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真夏の夜の淫夢

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まなつのよるのいんむ

【注意!】この記事はアダルト/R-18要素を含む項目について解説しています。 コートコーポレーションが発売したゲイ向けのアダルトビデオ(ホモビデオ)。

ビデオに映し出されたココロの陰部 これは夢なのか、現実なのか…。暑い真夏の夜 加熱した欲望は、ついに危険な領域へと突入する。

【注意】

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概要

『真夏の夜の淫夢』、正式名称『Babylon STAGE 34 真夏の夜の淫夢 〜the IMP〜』とは、2001年7月20日コートコーポレーションから発売されたゲイ向けアダルトビデオ(いわゆるホモビデオ)。

タイトルの由来は、シェイクスピアの作品『真夏の夜の夢』。

インターネット上では単に『真夏の夜の淫夢(まなつのよるのいんむ)』と呼ばれており、正式タイトルで呼ばれることは殆ど無い。元ネタとなったシェークスピアの戯曲の邦訳は「夏の夜の夢(なつののゆめ)」であるが、本作品はオープニングでのタイトルコールにおいて「まなつのよるのいんむ」と読み上げられているため、「よ」ではなく「よる」が正しいと思われる。

厳密にはこのビデオ単体のタイトルだが、便宜上ネット上では様々なゲイビデオを総称する単語として使われている。

また、本作品は所謂「素人もの」のアダルトビデオであるため、キャストは公開されていない。

淫夢」と通称されるホモビデオ系カテゴリの始祖であり、2010年代前半のニコニコ動画を中心に爆発的に流行。良くも悪くもインターネット文化に多大な影響を与えた作品である。

内容

第一章から四章までの四部構成によるオムニバス形式で、各章が完全に独立したストーリーを形成している。

特徴として、一章、二章は苛められた側が逆襲に転じる要素を含んだ内容になっている。

この中で非常に有名になったのが、第一章「極道脅迫!体育部員たちの逆襲」である。

第一章「極道脅迫!体育部員たちの逆襲」

試合を終えて家路へ向かうサッカー部員達。疲れからか、不幸にも黒塗りの高級車に追突してしまう。後輩をかばいすべての責任を負った三浦に対し車の主、暴力団員谷岡が言い渡した示談の条件とは…。
後輩の目前に晒されるあまりに屈辱的な先輩の痴態、渦巻く憎悪と快楽に翻弄されて…。一瞬のスキをついて形勢を逆転した三人の部員たち 噴出した怒りはやがて灼熱の肉欲を点火する

試合を終えて家路へ向かうサッカー部員達。疲れからか、不幸にも黒塗りの高級車に追突してしまう。

後輩を庇い全ての責任を負った三浦に対し、車の主、暴力団員谷岡に言い渡された示談の条件とは…。

第二章「モデル反撃!犯されるスカウトマン」

新宿の街頭でフリーター佐藤はホモビデオのスカウトマン小林に呼び止められ戸惑いながらも出演に応じる。しかし小林たちの強引なやり方に、佐藤の怒りは抑えきれなくなるのだった。「しゃぶれだァ?コノヤロウ!てめェがしゃぶれよ!」

新宿の街角でフリーターの佐藤はゲイビデオのスカウトマン小林に呼び止められる。5万円のギャラで承諾したものの、乗り気でない佐藤と、撮りたい画を撮れない製作側との間ですれ違いが生じてしまう。

そして小林の「フェラもできないの?」という嘲笑に、佐藤の怒りは抑えきれなくなるのだった。

第三章「盗撮!そしてSM妄想へ…」

某一流大学生の鴻野はクラスメイト桜井を部屋に残し外出する。友人の部屋だというのについオナニーに耽ってしまう桜井には盗撮されていることなど知る由もなかった。欲望は理性をも狂わせ友情という越えてはならない一線さえも侵してしまう

某一流大学生の鴻野はクラスメイト桜井を部屋に残し外出する。友人の部屋だというのについオナニーに耽ってしまう桜井だが、その一部始終は鴻野が事前に仕掛けたビデオカメラによって盗撮されていた。

鴻野が帰宅して、酒を交わした後、ベッドで仮眠を取る桜井。鴻野は彼の寝ている横でビデオカメラをチェックすると、SM妄想の世界へと突入していく…。

第四章「昏睡レイプ!野獣と化した先輩」

或る真夏の昼下がり、田所は密かに思いを寄せる後輩 遠野を自宅へと招待する。用意していた完璧な計画を実行するために…。

サカりのついた獣の腰づかい 地下室に響きわたる阿鼻叫喚のアエギ

或る真夏の昼下がり、水泳部の遠野は先輩・田所の自宅に招かれた。他愛ない会話の後、遠野に屋上で日焼けしに行かないかと誘う田所。遠野は快諾し、田所と共に競泳パンツに着替え、日光浴を始める。

しかしそれは、密かに想いを寄せる遠野を襲うために田所が仕組んだ、周到な計画だった。

登場人物

第一章「極道脅迫!体育部員たちの逆襲」

三浦(みうら)

本章の主人公にあたる大学生の体育部員。サッカーのユニフォームを着ている。

役名は本作の外装パッケージに記載されてあるストーリー紹介に出てくるものの、劇中には全く出てこない。役名の由来は、プロサッカー選手の三浦知良か。

後述する中田・中村の先輩。追突事故が起きた時は後部座席に乗車していた。困っている人を放っておけない性格で、責任感も人一倍強い。そのため追突事故を起こした張本人である中田を庇い、彼に代わって被害者・谷岡との示談交渉に臨んで懸命に謝罪を行う。

谷岡に取り上げられた中田の運転免許証を返してもらうべく、谷岡が次々に行う猥褻行為による激しい苦痛に耐え抜き、谷岡が要求する屈辱的かつ不衛生な行為も拒絶することなく従順にこなしていくが、谷岡が違法所持していた拳銃を中田が発見し奪ってからはその態度を一変させる。

中田が手にした拳銃を武器に谷岡を陵辱、犯罪被害者から加害者に様変わりした。

中田(なかた)

三浦の後輩にあたる体育部員。本章の登場人物の中で唯一劇中に役名が出てくるが、その一方で前述のストーリー紹介には役名が記述されていない。役名の由来は、同じくプロサッカー選手の中田英寿か。

追突事故を起こしてしまった張本人で、怒り心頭の谷岡に運転免許証をあっさり奪われてしまう。本来なら彼が謝罪すべきところを三浦が代わりに謝罪しているのに、彼自身は謝罪の言葉を一言も発さず頭を下げることすらしなかったばかりか、凌辱される三浦の姿を薄笑いしながら眺めていただけだった。

その横柄な態度が谷岡の逆鱗に触れたためか、彼の命令・脅迫で健康に悪影響を及ぼしかねない不衛生な行為を次々に強要される。ついには谷岡自身による陵辱まで加えられてしまうが、その最中に彼が違法所持していた拳銃を発見。

拳銃を手にしてからはそれまでの弱々しい態度から一変し、谷岡に拳銃を突きつけて脅迫しつつ三浦と中村の犯罪行為を幇助。二人がそれを終えた後、自らも谷岡に対して陵辱を加える。

最後は谷岡の肛門付近にめがけて至近距離から発砲、彼を殺害してしまった。

中村(なかむら)

ストーリー紹介・劇中のいずれにも役名が全く出てこないため、本章の登場人物の中で彼だけが役名不詳である。インターネット上では三浦・中田の例に倣い、プロサッカー選手の中村俊輔にちなんで便宜上「中村」と呼ばれるようになった。

三浦の後輩で、中田の同級生にあたる。追突事故が起きた時は助手席に乗車していた。三浦が頭を下げながら謝罪の言葉を述べている時は、その背後で彼と共にしきりに頭を下げて謝罪の意思表示をしていた。

彼自身には落ち度が無かったにもかかわらず、谷岡によって数々のセクシャルハラスメント行為を加えられ、さらには性的行為まで強制されてしまう。

中田が拳銃を手にして谷岡を脅迫してからは三浦・中田と同様に怯えきった態度から一変し、中田に幇助されつつ谷岡に対して性的嫌がらせ行為を強要・展開。このシーンの最中には彼の数少ない台詞がある。

谷岡(たにおか)

男色好きの暴力団員。本章の登場人物の中で彼だけが主人公・三浦と全く無関係な人物である。役名は前述のストーリー紹介に出てくるものの、劇中には一度も出てこない。役名の由来は不明。

中田によって引き起こされた追突事故の被害者。人並み外れてせっかちな性格で、劇中で何度も「早くしろよ」と発言している。滑舌が非常に悪く、「車」が「クルルァ」と聞こえるなど、聞き取りづらい台詞が多い。

事故現場で中田の運転免許証を強奪し、警察への連絡を取ることなく体育部員三人を自身の暴力団事務所に連れて行く。三浦の謝罪を受け入れず運転免許証の返還も明確に拒否するが、返還を検討する条件として三浦たちに様々な無理難題を次々に命令。暴力団員という立場を最大限利用して様々なセクシャルハラスメント行為を強要し、三浦と中村に対しては性的嫌がらせ行為による激しい苦痛を与え、中田に対しては陵辱まで行った。

精神的・肉体的快感などを要求・追求する一方で、金銭や物品の要求は一切行っていない。この点は通常の交通事故とは大きく異なっているところであり、彼が暴力団員ということも考慮すればその特異さが際立っている。

三人があまりにも従順だったために油断しきっていたのがあだとなり、自身が違法所持していた拳銃を中田に奪われ脅迫されてしまう。それを境に三人との立場が完全に逆転し、三人から立て続けに凌辱を受ける。

最後は中田によって肛門付近を至近距離から撃ち抜かれ死亡した。

第二章「モデル反撃!犯されるスカウトマン」

佐藤(さとう)

小林にスカウトされた大学生。劇中では名前は出てこない。

ノンケだがギャラに釣られてスカウトに応じてしまい、車中でのインタビュー、ホテル内での撮影にまで発展。その後もギャラに釣られ過激な性的行為をやらされる羽目になってしまう。

最初は大人しかった彼だが、次第にエスカレートする性的行為にマジギレ。小林に掴みかかるや「調子こいてんじゃねーぞこの野郎!ホモのくせによぉ、何がしゃぶれだぁ?お前がしゃぶれよ!」「上手いんだろ?ほらしゃぶれよ!」と叫んで、小林に対して逆に性的行為を強要、さらにはカメラマンの使うカメラも強奪してしまう。

その後は一転監督のように振るまい小林とカメラマンに性的行為を強要、命じた体位を知らなかった二人を罵り、さらに屈辱的な性的行為を強要した。

ホテル退出時にはギャラをしっかりと貰う旨を伝えて退出した。

小林(こばやし)

ゲイビデオのスカウトマン兼男優。佐藤と同様、劇中に名前は出てこない。色黒で佐藤からは「黒いの」と呼ばれていた。

カメラマンが目を付けた佐藤をスカウトしに行き、その巧みな話術で出演の交渉を取りつけた。

車中でのインタビューやホテル内での撮影に入り、佐藤が難色を示した際には「ギャラを増やす」と勝手にギャラ交渉までして撮影を続けたが、あまりにも強引なやり方でついに佐藤の怒りを買ってしまう。

佐藤に主導権を握られてからは彼に大人しく従い、カメラマンとの二人で被写体になり撮影を進めさせられるが、指示された体位を知らなかったばかりに罵られ、屈辱的な性的行為を強要されてしまった。

全てが終わった時にはカメラマンと二人で放心状態になっていた。

カメラマン(白いの)

ゲイビデオのカメラマン。作中どころかパッケージ上のストーリー紹介にすら名前が出てこないため役名は不明。色白で佐藤からは「白いの」と呼ばれていた。

中盤まで全く姿が見えなかったが、佐藤の反撃時にカメラを強奪された場面から映像に入るようになる。

佐藤に主導権を握られてからは小林と共に男優として出演する羽目になってしまい、佐藤の指示する屈辱的行為に涙ぐむ場面もあった。

全てが終わった時には小林と二人で放心状態になっていた。

この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。

第三章「盗撮!そしてSM妄想へ…」

桜井(さくらい)

大学生。鴻野の友人。

鴻野の外出中に彼に盗撮されているとも知らず、彼の部屋で彼が先輩から借りたというビデオを視聴し堂々と自慰行為を行う。自慰行為を終えると、鴻野にビールを買ってきてと頼む。彼が帰ってくると二人で酒盛りをし、ベッドで横になった。鴻野の妄想の中では彼とSMプレイをしている。

作中唯一ロウソクを使った激しい性的行為を行った。

鴻野(こうの)

大学生。桜井の友人。

桜井が便所に行っている間に隠しカメラを仕掛けバイトに行き、バイトに行っている間に自分の部屋で堂々と自慰行為を行う桜井を盗撮、自慰行為を終えた桜井に頼まれビールを買いに行く。

家に帰ってくると買ってきたビール(サッポロビール北海道、アサヒビール江戸前)で桜井と酒盛りし、眠くなった桜井がベッドで横になったのを確認すると、彼の寝ている脇で撮影された桜井の自慰行為を見ながら自慰行為を行った。

次に桜井の股間を弄るなどしたが、彼が反応したため股間を弄るのを中止。その後は妄想の世界に入り、桜井とSMプレイを行った。なんと肛門にロウソクを挿入されている。

第四章「昏睡レイプ!野獣と化した先輩」

田所(たどころ)

いわゆる野獣先輩が、彼である。

水泳部員で、遠野の先輩にあたる。遠野に対して恋愛感情を持っている。

彼を自宅に招き屋上で共に日焼けを行うが、オイル塗布中にあからさまに遠野の股間を触るなど、不審な行動を見せていた。しばらくして「喉乾かない?飲み物取ってくる」と優しい一面を見せるが、遠野の飲み物に睡眠薬を混入させ、彼を昏睡状態に陥らせた。

遠野を昏睡状態に陥らせ介抱するふりをして地下室に連れ込んだ田所は彼の腕を縛り、意識の朦朧とした遠野に対し激しい性的行為を始める。遠野が抵抗した際には媚薬を使い思考能力を低下させ、二人揃って快楽に溺れていった。

全ての行為が終わった後は二人で幸せなキスを交わし、その愛が本物となったことを確かめあった。

遠野(とおの)

同じく水泳部員で、田所の後輩にあたる。

田所の家に招かれた遠野は共に屋上で日焼けを行うが、彼がするオイル塗布中に猥褻行為をされ困惑しつつも身体を反応させる。その後同様の行為をし返すが、それが彼の行為をさらにエスカレートさせる結果となってしまった。

昏睡状態から回復した後は田所の行為に激しく抵抗するも、腕を縛られ自由を失った身体の上に媚薬まで嗅がされてしまい、正しい思考ができなくなってしまった。その後は抵抗するどころか快楽に身を任せ、彼と共に激しい性行為に没頭。

ノンケのような素振りを見せていたが、田所の押しに折れた形となり、最後は二人で熱いキスを交わした。

流通状況

本作はメーカー最終出荷(2002年11月22日)から長期間経過しており、現在では新品の入手はほぼ不可能である。ベスト盤として『Babylon BEST I』(DVDおよびVHS)があるが、本作・『Babylon Stage35』『Babylon Stage36』の三作を100分に凝縮したものであることに加え、本作第一章は収録されていないので注意が必要である。

なお、第一章は後述のスキャンダルから封印作品となっており、収録されている『Babylon Stage34』は中古市場でプレミア価格が付いている。2022年現在、とあるショップでは25万円を超えたほど。2024年現在では364,364円(税込)のプレミア価格で売り出されたが、即完売した。

本作が話題になる経過

当初は単なるゲイ向けAVに過ぎず、特に話題にはならなかった。

しかし、第一章に登場してパッケージにも写っている三浦役を演じた俳優が「当時プロ入りが有望視されていた大学スポーツ選手であるAに似ている」とネットの間で次第に話題になっていく。

加えてAに対しても、当時からゲイではないかという疑惑が持ち上がっていた(夕刊フジの記事による)。

2002年、Aが複数の日本のプロチームによる争奪戦の末、あるチームに入ることが決まる直前になって、週刊誌とスポーツ新聞が本作の出演に関するスクープをすっぱ抜いた。

その直後から、2ちゃんねるを中心に検証が行われたが、当時は疑惑が真実かどうかが分からず、ラテン文字を用いた隠語で呼ぶことが定着した。

しかし、本作を見せられた所属大学チームの監督が「うわあ…、これはAですね。これはBで、ああ、こっちはC(BとCはAの後輩部員の実名)ですね。間違いない。なんだこれは…。たまげたなあ」と発言してしまったことから、出演が事実と受け止められた。

結局、契約が決まりかけていたチームはAの獲得を見送り、他のプロチームもゲイ疑惑という非常にデリケートな問題を嫌ってどこもオファーを出さなかったためにプロ入りできず、Aはアメリカでスポーツを続けることになる。また、本作は廃盤になった。

それからしばらくして廃盤になった本作が、海外のビデオサイトなどからダウンロードされ、様々な場所で公開されるようになった。すると、本作の過激な内容や、Aの迫真の演技から驚愕される。「ちょっと裸になった程度だろう」と思っていた人も多かったのである。

しかし、別に犯罪を犯したわけではない。このことに対して、スポーツ関係者やスポーツファンの間からは「若い有望な才能を潰すな」と獲得を見送ったプロチームを批判しAに同情する声も多く上がった。

この騒動はその後、Aが挑戦したアメリカのスポーツ界にも飛び火し、Aはアメリカで釈明会見を開くのだが、このときの会見がまずかった。

Aは「大学時代に(そのような)ビデオに出たことがあり、今はとても後悔しています。当時は若くお金が必要でした。たった一度の過ちであり二度と同じ間違いはしません」「僕はゲイではありません。これだけははっきりと真実を伝えたかった」と説明し、アメリカでの騒動には終止符を打つこととなった。

しかし日本のスポーツファンからはこれらの説明の真偽性が疑問視されている。

「お金が必要でした」という理由については、当時、Aは必ずしも金銭的に苦しい状況では無かったこと。

「たった一度の過ちであり二度と同じ間違いはしません」という説明に関しても、他にもAが出演していると思われるゲイビデオが存在すること。

「僕はゲイではありません」という釈明に関しても、一部週刊誌等で彼の高校・大学時代にゲイと思しき行動が見られた旨が報じられたこと。

これらの点からAがゲイであると信じるスポーツファンは多く、むしろ肯定したほうが良かったのかもしれないが、まだこの頃はゲイの地位は低かった(というか、今でもそうではある)のである。ポルノに関しても、アスリートが脱ぐことはよくあり、なんら罪ではない。

その後、彼は無事2007年に北海道日本ハムファイターズと契約し活躍した。

件のスポーツ選手を巡る騒動は(一応)収束したが、やがて好事家の興味はビデオの内容の方に移っていく。

普通ならノンケが見ることは無いゲイビデオ。その独特の台詞回しや、異様な存在感を放つ男優達に、ネタとしての価値が見出されたのである。

最初は本作だけであったのが、やがて同レーベルの別作品、同社の別レーベル、他社のビデオとその範囲を広げていき、やがては和製ゲイポルノ全体を指して「淫夢」と称するようになった。

現在でも「淫夢」がアマチュア動画文化として一定の勢力を保っている背景としては、やはり商業主義に汚染されていない(というより元ネタの性質上、一般向けに商業化しようがない)という点が大きい。

用語集

ここでは別個に記事として立項するほどでもないものも含めて、淫夢界隈で頻繁に用いる用語を紹介する。

  • TDN表記 - 詳細はリンク先参照。 淫夢のコミュ内で使われる、子音表記(あ行は母音表記)するといった、特殊な記述法。多田野TaDaNo→TDNという具合に変換する。週刊誌で「ホモビデオに出演してる野球選手がいる」と話題になり始めた際に、まだ確証を得られてない人間を呼称する際に使われた名残である。野獣先輩や遠野など、当てはまらない人間もいる。
  • 淫夢厨 - 詳細はリンク先参照。本編で使われた、使われたセリフと似ているセリフを発言した、ホモビデオ内の男優もしくは役名が同姓もしくは同名、登場人物に顔が似てる、動画内で使われていた製品と同じ物を使ってる・・・など、淫夢に関連付けて、対象者へ突撃するといった迷惑行為を行う輩への蔑称。ホモガキとも。毎年8月10日野獣の日とし、真夏の夜の淫夢を撮影した野獣邸(現在は取り壊されて何もない。)に聖地巡礼とかこつけ、下北沢へ大挙して押し寄せて騒ぎ、近隣の人に迷惑をかけまくっている最悪な淫夢厨が存在する。8月10日の下北沢は、厳戒態勢を敷かれており、不審な動きをすれば警察沙汰になるので、絶対にやめること。
  • 淫夢営業 - 詳細はリンク先参照。淫夢厨の行動を逆手に取り、敢えて淫夢関連のアクションを起こして、関心を惹いたり、衆目を浴びたりする行為の事。確信犯か、偶然そのような言動をしたのかのどちらかだが、ほぼ前者の可能性が高い。声優杉田智和のような淫夢に関してオープンなスタンスを取り、淫夢ネタを扱う人間もいる。ホモビで周知とかたまげたなぁ。
  • 淫夢語録 - 詳細はリンク先参照。淫夢関連のホモビデオ内で使われた台詞、煽り文、タイトルなどの文言。微レ存草不可避など派生したワードも数多く存在する。
  • hotgoo - ホットグー。洋物アダルトビデオエロアニメなどを取り扱う、ポルノ動画専門の投稿サイト。主に曲名の質問への返答にこの言葉が使われる(例:「この曲の名前何?」「hotgooっていう曲」)。要するに釣りである。最近では「hotgoo=曲」の図式が浸透してきたからか、「このhotgooなんだ?」「○○っていうhotgooだ」という知らない人から見れば意味の分からない会話がたびたび見られる。2021年9月、15年の歴史に幕を閉じ、現在動画の視聴は不可能となっている。HOTGOO
  • ノンケ - ホモじゃない人を指す。ノンケはネットスラングではなく普通にゲイ用語だから、日常生活で口にするとホンモノの人達から誤解されるので注意。ネット上の淫夢コミュニティ内に於いてビギナーやシロウトを表すスラングになっている。
  • 【例】(淫夢)語録使ってるクセに、淫夢のほんへ(本編)観てないとか、ノンケかよ。
  • ヤジュミエール症候群 - 詳細はリンク先参照。要は、淫夢に慣れ親しみ過ぎたせいで、スクリーンショットから「これ、淫夢のあのシーンに似てない?」とか「この画像にヤジュセンいて草生える」となっちゃった人達の事。例えば、この画像を見て、「炎が走ってる野獣先輩のBB(ブルーバック)のヤツやん!」と速答した人。あなたもヤジュミエール症候群の罹患者です。

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M.今日の動画だゾ〜

K.ありがとナス!

※ホモと見るシリーズ・ホモと学ぶシリーズ・クッキー☆は除外されています(淫夢に関連していない為)

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