獣王遊撃隊とは、DRAGON QUEST -ダイの大冒険-に登場する架空の組織である。
歴史
自称空手ねずみのチウは、獣王クロコダインの修行を手伝ったお礼として、獣王の笛と呼ばれるアイテムを譲り受けた。このアイテムは、「吹くことで近くにいるモンスターを呼び寄せ、やっつければ子分になってくれるという素晴らしい道具」であったため、チウはこれを使って「いずれは怪物の大軍団を結成してやるぞ」と意気込むことになったのである。
獣王遊撃隊の特徴
獣王遊撃隊には厳格な取り決めが存在するわけではないが、本編中にて隊長のチウが何度がそれらしい発言をしているので、ここではそれらについて記述しておく。
・「いかなる場合にもぼくを守るために戦うのだ!」
・「隊長は部下を必死で守るものなのだあぁっ!!!!」
上記した2つの言葉から分かるように、獣王遊撃隊は「お互いがお互いを守りあう」という組織体系をとっているものと推測される。そして、この守ることを重んじる姿勢は、ダイが「世界を守る」ために戦っていること、そしてマァムが「村の人たちを守ってあげられる人になりたい」といった考え方とも共通しており、この事からも隊長のチウが人間、隊員(怪物)を問わず支持されていることがよく分かる。
組織図
獣王遊撃隊は、隊長であるチウ、隊員12名、および隊員候補2名の計15名によって構成されている。ここではその15名について各々触れることにする。
隊長
- 武闘家チウ(声:堀江瞬)
- 拳聖ブロキーナの1番弟子であり、獣王遊撃隊の隊長兼ムードメーカ的な役割も担っている。
実力的にはまだまだだが、仲間を守ろうという気持ちが全面に出ており、隊員からは慕われている。
隊員
- 1号:パピィ(バピラス)(声:越後屋コースケ)
- 獣王遊撃隊の記念すべき第1号。
チウが死の大地に潜入する際には輸送要員として活躍した。
また、最終決戦時には巨体であるクロコダインを大魔宮まで運ぶという大役を任されるなど、
隊員の中でもかなり目立った活躍を見せている。
- 2号:ゴメちゃん(声:降幡愛)
- 「仲間になりたそうな目をしているな」とチウが見抜き、見事隊員2号の座を獲得するに至った。
フェンブレン戦においては追い詰められたチウを救うべく、謎の力でフェンブレンに一撃を加えるなど大活躍。
また、最終決戦時においてはダイたちへの伝令係に任命されるなど、隊長の指示に従い多くの実績を残した。
なお、正式な名前はゴールデンメタルスライムであり、その正体は◯の涙。
- 3号マリべえ(マリンスライム)(声:池田海咲)
- 水中での活動を主とする、スライム系のモンスター。
海の底にあった大魔宮を見つけた張本人であるため、その功績は非常に大きい。
- 4号:アリババ(大アリクイ)(声:田中健大)
- 長い舌が特徴的なモンスターで、最終決戦時には敵を阻止する役割を与えられた。
ちなみに、同タイプのモンスターがデルムリン島におり、偽勇者一味との戦いで活躍していた。
- 5号:ドルやす(ドロル)(声:木内太郎)
- のっそりとしたモンスターで、最終決戦時にはアリババらと共に敵の阻止役となった。
なお、表記は「ドル安」ではなく、「ドルやす」である点に注意されたい。
- 6号:ラミた(アルミラージ)(声:池田海咲)
- 頭の一角が特徴的な、うさぎ系モンスター。
行方不明になったダイの捜索時には、チウに状況報告を行うという大活躍を見せた。
また、最終決戦時には「動き回って敵を混乱させる」という役割を与えられた。
- 7号:ドナドナ(ドラキー)(声:越後屋コースケ)
- ドラクエファンにはお馴染みのドラキー系モンスター。
行方不明のダイ捜索に加わったり、最終決戦時にチウを大魔宮まで運ぶなどの活躍を見せた。
- 8号:クマチャ(グリズリー)(声:相馬康一)
- チウがどうやって勝ったのか?という疑問も浮かびそうな、割と頼りになりそうなモンスター。
海岸に漂着したポップとマァムの第一発見者であり、マァムを秘密基地まで運んだ。
また、最終決戦時にはクロコダインにグレイトアックスを手渡すという、力持ちならではの役割も担っていた。
- 9号:バタコ(ハンターフライ)(声:相馬康一)
- 飛行タイプのモンスターであり、ダイの捜索隊の一員としても活動していた。
また、最終決戦時においては、ビースト君を大魔宮まで運ぶ役割を担うことになった。
ちなみに、アンパンマンの某キャラクターとは特に関係がない。
- 10号:だいご(大王ガマ)(声:田中健大)
- カエルのモンスターで、最終決戦時にはマリべえらと共に相手を混乱させる役割を与えられた。
ただ、これといった活躍の機会がなかったためか、隊員の中でもかなり印象が薄い。
- 11号:ビーストくん(ブロキーナ)(声:???)
- 頼れる謎の助っ人であり、最終決戦時にはその実力をいかんなく発揮した。
ちなみに、その正体はチウの師匠であるブロキーナその人なのだが、
「人知れず弟子たちを助けるところがカッコいい」との理由により正体を隠している
・・・つもりらしいが、バレバレである。
- 12号:ヒム(声:三木眞一郎)
- 元は超魔生物ハドラーの配下であったが、その後紆余曲折あり、ダイパーティに加わることになった。
傷ついたヒュンケルに肩を貸そうとしたところを「かつての敵ながら見上げた精神の怪物だ!」と
チウに賞賛され、半ば強制的に獣王遊撃隊に加わることになった。
しかし、後の対ミストバーン戦ではちゃんと隊長であるチウの指示を仰いだり、
真・大魔王バーン戦も(結果的にではあるが)チウを守るなど、隊員としての役目を十二分に果たしている。
隊員候補
- おにこぞう(声:池田海咲)
- 最終決戦時に魔法の玉より出てきた魔界のモンスターの生き残り×2。
妖魔司教ザボエラが超魔ゾンビの一部として取り込もうとするも、チウによってすんでの所で助けられる。
その後「もし 生きて帰れたらおまえたちにも遊撃隊のバッチを作ってやるぞ!!!」
と声をかけられたことから、戦後は遊撃隊の13号、14号になったと推測される。
- 近年発売されたオフィシャルファンブックやアニメで種族が判明した。
関連項目