Ryzenとは、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(以下AMD)が2016年12月に発表したCPUのブランド名。製品のバリエーションとしては、エントリーモデルのRyzen 3、ミッドレンジモデルのRyzen 5、ハイエンドモデルのRyzen 7、HEDT向けであるRyzen ThreadRipperなどがある。
概要
2017年、それまでの主力であったFXは、Bulldozerマイクロアーキテクチャの致命的弱点である消費電力の増大と発熱の問題により、競合他社のIntelに大差で負けていた。また、APUにおいてもCPU性能はIntelに大敗しているという踏んだり蹴ったりな状況であった。そのため、AMDはコアあたりのパフォーマンスの向上を掲げた「ZENマイクロアーキテクチャ」をベースに、第一世代デスクトップ向けRyzenを作り上げたのである。
こうして日本時間の2017年3月2日に登場したのがRyzen 7(8コア16スレッド)である。SocketはAM4となり、FX(SocketAM3+)やAPU(SocketFM2+)と全く互換性が無いものの、アーキテクチャの大幅刷新だけでなく、プロセスルールの大幅な微細化(28nm→14nm)によるIPCの向上、省電力化に成功した。4月中旬にはミドルレンジ向けであるRyzen 5(4コア8スレッドor6コア12スレッド)、日本時間の7月27日にはエントリー向けであるRyzen 3(4コア4スレッド)も登場。翌年には内蔵グラフィック付きであるRaven Ridge、プロセスルールが少し微細化された(14nm→12nm)第二世代Ryzen(こちらには内蔵グラフィックは付いていない)、おそらく一般向けでは世界初であろう20万円台での32コア64スレッド、第二世代Threadripperが2018年8月13日に発売。Intelをどんどん追い上げている。そのまま世界シェア五割になってもいいんじゃよ?
さらにAMDは、2018年9月28日にCerelon・Pentiumと競合するAthlonシリーズ名を冠したAthlon 200GEを投入した。もうこれ確実にIntel殺しに来てますわ。
Athlon 200GEは2コア4スレッドで内蔵グラフィックも有しているが画面出力は2モニターまでなのでマザーボードに3つ画面出力ポートがあっても使えない出力先があるので注意が必要。
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