択肢もある。

また、その名もズバり「西武新宿線事件」という事件が起きている(痴漢冤罪事件)。


列車種別編集

いずれも停車駅の始終駅は省略。


特急「小江戸編集

  • 停車駅:高田馬場、東村山、所沢、狭山市

西武新宿、高田馬場から所沢・川越方面への帰宅客・観光客輸送を主としている。

昼間時間帯は1時間おきに、朝夕は30分に1本の割合で運行。乗車券のほかに別途特急券が必要。

車両はすべて専用車両の西武10000系が使用される。


座席指定列車「拝島ライナー編集

  • 停車駅:高田馬場、小平からの各駅

夜間の帰宅時間帯に運行される座席指定列車(※西武新宿線区間は座席指定。小平以降の乗車は指定券不要)で、夜間に毎時1本が運行される。下り列車のみの設定。

車両はすべて専用車両の西武40000系が使用される。


快速急行編集

  • 停車駅:高田馬場、田無、東村山、所沢、新所沢からの各駅

2012年6月のダイヤ改正で一旦消滅していたが、新宿から川越方面へのアクセス向上を目的に、2020年3月のダイヤ改正で再度登場。このダイヤ改正では土・休日に下り・本川越行を2本設定している。


通勤急行編集

  • 停車駅:狭山市、新所沢、所沢、東村山、田無、上石神井、鷺ノ宮、高田馬場

平日朝ラッシュ時の速達列車として、上り・西武新宿行を2本設定。特急以外の列車では唯一、全区間にわたって通過運転を行う。


急行編集

  • 停車駅:高田馬場、鷺ノ宮、上石神井、田無以西の各駅

新宿線の中心的種別。深夜・早朝を除いて西武新宿~本川越・拝島間で終日運転。鷺ノ宮駅上石神井駅で各駅停車に連絡する。


準急編集

  • 停車駅:高田馬場、鷺ノ宮、上石神井以西の各駅

以前は終日にわたって運転されていたが、現在は朝と夜の時間帯に設定。


各駅停車編集

  • 停車駅:各駅

全ての駅に停まる。全線を運転する列車のほか、西武新宿~上石神井・田無・新所沢の各駅までの区間運転、西武新宿・田無~玉川上水・拝島への拝島線直通、本川越~国分寺間の国分寺線直通列車が運転される。

各駅停車のみ停車する下落合駅~都立家政駅・下井草駅~上井草駅の各駅のホームの長さは8両分なので、基本的に8両編成で運転されるが、国分寺線からの直通列車(こちらは国分寺線の各駅のホーム有効長が6両編成のため)は6両で、早朝・深夜には出入庫の関係で同区間を含まない列車が10両で運転される場合もある。野球開催時には西武球場前始発の本川越行きの列車も運転される。


使用車両編集

特急型編集

  • 10000系:西武鉄道に残存する10000系は全て新宿線系統に集結している。

一般車編集


駅一覧編集

  • ライナー=「拝島ライナー」、快急=快速急行、通急=通勤急行
  • ●:停車、レ:通過、↑:通過(上り列車のみ設定)、↓:通過(下り列車のみ設定)

駅番号駅名読み特急ライナー快急通急急行準急乗り換え路線
SS01西武新宿せいぶしんじゅく
  1. JR山手線(JY17)/中央線快速(JC05)/中央・総武緩行線(JB10)/埼京線(JA11)/湘南新宿ライン(JS20)
  2. 東京メトロ丸ノ内線(M08)
  3. 小田急小田原線(OH01)
  4. 京王線京王新線(KO01)
  5. 都営地下鉄新宿線(S01)(以上全て新宿駅)
  6. 都営地下鉄大江戸線(新宿駅(E27)/新宿西口駅(E01))
SS02高田馬場たかだのばば
  1. JR山手線(JY15)
  2. 東京メトロ東西線(T03)
SS03下落合しもおちあい
SS04中井なかい都営地下鉄大江戸線(E32)
SS05新井薬師前あらいやくしまえ
SS06沼袋ぬまぶくろ
SS07野方のがた
SS08都立家政とりつかせい
SS09鷺ノ宮さぎのみや
SS10下井草しもいぐさ
SS11井荻いおぎ
SS12上井草かみいぐさ
SS13上石神井かみしゃくじい
SS14武蔵関むさしせき
SS15東伏見ひがしふしみ
SS16西武柳沢せいぶやぎさわ
SS17田無たなし
SS18花小金井はなこがねい
SS19小平こだいら拝島線(直通)
SS20久米川くめがわ
SS21東村山ひがしむらやま国分寺線西武園線(SK05)
SS22所沢ところざわ池袋線(SI17)
SS23航空公園こうくうこうえん
SS24新所沢しんところざわ
SS25入曽いりそ
SS26狭山市さやまし
SS27新狭山しんさやま
SS28南大塚みなみおおつか
SS29本川越ほんかわごえ東武東上線川越市駅(TJ22)

関連タグ編集

西武鉄道/西武池袋線/西武拝島線/西武多摩川線

本田技研工業/ロッテ(沿線に狭山工場がある)

西武安比奈線(廃線)

都営新宿線新宿線、曖昧さ回避)

西武新宿戦線異状なし 沿線を舞台にした押井守原作、大野安之作画の漫画作品。


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