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南京

なんきん

南京は、中華人民共和国江蘇省の省都、長江に面した大都市で人口820万人を誇る。
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概要編集

長江に面するほか丘陵地帯に展開する都市(こういう場所は河港が発達しやすい)であり、南陵ともいわれてきた。それ故、夏場は非常に蒸し暑く、三大火炉(ほかは武漢重慶)といわれる。その割に冬はかなり冷え込むなど気候条件はかなり厳しい。市街地から見える紫金山がシンボルとなっており、紫峰と呼ばれ親しまれている。


近年は近代的な超高層ビルが建てられるようになり、国内2位の超高層ビル紫峰タワー(標高450m)がある。


文教都市としても知られ、南京大学などは北京大学に次ぐ名門とされる。


歴史編集

三国時代の呉の首都建業で、以後中国南部を拠点とした国家の首都や地域の拠点として繁栄してきた。


もっとも新しくは国共内戦時代の中華民国が首都を置いたが、内戦に敗れて台湾に移った。現在は軍事的には中華人民共和国の支配下にある。長年、中華民国は正式な首都を南京、台北は臨時首都としてきたが、民進党が政権についてからは首都を台北と表現する事が多くなった。外交部『台湾のしおり』日本語版2022も首都は台北としている。


ちなみに、戦時下において歴史上の大事件に巻き込まれた都市でもある。市内には例の記念館があり、看板に記された犠牲者30万人という文字で物議を醸している(日本で特に、議題に上っているのはこの部分)ものの、広島市の原爆記念館などのように、中国内における平和教育(中国語だけの愛国教育スペースもあるが)拠点として機能している(そういう、本土に平和教育施設すらない国もある)。ここの存在が反日感情を広める拠点となったといわれているが、それ以外にも世界で初めて計画的空襲を実践し多くの市民が犠牲となった重慶市、柳条湖事件の瀋陽市、済南事件の済南市などもあるので、大方それだけが理由ではない(旧日本軍とその兵隊たちが、いろいろな面で破綻していたのは、種々の戦時派小説からも察することができる)。また、戦時のさなかでは長沙大火(中国軍による放火、3万人近くの市民が犠牲)なども起きているため、この博物館内には平等に、「日中、青年たちの過ちを省み…」と記されていたりもする。


ちなみに、市民の反日感情は日本人がイメージするほど高くなかったりもする(重慶や済南、瀋陽の方が風当たりが強い)。戦後、華中は南京を中心として経済発展と市街地開発の協力を積極的に行ってきたからであり、また戦後の中国内でも中華民国(首都を南京と明示していたこと)との軋轢問題を抱えており、中華民国側の主張を支持していた(つまり中国側が軍事的に支配という含み)国家も少なくなかった中、日本政府は普通に南京市は江蘇省の省都であることをしっかりと明言していた。


また、南京が吉林省長春などとともに、国内有数の自動車産業中心地となったことも日本が大きくかかわっている。MGローバーのトラック部門を買収した南京汽車が知られていたが、ここは上海汽車に買収された。


名古屋市とは自動車産業などを通して古くから姉妹都市関係にあったものの、例の代表による問題発言もあって2012年以降の交流は途絶えている。


交通機関編集

鉄道編集

南京駅と南京南駅が2大中心駅で上海や北京などと結ばれている。

中でも上海とは高速鉄道が2本ある。

市内は南京地下鉄が市内に走っており、10本が運行中。

また架線のない充電式の路面電車も運転されている。


バス編集

高速バスで上海などと結ばれている。

市内には市バスが走っている。


航空編集

南京禄口国際空港で日本など世界各地や中国の主要都市と結ばれている。


接頭辞編集

日本では中国由来の文物や舶来品の接頭辞になっている。

・南京豆(落花生

南京錠

南京玉すだれ

・また、カボチャのことをなんきん(南瓜)と呼ぶ地域もある。

・トコジラミのことも南京虫と呼ぶが、これも南国から移入してきたことに因む。


関連タグ編集

中華人民共和国

中華民国

江蘇省

芋たこなんきんNHK朝の連続テレビ小説の1つ。かつて女性の好物とされた芋、たこ、カボチャ(南瓜)から。

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