「“NOA” NOSTALGIA 魂の原点回帰」
「諦めるな!!」
概要
ウルトラマンネクサスの本来の姿であり、究極最終形態(ウルティメイト・ファイナル・スタイル)でもある。劇中ではジュネッスブルーからタイプチェンジしていたが、HEROES'VSではジュネッスから変身していた。また後日談のプロットを見る限りでは直接変身することも可能なようであり、ジードライザーでノアのウルトラカプセルを読み込むとネクサスのものと同様の変身音が鳴る。
映画の『ULTRAMAN』、TVの『ウルトラマンネクサス』に先駆けてステージショーでの活躍をメインに展開されたキャラクターである。そのため最終形態でありながら展開そのものは1番早いキャラクターとなった。
古よりその存在は並行宇宙の様々な知的生命体たちから認知されているようだが、その正体や出自についてはまったくと言って良いほど判明していない(『ネクサス』の漫画版で、"来訪者"たちは「ビーストの天敵として進化した生命体」若しくは「古の超文明が生み出した神」と推測しているが、それすらも憶測の域を出ないものである)。
眩い白銀の光を身に纏い、背中に備わる伸縮自在の翼「ノアイージス」の力で様々な並行世界に姿を表すことができる。
必殺技のレパートリーこそ多いが、大半は未使用かつ一部での設定のみとなっており、未だにその力の全貌は計り知れない。またカタログスペックも数値だけならギンガやビクトリーが登場するまでトップであった。
その姿は、赤いラインが随所に見られた従来型ウルトラマンとは大きく異なり全身がほぼ銀一色で、赤い部分は胸部のエナジーコアのみである。また、眼に3本の縦筋が入っているのも特徴。体の銀色も従来のウルトラマンの銀色より遥かに光沢があり、まるで鏡の様な艶がある。その為撮影においてはあまりにピカピカ過ぎて体の表面にカメラが映りこんでしまい、染料でわざと表面を曇らせる処置をしたほど(デザイナーの丸山浩氏としては銀メッキ処理のままがよかった様子)。
また、背中のノアイージスの強度にも問題を抱えており経年劣化で『銀河帝国』撮影時には背中がとても映せないと言われるほど状態が悪化していたりとスーツはかなりデリケート。
このためライブステージではノアイージスを外した(縮小した)状態でアクションをさせる事もたびたびある他、イージスが発光するなどの演出がとられたこともあった。
近年では喋る機会が多くなったウルトラ戦士の中でも、極めて寡黙なのはネクサスの時と同様。映像作品では掛け声のみしか発していない。
ただし初登場だった2004年のライブステージだと嘘のようにしゃべる。それ以降のステージではあまりしゃべらなくなっているが。
来訪者の星や地球や他の戦士の精神世界に出現したこともある。その場合は巨大な姿であり一種のイメージ・テレパス的な可能性もある。
データ
身長: | 50メートル(ノアイージスを含む全高は55メートル) |
---|---|
体重: | 5万5000トン |
年齢: | 35万歳以上(生命体かどうかも不明) |
飛行速度: | 測定不能 |
走行速度: | マッハ27 |
水中速度: | マッハ17 |
潜地速度: | マッハ15 |
ジャンプ力: | 1万メートル |
握力: | 25万トン |
腕力: | 22万トン |
CV: | 増谷康紀 |
初登場: | 『ウルトラマンネクサス』Final Episode 絆-ネクサス- |
必殺技
まず前提として、ウルトラマンノアが使用する技は、その全てが即死級の威力を誇り、他のウルトラマンにおける最強必殺技の数々と同等以上の威力を有するという点を強調したい。
ここに記載されている技以外にも様々な技を使用可能とされるが、映像作品にて披露したことはほとんどない(未使用技については後述)。
模造品であるダークザギはウルティノイドという形で分身を生み出す能力があるが、ノア本人には今の所そのような設定はなく不明。
なお、劇中では一度もメタフィールドを展開しておらず、今の所ネクサスのフェーズシフトウェーブに該当する技は設定されていない。一応ダークザギはゲーム版にてダークフィールドを形成しているが、ダークフィールドとメタフィールドは原理が違う(メタフィールドは適能者の生命エネルギーを用いて作り出す)ことや、ゲーム版はTV版の設定と異なる部分がある(コアインパルスがジュネッスの最強技となっている)ことなどから不明である。
その他、ネクサスやザ・ネクストの技をどこまで使用可能かも不明である。
別名「稲妻超絶光線」と呼ばれるノアの必殺技。公式でも別格とされる4人のウルトラマンの中では珍しく、スペシウム光線やワイドショットの系譜に属するオーソドックスな光線技である。
右手首に左拳を打ちつけるように腕を組み、幾重もの超絶光子プラズマを重ね合わせて放たれる眩い七色の光線が敵を破壊する。劇中では地上から大気圏外にいる標的に対して、撃ち合いの末に正確に命中させていた。
『ネクサス』最終話では、ダークザギの必殺技であるライトニング・ザギを押し戻し、超新星爆発に耐え設定上不死身を誇る肉体のダークザギを文字通り消滅させた(ただし長谷川圭一氏はエイプリルフールとはいえギンガでの復活を仄めかしている)。また、ネクサスの光線特有の分子分解エフェクトは生じない。
『運命の衝突』でもシュトロームソード、ジェネレードナックル、ナックレイジェネレードの連続攻撃に耐えたウルトロイドゼロをたやすく撃破して見せた。この時はネクサス本編の時よりも7色が鮮やかでエフェクトもより太く派手なものになっている。
- ノア・インフェルノ
1兆度の炎を纏った拳を相手に叩きつける。早い話だがゼットンパンチ。
『ネクサス』最終話ではこれ一発で、ダークザギを炎の柱によって地上から大気圏外へと吹っ飛ばした。
なお、2015年になってやっと刊行された椎名高志作の漫画版では、書き下ろし漫画でライトニング・ノアを差し置いてまさかの見開きを獲得しており、この技のインパクトの強さが窺える。
- ノア・スパーク
スパークした両腕から放つ光の刃。ダークザギに対してゼロ距離で使用しダメージを与えた。
児童誌ではアロー光線のような扱いを受けている事も。
- ノアパンチ・ノアキック
徒手格闘技。『ネクサス』ではダークザギ相手にキックを叩き込み、大きく吹き飛ばしてダメージを与えた。設定上は超重力波を纏うとされており、劇中でも命中とともに爆発が起きてダークザギがよろめいていた他、後年、『ギンガ』にて客演した際のダークザギがその設定を反映したと思しき演出をされている。
- ノア・エルボー
超高速で放たれる強烈な肘打ち。ダークザギのキックを防いだ後にカウンターとして放たれ、ノア・スパークによる追撃へ繋げた。
劇中未使用技
これらの必殺技は映像作品での使用はなかったが、児童誌では使用されているものもいくつか存在している(というよりノアの技の初出及び使用されたのはほとんどが児童誌であり、映像作品で使った技はほんの一部でしかない)。
ただし、今後このような未確認の技が映像作品でも使用される可能性は否定できない。
- ノア・サンダーボルト
両腕やノア・イージスから高圧の電流光線を放ち、敵を焼き尽くす。なお雑誌展開ではイージスがないザギには使用できない技とされている。また、両腕から放つパターンと思われる技を『ウルトラマンフュージョンファイト』で使用している。
- ノア・ブリザード
体から絶対零度の氷嵐を巻き起こし、敵を氷漬けにしてしまう。
- ノア・ギャラクシー
超能力で小惑星群を敵に連続で浴びせて粉砕する。
- グラビティ・ノア
突き出した両腕から放つ重力光線。ダークザギが使用したグラビティ・ザギと構えが逆になっているらしい。
- シャイニング・ノア
腕から放つ、対象を消滅させてしまう閃光。
- ノア・ウェーブ
エネルギーを回復するなど様々な奇跡を起こすとされる光線。ゼロにウルティメイトイージスを授けた時の技がこれだったのかどうかは不明。
- ノア・シュート
右手から放つ破壊光弾で、敵の弱点目掛けて発射する。雑誌展開によってはこの技でダークザギと撃ち合いブラックホールに叩き込んで封印した。
- スペシウム・ショット
ウルトラマンとの合体技。ウルトラマンにエネルギーを与えて、強化されたスペシウム光線を放つ。
- (名称不明技)
ショーステージで使用。エナジーコアのエネルギーを用いて地球に接近する隕石を破壊した。ただしエネルギーを大きく消耗してしまう。かなり消耗が激しい技であることから、これが後述のウルティメイト・ノアであるとする説もあるが真偽は不明。
「ノア3大究極技」
ノアイージスに秘められた力を解放して行使する、ノアの3つの最強技。…と言われているが、近年その存在が疑問視されている。
公式の一次情報に近い『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』や、近年刊行された『ウルトラ特撮 PERFECT MOOK vol.17 ウルトラマンネクサス』などでは、3大究極技どころか雑誌展開で使われたノア・ザ・ファイナルに関しても名前が言及されていない。
当時の「てれびくん」「テレビマガジン」といった児童誌に、三大究極技について掲載されていたという証言もある。しかしそれらが現存していない以上確証がとれず(そもそもいつ刊行されたものに記載されていたかも不明)、仮に本当にどれかの児童誌に記載されていたとしても、それら児童誌が様々な誤解から存在しない設定を作り出した前例も少なからずあるので、やはり信憑性が低い。
Wikipediaでは2006年9月17日02:27の版から記述があるが、現在では出典を2014年刊行の書籍にしている(なお当時の出典は無い)。
ノア・ザ・ファイナル
自身の全エネルギーと引き換えに相手を次元の狭間に封印する大技。公式かどうかは不明だがこの中で唯一使用されたと確実に言える描写がある。
他の2つの技と異なり、雑誌展開である『バトル・オブ・ドリームNOA』にて使用されていたのは確認できる……のだが、別の雑誌展開では最後まで使用されないまま(前述のノア・シュートで)ダークザギをブラックホールに吹き飛ばして勝利したりと、明らかにノアの勝ち方の経緯が異なる。そのため、この技が使用されたのが正史扱いなのかは不明(前述の公式書籍にも全く記述がなく、この技の存在そのものが公式かどうか怪しいところがある)。
このような理由から、三大究極技の1つというよりは、「雑誌展開限定の最強技」という方が近いかもしれない(後に、公募だが実際に雑誌限定の必殺技を手に入れたウルトラマンや雑誌限定の形態を貰ったウルトラマンの事例が本当に出た)。
また、この技を使用したことで大きくエネルギーを消耗し、不完全な姿となったという説が根強いが、公式から明言されたことはなく、前述のようなザギを倒した経緯の差異もあり、弱体化の詳細は不明である(弱体化の経緯や詳細が不明な例としては、後年のダークスパークウォーズやエタルガー襲来についても同じことが当てはまる。また、後述の通り弱体化関係なくわざとネクサスの状態に変身して登場する例も知られている)。
ディメンション・ノア
ノアイージスから発するディメンショナルエナジーによって時空(マルチバース)・次元を超える能力。これによってノアはあらゆる並行世界へと姿を現すことができるという。究極技かどうかはさておき、この中で唯一公式設定として確実に存在すると思われる技。
ゼロに与えられたウルティメイトイージスもこの技と同じ力を持つ他、その力を解析して作られたエックスのゼロアーマーも同質の能力を持つ(なおゼロは時間軸や異次元を超える際に別の形態の力を使用しているため、ノアの能力にも同様の制約があるとする考察もある)。
公式の資料では時空を越える能力はノアイージスについての記述に言及されるのみで、やはり究極技とする資料は未発見である。
別の時空、宇宙として作品ごとに独立していたM78系ウルトラマンの世界、ティガ・ダイナの世界、ガイアの世界などを行き来できる能力は、当時確かに稀少ではあったのだが、ULTRA N PROJECT開始以前の『超時空の大決戦』や『新世紀ウルトラマン伝説』などでは既に並行世界や別宇宙を行き来可能な存在が登場しており、翌年の『マックス』でも別宇宙への行き来が明言されているため、当時としても「ウルトラマンの中でノアだけが持つ究極技」とするには疑問が残るところである。
さらには先輩後輩問わず、年々似たような時空間移動能力を持つウルトラマンが増えてきているため、今後ディメンション・ノアという技に何らかの超強力な複合効果が隠されていない限り、今更究極技扱いも不可能と言える。
この技はあくまでも「ノアの持つ能力の1つ」と見るのが正しいのかもしれない。
ウルティメイト・ノア
ノア3大究極技の一つであるとされる技。
映像作品はもちろん、使用されたという記録(および、この技の使用を推測可能な描写)すら未だになく、名前以外の一切が不明であり、それどころかその名前すらも出所がはっきりしていない。
その効果に関しても「エナジーコアのエネルギーを解放して放つ破壊光線」「相転移を引き起こし宇宙を作り変える」等様々な説が囁かれているが、前述の通りウルティメイト・ノアという技名そのものの由来が不明なため、そのどれもが真偽不明な状況である。
こうしたことから、この技の存在そのものが疑問視されている。あるいは、よく似た名前のウルティメイトゼロが形態名だったことから、「究極(=ウルティメイト)」の存在たる「ノア」という存在そのものを指し示すワード、という可能性も囁かれている(無論これも憶測の域を出ない)。
以上の「ノア3大究極技」は広く知られる設定だが、前述の通りその情報源がはっきりしていない事が指摘されている。
近年では「究極技」というワードそのものが使用されない例も見られる。
とはいえ、前述の通りノアの能力の全てが設定されているわけではない。そのため、あくまでも二次創作としてだが、このような非公式の技が付与されている例も少なくない。
各作品での活躍
ここでは、本来の姿で登場した作品には◎、ノアの姿で登場していないが言及のある作品には●を付記する。
『ウルトラマンネクサス』◎
映像作品初登場。ネクサスへと変身するデュナミスト達が命を懸けて希望を見出し、絆を紡いで行くことでさらに力を取り戻していき、本編最終回にて遂にノアとして復活を遂げる。
幾人もの人間が関わり合い束ねられた絆の光や、闘いを見守っていた人々がウルトラマンの記憶を取り戻したことでその絆をも力に変えたノアは、本来同等の力を持つと言われていた筈のダークザギを圧倒。ノア・エルボーからノア・スパークのコンボで怯ませた後、ノア・インフェルノを食らわせて宇宙空間へ放逐、更に追撃としてライトニング・ノアを発射する。
ダークザギはライトニング・ザギによる反撃を試みたが、絆の光によって強化されたノアの力はザギのそれを遥かに上回っていた。結果、超絶的な光線の撃ち合いに勝利し、ザギを消滅に追いやった。
『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』◎
別次元の宇宙「アナザースペース」にて、世界を救う秘宝“バラージの盾”と共に伝説の存在として語り継がれ、ミラーナイトの故郷である鏡の星の奥深くに築かれたバラージ神殿にウルトラマンノアを模した石像が祀られていた(なお、バラージという名の神殿と神としてノアが関連付けられているのは『ウルトラマン』でのアントラー回のオマージュである)。安易にバラージの盾の力を求めるナオ達に対して、ナオに「バラージの盾とは、全ての人々の心の中にある輝きである」と意思を伝えた。
物語の終盤にて、圧倒的な力で暴れ回るアークベリアルに対し、それでも尚諦めずに立ち向かうウルトラマンゼロと、ゼロの姿に勇気づけられ立ち上がったアナザースペース中の戦士たちや人々の心の光が結集し、形作られていく。
そしてエネルギー切れにより臨死状態だったゼロの精神の中に、ゼロが小さく見えるほどの超巨大な幻のような姿で現れ、人々の心の光から完成したバラージの盾=ウルティメイトイージスを授けた。
なお、監督を務めたアベユーイチ氏は、「ノアを登場させたのは、『宇宙全体を包括する存在』として心の中でノアの存在があったため」と語っている。
劇場版『ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』●
平成ウルトラマンの総出演ということで、ネクサスの姿で登場する。
掛け声はライブラリ音声だがセリフなどは代役の声優が担当。
直接ノアが登場したわけではないが、ネクサスの姿であることから公式サイトで「エタルガーとの激戦で体力を消耗したのか」と推測がなされている。他のウルトラ戦士共々本編開始時にはすでに封印されていた。公式からの今回の登場に関する言及はこれのみである。公式の推測ではあるものの、本当にエタルガーとの戦いの影響があったのかは不明なままである。
『ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突』◎
惑星バベルに現れるという伝説の超人として登場。またノアが現れる「聖域」とされる宙域があることが判明し、バベルもそこに存在する。
アブソリュートタルタロスはノアを脅威となりうる存在と判断しており、同じアブソリューティアンであるアブソリュートティターンをノア排除のために派遣させた。
バベルで戦闘を行なっていたティターン、ウルトラフォース、ウルトラマンリブットらの前にネクサスの姿で出現。ジュネッスへと変身して展開したメタフィールドの中にティターンとリブットを閉じ込め、2人に戦いを挑んだ。このメタフィールドは通常と異なりネクサス以外のエネルギーを吸収する効果がある。
当初はティターンの悪意に反応したが故の暴走かと推測されていたが、その真の目的はウルトラ一族とアブソリューティアンの共存の可能性を見極める事(もしくは伝えること)にあったようである。
そのため共闘して見事メタフィールドを突破してみせたティターンとリブットに対し、2種族の共存の可能性を示唆したメッセージを送ったようである。
そしてタルタロスが差し向けたウルトロイドゼロからリブットを守るべくジュネッスブルーの姿で再度出現。終始戦いを優位に進めた末にノアとしての姿を現わし、ライトニング・ノアの一撃でウルトロイドゼロを粉砕した。その後はリブットに振り返ったあと消滅して去った(ゼロからは「ノアは再び消えた…か」と言われている)。ただリブットはメタフィールドでの消耗が激しく、ウルトラカプセルで治療が必要な状況に陥り一時戦線を離脱することとなった。
その行動についてレオからは「この戦いを見極めようとしているのかもしれない」と推測されていた。
今回は『ベリアル銀河帝国』の時のようにどちらか片方に肩入れするというポジションではなく第三勢力、そして互いに争い合うウルトラ族とアブソリューティアンに対して試練を与えるという上位者のような側面が際立っており、ウルトラマンキングのように両種族の和平を望む者として登場する。
与えた試練の結果、リブットが力尽きて倒れてしまったが何故彼を復活させなかったかは不明。片方に肩入れして紛争に介入する事を避けたのか、光の国の治療技術や一応復活が可能であるウルトラマンの命という価値観が絡んでいたかは定かではないが、視聴者の中でも試練を与える者としての新たな側面が見れたと評価がある一方でこれまでの彼の行動を見てきた上で違和感として受け取られるなど、賛否両論である。今後、彼がどのようなポジションに落ち着くのか注目される。
運命の衝突のスピンオフ作品『ULTRAMANREGULOS』に先がけて配信された特番番組『濱田龍臣のウルトラEYE出張版』にて龍臣プロ(当時リアタイで視聴している)より、ネクサスからノアに関しての一連のシーンが、ネクサスの世界観を尊重するためにネクサスのプロデューサーであった渋谷氏が設定監修をしていると発表された。ギャラファイシリーズでは豪華な声優陣が集まる中ネクサス・ノアについては声の出演はなく増谷氏によるライブラリ音声の掛け声のみである。単なるミスなのかは不明だが、アンファンスが通常のネクサスの掛け声、ジュネッスからノアに変化するにつれジュネッスブルーのような若々しい声から段々と声が野太く落ち着いた声に変化する演出となっている。
ちゃんとノアとして出る事はスタッフの間でもトップシークレットであったことをティターン役の安元洋貴が運命の衝突ネクサス編のオーディオコメンタリーで語っている。
またノアになる際にゼロが修行を得て力を制御したウルティメイトシャイニングに変身したと同時にZEROtoINFINITYが流れており、絆の歌詞と同時にノアに変身している。
バベルの由来は恐らくバベルの塔と思われ、ノアの由来になったノアの箱舟と共に旧約聖書に登場する神話の一つである。
本編外、映像作品以外での登場
前日譚『N THE OTHER』及び『DARKNESSHEELS_THE_LIVE』
2万年以上前、M80さそり座球状星団に住む異星人“来訪者”達の星がスペースビーストに襲われた際に降臨。星の住民を適能者に選んで一体化し、恐怖を糧に無限に増殖し続けるビーストとの激化する戦いを適能者を移り変えながら切り抜け、ついにビーストの殲滅に成功する。
しかし、この時に自身もエネルギーを大量に使ってしまったために、蓄積したダメージを癒すために星の内部で眠りについた(漫画版では経緯が変更されており、そのまま星から去ったと来訪者は語っている)。
しかし、ビーストへの恐怖を克服出来なかった来訪者達は、ウルトラマンノアに頼る気持ちを捨てることが出来ず(それ故か、程なくして殲滅したはずのビーストが復活してしまうという事態に見舞われる)、自分達を守る守護神としてノアをモチーフに人造の巨人である「ウルティノイド・ザギ」を創り出してしまう。最初のうちこそ来訪者たちの想定通りビーストを殲滅していたザギであったが、やがて自己成長機能からゆがんだ自我が芽生えてしまい、自身がノアの模造品であるという事実に気付き暴走。ノアを凌ぐ実力を手にすべく、本来倒すべきビーストを逆に支配して使役する暗黒破壊神“ダークザギ”となってしまう。
ザギとスペースビーストによって星は壊滅状態となり、来訪者たちは苦肉の策として母星を爆破(超新星爆発)させ、ザギを滅ぼそうとする。しかしザギはそれにすらも耐え、同時に休眠していたノアも爆発に巻き込まれ、星の爆発によるエネルギーで生じた時空の歪みにザギと共に飲み込まれ消えていった(ここまで『"N" THE OTHER』の内容であるが、DARKNESSHEELS_THE_LIVEでも触れられている)。
雑誌展開『バトル・オブ・ドリームNOA』
上記の後、別世界こそが光の国のある宇宙(M78スペース)にたどり着いたという設定での雑誌展開。雑誌によって展開はやや異なるがおおむね共通したストーリーとしては
ザギは怪獣たちを操りゾフィー、マン、セブンを襲うが、そこにノアが駆けつけた(この際「今までお前達を見守ってきた」とビーストとの戦いの後眠りについたとされる"N" THE OTHER とはやや矛盾する発言をしている)。
3人と共闘して怪獣軍団を全滅させてザギと戦い、ザギシュートとノアシュートによる光線技の押し合いの末にブラックホールに叩き込んだ(マックス&ネクサスの公式ムックに記載されているストーリー)。雑誌によってはここでノア・ザ・ファイナルを使用したとされる(ただしここに記載したのとは異なる整合性を無視したお祭り感の強い描写が目立つ作風であった)
椎名高志作の『ウルトラマンネクサス(漫画版)』に付属された設定書によると、この戦いによりザギは肉体を滅ぼされて精神体となり、ノアも殆どの力を失いザ・ネクストという不完全な姿となってしまったとされている。
来訪者の母星が消滅して以降の動向は、書籍によって正史扱いだったり、パイロット版ネオスと似たようなパラレル扱いだったりといまいち安定しない扱いを受けている。また、絵本・雑誌展開・ステージショーなどで微妙に内容も異なる。紹介されてもはっきりと前日譚と言われないことも多い(Nプロ自体初期と現在でダークザギ関連など、若干設定が変更された部分があるというのも考えられるが)。
ちなみにDARKNESSHEELSの舞台では冒頭で各キャラが紹介されているが、ベリアルが光の国を襲撃したことは解説されているのに対し、ザギがM78宇宙を襲ったことには完全に触れられていない。さらに言うとベリアル銀河帝国超全集でもM80と地球に出現したことしか記されていない。
小説 『再臨-ドリームス-』
ネクサス本編以降の時間軸。来訪者の星でのダークザギ誕生の過ちを繰り返さないためか、世界中に出現したスペースビーストの殲滅には乗り出さず、その後は孤門の中で人々の希望を信じて事態を静観していた様子。
3年後、新たな闇の巨人・ダークルシフェルの出現に際し、再び孤門・凪と共にノアとなり立ち向かう。
なおその後の決着は描かれていない。
ウルトラマンフェスティバルでの活躍
元々ショー展開用のキャラクターであったためか活躍の機会は多い。扱いとしては映像作品と異なり、通常のウルトラマンと変わらない扱いを受けることも多い。
2004年
ダークザギともども初登場。第1部ではノアとザギがかつては1つだったという今と異なる設定が語られている。 展開は概ね雑誌展開と同じであり、最終的にウルトラ戦士たちの協力を得てダークザギを闇に封印した。
第2部ではウルトラ戦士を蹴散らしたダークザギの前に、彼を追いかけて登場する。ザギの怪獣軍団に囲まれるが、ウルトラ戦士を復活させ、自身はザギと戦う。ライトニングノアとライトニングザギとの打ち合いでも勝負はつかず、ザギに対して「お前の心にさす光は無いのか?」と問いかけるが「あるわけないだろ」と返され激昂。全身のエネルギーをこめた黄金の光線でザギを倒す。
その後はエナジーコアの全エネルギーで地球に接近する隕石を破壊したが、エネルギーが尽きてエナジーコアが点滅するほど消耗してしまう。そこに倒されていなかったザギが現れ、痛めつけられる。さらにザギがとっておきと称してゴーデスを召喚し、ノアはゴーデスの中に取り込まれてしまう。駆け付けたウルトラ戦士たちもゴーデスに圧倒されてしまうが、会場の声援を受けてネクサスが登場。ネクサスのエネルギーでウルトラ戦士たちは復活し、合体光線でゴーデスは倒された。
まだ情報解禁されていなかったため、ラストシーンでもウルトラ戦士たちはノア=ネクサスだとは気づいていない。しかしノアの登場SEがネクサスの変身音だったり、ノアがネクサスになったと考えてもおかしくないように演出されているなど、この時期からノアがネクサスの1形態であることをうかがわせる描写が存在する。
2005年
第一部で登場。ラゴラス、エレキング、ジェロニモンに苦戦するマックスの前に現れる。この直前にジュネッスブルーがアローレイシュトロームで怪獣たちを蹴散らしたためか、マックスからは終始ネクサスの名で呼ばれている。マックスのマクシウムカノンと自身のライトニングノアとの同時攻撃で怪獣を倒す。
その後のバルタン星人軍団との戦いではノアの姿のまま参戦した(この時は一応MCのお姉さんからはノアと呼ばれている)。
最後に現れたゼットンには他の戦士共々一度は敗北するが、観客の声援を受けて復活して合体光線でこれを倒した。
2009年第2部「守れ!光の国!闇の戦士大襲来!」
偽ウルトラマン軍団との戦いの後クラッシュライザーとビームミサイルキングとの連戦に苦戦するウルトラ戦士の前にティガと共に駆けつける。結果的には逃げられてしまうが、ウルトラマンに頼まれてティガと共に逃げたザラブ星人を追いかけることになる。
ザラブ星人を探す途中で、イーヴィルティガとダークザギの襲撃を受ける。一度はかなわず倒されてしまうが、終盤で会場の声に呼応して他のウルトラ戦士ともども復活。
最終決戦では再びティガとタッグを組んでイーヴィル&ザギと戦う。序盤は苦戦するがティガに差し出された手を取って立ち上がり、会場の応援を得てパワーアップ。最後はライトニングノアとゼペリオン光線の同時発射で2体を倒した。
その後アーマードダークネスをまとったエンペラ星人が現れ、自身はライトニングノアで他の戦士と共に合体光線を浴びせるが通用せず跳ね返される。そこにベリアルが現れエンペラ星人を瞬殺し、ノア達にも襲い掛かる。ギガバトルナイザーを持っていないにもかかわらずノアも他の戦士ともども一撃で蹴散らされてしまった。しかし鎧をまとった戦士のエネルギーと会場の声援で再び復活、全戦士との合体光線でベリアルにダメージを与え撤退させた。
イメージソング
2004年発売の『最新ウルトラマン主題歌ベスト』に2曲が収録されている。
「NOA 奇跡をその手に」
作詞・作曲:円谷一美 編曲:大門一也 歌:Project DMM
「NOA Nostargia」
作詞・作曲・編曲:円谷一美 歌:Project DMM
うち前者は『新ウルトラマン列伝』初回にて使用され、『ネクサス』最終回の映像と共に、ザ・ネクストが様々な人々と一体化しノアに至るまでの軌跡として紹介された。
外部リンク
アルティメットルミナス ウルトラマンノア ダークザギ| プレミアムバンダイ
関連イラスト
関連タグ
ウルトラマンネクサス(キャラクター) ウルトラマン・ザ・ネクスト
孤門一輝…作中、ノアの姿を発現することができた唯一のデュナミスト
ウルトラマンティガ…同じく古代(時期だけならティガの方が昔である)から戦っているウルトラマンであり、ウルフェスではタッグを組んで戦ったこともある。また、複数の変身者がいるという点でも近しい特徴を持っている。
ウルトラマンゼロ…マルチバースにて力を貸した相手。ノアから授けられたウルティメイトブレスレットは幾度もゼロにパワーアップの機会を授けている(ただしギガバトルナイザーの攻撃で一時破損してしまった)。
ウルティメイトゼロ…ノアと同じく時空を超える力を持つゼロの形態
平成ウルトラマン最強形態
クラッシャーモード←ウルトラマンノア→メビウスインフィニティー
平成ウルトラマン最終形態
ミラクルナモード←ウルトラマンノア→フェニックスブレイブ