概要
シオイリとは、夜麻みゆき作のレヴァリアースに登場するシオンとイリア(ウリック)のペア・カップリングタグである。
シオンとウリックの組み合わせである場合(シオウリ)も、本名からくるシオイリと併用されることが多い。
二人の関係
シオンはイリアの義兄であるザードからイリアの話を聞き、「妹の好きな切ない結末の絵本」を見せられ「くだらない擬人化の絵本」と断じるも、ザードから「イリアは読み聞かせるたびに泣いている」と聞かされる。
シオンはそれについて深く思い悩むほど理解に苦しみ、ザードに「無視もできず苦しむのはなぜか」を問われ、会う前から自分にとって特殊な存在であることを認識する。
一方でイリアはザードの死後、彼の力になれなかった自分が許せず男装し、ウリックを名乗って旅に出る。シオンは一目でイリアが男装していることに気が付くが、会って説明するのが面倒だと思い陰ながら魔物を倒して守り続ける。(ウリックも自力でほとんどの魔物を倒せるが)
しかしウリックはシオンに気づき、自分を守ってくれているとは思わず「魔物に襲われている」と考え逆にシオンを守ろうと魔物を倒す。
「大丈夫だったかい?」と気遣うも、シオンは気づかれた以上は陰で守り続けるのは無理だと悟り「助けてもらってやったんだ」「自国の憲法に従い、恩を返すまで同行する」と無理やり仲間となった。
容赦なく魔物の命を奪うシオン(この世界ではこれが普通)だが、ウリックは決して殺さず、シオンに殺された魔物の墓を作る。
「なぜ魔物の墓なんか作るんだ?」という問いに、ウリックは「魔物も生きているんだ」と答える。絵本の話と同様、シオンにはうまく理解できないながらも否定はしない。
シオンが女嫌いであることが発覚し複雑な心境を覚えるが、女性に抱きつかれたシオンが顔を真赤にして硬直しあわてふためくのを見て、女嫌いではなく一種の女性恐怖症であることが判明する。
しかし自分とシオンが密着してもシオンが女性相手と同じ反応にならないことに複雑な心境を抱き、シオンの頬をつねって八つ当たりした。
先述の通り、シオンはイリアのことを女性だと知っているが、男装していることなども手伝い平気なだけである。
ウリックはシオンのわがままに日々ちょっぴり苦心するが、シオンが王子である王国にてばあやが「王子はあなたのことが好きだから甘えている」と聞かされる。イリアは「兄(ザード)に嫌われたくない」とわがままを必死に我慢していたため、真逆であるシオンの態度が好意だと知って衝撃を受けた。
ネタバレ注意
その後、イールズオーブァとの戦闘によりシオンが死んでしまった際には大泣きし、仇であるイールズオーブァを初めて自分の意志で殺害し、イールズオーブァが死んだあとも泣きながら攻撃を加え続けた。
シオンの死後はウリックの姿をやめてイリアの姿で偽名を使いながら旅をする。
魔物が暴れ始めた元凶であるイールズオーブァが死亡したはずなのに魔物がまだ世界中で暴れているため、イールズオーブァが生きているのではないか、そうであるならば倒さなければならないと強く決意している。(仇というだけでなく、魔物や人類のためでもある。)
シオンの死は引きずり続けていながらも、最愛の義兄ザードと並び「兄さんと同じくらい大好き」と語っている。
作者による学パロ
クラウドファンディング支援者リクエスト作品
原作とは別世界であるものの、体操服(ブルマ)姿のイリアに密着されて動揺するシオンが見られ、シオンがレムに背中を押されて「知りたいんだ。イリアのコトが、好きなんだ」と告白する。
イリアは「ボクも…ボクもシオン好きだよ」と答えてシオンは内心大歓喜するも、「ザード兄さんと同じくらい好きだよ ありがとう!」と、レムに「イリアの好きってloveではなくlike?」とシオンだけに聞こえる声で指摘される。
余談
ふたりともまだ10代なかばということや「兄さんと同じくらい大好き」というセリフからも恋愛感情なのかは一考の余地があるが、「他の女性と自分への態度が違う」ことに対して不満を覚えていることから、女性として意識されたい気持ちが少なからずあると考えられる。
とはいえ、学パロでは完全にlikeの好きでしか無いと思えるような演出だった。