bdygn158さん、こんにちは。
私は仕事柄、大きな荷物を、重い時は50kgほどゴロゴロして歩くため、バリアフリーには非常に敏感なんですが、あいにくにも介護関係の職業ではありません。また、その仕事の関係であちこちの国や都市に行きますので、その経験からお答えさせていただきます。
まず、先進諸国では、都市の大きさでバリアフリーの浸透度がかなり違います。
経験上、最も優れているのはやはり東京の大きな駅や街です。
実はそれ以外の国はどこも似たり寄ったりで、歩道が切り割りしていないところもかなり多いですし、NYやパリでも、階段等が多い割に公共エレベータもすくなく、駅でもかなり難儀します。
例えば、日本ではホーム一つにエレベータがあったりしますが、海外では駅全体で一つだったり、長いスロープで荷物運搬用のトラクタなどの通路と共用だったりと、あまり理想的ではありません。
まぁ、そもそも駅の造りが、ホームは電車と同じ高さで、駅舎は地上から上に作る事の多い日本に対し、海外のほとんどはホームは電車より低く、最低でも数段のステップを上がらないと電車には乗れませんし、駅舎は古い建物のままで増改築は地下にする傾向が顕著です。おそらく、風貌を意識してそうなっているのでしょうけれど、改築して日本風に上に向かって作ったと言うケースはそれほど多くありません。
それ故、各ホームをまたぐように地下にトンネルがあり、そこを通ってホームに出る関係で、末端にエレベータが一つあれば事足りる、とも言えるのです。
ホームにはリフト用の大きな機械があります。
それと、車の発達もあるでしょう。車椅子利用者は車での移動が多いような気がします。
公共施設も古い建物が多いため、階段がえらい高かったりして、1Fが1m以上高い床高なのがざらです。
また、マナーの違いもあります。
歩道の段差が日本より高い欧米では、そこで待っていたら通行人が無言で複数人で持ち上げてくれます。
日本では、余計な手出しと考えて、そういう行為を控える傾向が強いです。
それが関係しているのかは解りませんが、車椅子の方達が自力でなんとかできるようになっている傾向が強いのが日本だと思います。
誤解無きように敢えて書きますが、日本人がそういったマナーやサービス精神が乏しいわけではなく、どちらかというとお手伝いを申し出てそれが余計なお世話だったら嫌だなぁというのと、通りすがりの方に迷惑をかけるのが忍びないという双方の遠慮がちな気持ちがそうさせている傾向を強く感じます。
実際、マメに「お手伝いしましょうか?」と声をかける癖がある僕は、妙な遠慮をされたり怪訝な顔をされることもしばしばです。
ベビーカーを上げてることさえ、怪訝顔や警戒顔をされることがあります。
本題に戻して、人口が少なめの街や地方都市では、日本と同じくすこし対策が及んでないところが多いのが欧米です。
アメリカ内陸部でも似てますね。
カナダなど寒い地域では、地下都市が発達しているので比較的バリアフリー化は進んでいます。
南米はそれほど進んでいたイメージはありません。
アジア地域では、日本がダントツで、中国や韓国はそれほどではなく、特に中国はバリアフリーってなんですか?くらいな感じです。
例えば、スロープがあっても、角度が急すぎたり(おそらく荷物用)歩道等も激しくでこぼこしているので、北京、上海あたりの最近できたアミューズメント系の場所や欧米資本のホテル以外ではかなり厳しいです。
中東エリアでも欧米資本ホテルを除き、乏しいです。
全部の国々を回ったわけではないので一概に言えませんけれど、先進諸国が当然上位で、外はそういう意識がない、と言った方が早い感じなんですね。
先進諸国ではロシア以外は全て比較しての感想です。
残念ながら、ロシアだけは行ったことないのです。が、たぶんヨーロッパの国々はほぼ似ている傾向ですから、似たり寄ったりかと想像しています。
ちなみに、ヨーロッパで進んでいるのはドイツ系民族が多いところが多い気がします。
というわけで、日本の駅など公共施設がダントツです。
時間正確、サービス満点。
しかし、それらを阻害する放置自転車などのマナーの悪さもダントツです。
スロープあっても使えない、と言うケースがままあります。
こんなの、日本以外ではあり得ません。日本の悪しき風物詩です。
(自転車の盗難がダントツに少ない、と言う良い面の裏返しなんですけどね。。。。。)
以上です。