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ぼくの孫悟空

ぼくのそんごくう

手塚治虫の少年漫画作品「ぼくのそんごくう」の、後の単行本化の際の名称。
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概要編集

1952年から「漫画王」(秋田書店)にて連載された。

中国の「四大奇書」と言われる俗語体小説「西遊記」を原作とした作品。


原作のスケール感や何でもアリ感を咀嚼し、アレンジし、当時の子どもたちが楽しく読めるような工夫が随所になされている。

当時の漫画らしくギャグスラップスティックな描写が非常に多く、劇中に銃火器や核兵器が登場するなど、SF要素も多々見られる。


あらすじ編集

2000年もの昔、中国の奥地にある華果山(かかざん)の山頂の石から、1匹の黄金色をしたサルが生まれた。サルは、かしこく勇敢で、やがて仙人の弟子となって魔法をおぼえる。


しかし彼は、天界で大あばれをしたため、おシャカ様に岩牢へとじこめられてしまう。


それから五百年が経ち、「唐の国」から、王令にて貴重なお経をもらいに天竺(インド)へ行く偉いお坊さん「三蔵」がその岩牢の前を通りかかった。

そこで三蔵に助けられたサルは「孫悟空」と名づけられ、三蔵の供として共にインドへと向かう。


途中、悟空は豚の顔をした妖怪「猪八戒」や、河童の妖怪「沙悟浄」と戦い、彼らも三蔵の家来として、三蔵と魔法を使う3人の家来は、奇妙で驚異的な旅を続けていくのだった。


登場人物編集

など


派生作品編集

アニメ映画『西遊記』編集

1960年に東映動画制作で『西遊記』の題で放映。

内容は殆ど漫画とは異なり、ほぼ原典西遊記に近い。燐々という悟空の恋猿が登場する。

監督は手塚治虫本人であるが、多忙により石ノ森章太郎が助手として登場した。


本映画は日本の創作における西遊記に大きな影響を与えており、「牛魔王がラスボスで金角銀角が手下」という「簡略化された西遊記の絵本や演劇」のよくあるパターンは本作が初出である。(『ぼくの~』にそんな設定は無い)。

ちなみに『スーパーマリオ』の名悪役クッパは本作の牛魔王がモデルである。


手塚は「燐々殺せば盛り上がるだろ」とトンデモナイ事を口にしたため東映のスタッフから大反対を喰らって、決定稿では死ななくなった。この手塚の発言は現場スタッフだった宮崎駿が「手塚にはついていけん」と離反する切っ掛けとなっている。


TVアニメ『悟空の大冒険編集

悟空の大冒険

1967年にフジテレビ系列で放送されたアニメ。

パイロットフィルム『孫悟空が始まるよー』の悟空が真面目過ぎて評判が悪かったためその逆に不真面目な主人公にしたところ、なんと最高視聴率31.7%を記録する。

しかし、PTAから苦情が来た事と、裏番組で『黄金バット』が始まった事で視聴率が低迷し、半年で打ち切りに。


1990年には著作権講座として教育ビデオ『悟空の著作権講座』が製作された。


『手塚治虫物語 ぼくは孫悟空』編集

1989年の24時間テレビで放送されたスペシャルアニメ。

本来、東映西遊記のSF(某アニメとは無関係であろう)リメイクとして手塚が総指揮を執っていたのだが、製作中に急逝したため、急遽手塚治虫の偉業を偲ぶということで、手塚治虫の半生を描いた前半を付け加え、作中作という形で放送されることとなった。


アニメ映画『ぼくの孫悟空』編集

愛鈴

手塚没後の2003年に制作された。はじめてマトモに漫画版が再現された作品である。

ヒロイン(猿)の名前は愛鈴になっている。


関連タグ編集

手塚治虫

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