Filmora(ふぃもーら)とは、Wondershare Technologyが運営する動画編集ソフトウェアである。
概要
中華人民共和国の広東省深圳市に本社を置く万興科技(Wondershare Technology)が運営。Windows, macOS, iOS, Androidで提供している。またファーウェイが開発する独自OS「HarmonyOS」でもサポートしている模様[1]。
ターゲットとしては初心者~中級者としており、シンプルなUIと豊富なエフェクト・テンプレートを用意しているのが特徴。2024年12月現在のバージョンは『14』。WEB広告やYouTuberへの案件など、プロモーションも積極的に行っている。
「彩撮モラ」というマスコットが存在する。彼女は主にX(旧Twitter)で広報活動を行っている。
特徴
- 無料(試用)版がある
- 基本的に有料のソフトだが、無料で使用することも可能。但し出力すると真ん中にデカデカと透かしが表示されたり、AI機能の使用回数が設けられるといった制限が存在する。あくまで試用としての提供である点に注意。ニコニコ動画ではFilmoraの透かしがついた動画に対し「有料版買え」とつっこまれることが多い。
- 直感的なインターフェイス
- 特に説明を聞かなくても操作できる簡単さに定評がある。
- AIを活用している
- 「動画からイラストを生成する」「音楽や効果音を生成する」といった生成機能や、「動画を解析し自動で字幕をつける」「横動画を縦動画に変換する」といった効率化まで、とにかくAIの機能がふんだんに盛り込まれている。
- 公式が積極的に情報を発信している
- 公式のブログやYouTube動画での解説動画が多い。公式から発信される情報で使い方は勿論、編集のポイントを学べるのはありがたい。
懸念点
一方で以下のように懸念点も存在する。
- 悪意を感じるWEB広告
- DaVinci ResolveやAviUtlなどの他の動画編集ソフトを検索したり、それに関連するサイトを見るとFilmoraの広告をよく見かける。それ自体はまだ良いとして、問題は他ソフトに騙そうという悪意が感じられる内容の広告が存在するということ。これは他の一部企業にも言えることだが[2]、特にFilmoraはこの手の広告によく挙げられるほど悪名高い。
- 地政学的な懸念
- 現在本サービスはスパイウェアが含まれているなどの話はないものの、運営会社が中国であり、また中国には「国防動員法」「国家情報法」というヤヴァイ法律があるのも事実であるため警戒するのも無理はないだろう。
料金
プラン名(個人利用) | 通常価格 | 対応機種 |
ベーシック年間プラン | 7,980円(年額) | Win, Mac, iOS, iPadOS, Android |
アドバンス年間プラン | 8,980円(年額) | Win, Mac, iOS, iPadOS, Android |
永続ライセンス | 9,980円(買い切り) | Win, Mac |
関連動画
ソフトの紹介
試用版ウォーターマークが目立つ動画
関連リンク
- [公式]動画編集ソフトWondershare Filmora 14(フィモーラ 14)
- 【公式】Wondershare(ワンダーシェアー):デジタル・クリエイティビティ・オフィス効率化・データ管理
- 【公式】Wondershare Filmstock | 著作権フリーの動画エフェクトやアフターエフェクトテンプレート、ビデオ素材、効果音
- Wondershare Filmora 動画編集 - YouTube
- Wondershare Filmora公式VTuber@彩撮モラ|動画編集 (@FilmoraJP) / X
関連項目
脚注
- *ファーウェイ独自OSも採用、動画編集「神ツール」Filmoraの中国回帰 | 36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア - 2021/07/20
- *有料動画編集ソフトの悪質な広告まとめ - nazosauna AviUtl
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