概要
羽毛恐竜の化石の産地で有名な中国遼寧省の白亜紀前期の地層から発見されたドロマエオサウルス科の獣脚類。全長50~80cm程の小型恐竜で、属名は「小型の掠奪者」を意味する。
現在までに模式種であるツァオイアヌス種(Microraptor zhaoianus)の他、グイ種(Microraptor gui)とハンクィンギ種(Microraptor hanqingi )の3種が知られている。但し一部の研究者には、有効なのはツァオイアヌス種のみとする説を提唱する者もいる。
最大の特徴として、グイ種には「翼付きの羽毛が後肢にも存在する」事で有名。どのようにしてこの後肢羽毛が発達したのかは不明だが、羽毛の形態が現生鳥類の風切羽同様に左右非対称になっている事実から、グイ種が実際に飛行できた可能性は極めて高いと考えられている。
飛行方法については四肢を広げていた、あるいは体をくの字に曲げて(複葉機の要領で)飛行していたとする2説で議論されている。
なおこれ以降発見されたアンキオルニスなどから、後肢の翼はミクロラプトル固有の特徴ではなかったらしい。
また、グイ種の羽毛化石を電子顕微鏡を用いて調べ、羽毛に含まれる色素「メラソノーム」を現生の鳥類と比較した結果、生前のグイ種の羽毛は玉虫色で、金属質の光沢があった可能性が示唆された。
経緯あるいは黒歴史
いやなんかほら、アレだし、ドゥーガル・ディクソン先生もこの辺の経緯を生暖かい視点で書いてるし。(『恐竜イラスト百科事典』2008年刊)
最初の標本は1999年初頭に、ユタ州ブランディングで博物館を経営しているスティーヴン&シルビア・チェアカス夫妻により、宝石、鉱石の展示即売会(中国産でこういう所にある化石は大体密輸品)で発見。
羽毛を持った新種の恐竜アルカエオラプトル・リアオニンゲンシス "Archaeoraptor liaoningensis"(一応「太古の略奪者・遼寧省の」の意) として科学雑誌「ナショナルジオグラフィック」1999年11月号上で記載され脚光を浴びた(一発で特に却下もされず。「あー、密輸品なので中国政府にお返しします」とかなんとか書かれてる)。
その後、詳細な研究の結果からアルカエオラプトルは「2種類(ミクロラプトルの他、2001年に発見されるヤノルニスという鳥)の動物の化石を組み合わせた合成化石」である事実が明らかになり、2000年に再研究された結果、アルカエオラプトルのものとされた頭骨、上半身および下半身の一部分が、あらためて新種として再記載されたと言う経緯がある。
一応、1999年のナショジオの特集記事では、長い前足、小さな体という「どう見ても鳥」な点が指摘され、飛行していた可能性が高い羽毛をもつ点から、始祖鳥よりも効率的に飛行していた、可能性が示唆されている。また、尾はドロマエオサウルスの物に近い点が指摘されている。
ARK:Survival_Evolved
昏睡させ、肉類を与えることでテイムできる。どこからともなくやってきて、騎乗解除とスタンの効果を持った攻撃をしてくるため、害悪生物として知られている。テイムしても特にメリットはない。