すばる望遠鏡に使われている鏡はなんで日本製じゃないんですか?

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ThanksImg質問者からのお礼コメント

詳しいご説明ありがとです。

お礼日時:2009/2/2 7:13

その他の回答(3件)

この望遠鏡のキモは、姿勢にあわせて主鏡のゆがむ量を計算してそれを補正する支持装置にあります。 それは日本製ですので、別に技術力のなさを悲観することはないでしょう。

たぶんこの先、より詳しい人からの回答があると思いますので、それまでの間保たせということで。 コーニング社への発注は予算問題、コントラベス社への発注は立地及び技術的問題から考えられたものです。 コーニング社によるガラス材製造は、元々米MMT計画で複数の8m鏡の製造受注があり、これに乗ずれば日本で製造する際の設備投資費などが不要になることで、いわば予算節約のためです。 コントラベス社による鏡面研磨については、これは確かに日本の国土では精密な研磨が困難だと当初から予想されていました。 研磨技術自体への投資はスピンオフも十分期待できるものですが、これだけの大きさの物を研磨するとなると、地震・火山国である日本では地面の微細な振動などにより、十分な精度で研磨するためには余程の地盤安定化へ投資するか、研磨施設そのものを完全制震構造にするかとなり、いずれも現実的でないばかりではなく、後の応用のための研究にもあまり役に立ちそうにないことが解っていました。 であるならば、初めから最高の研磨技術力を有するコントラベス社に発注した方が理に適っており、事実コントラベス社における研磨工程は鉱山跡地の地中深くにて行われました。 米国のおかげで世界最高水準の巨大主鏡が製造されましたが、それを常時発揮できる運用技術については日本の誇るべきものであり、‘すばる’の凄さはその運用技術に追うところが甚大なんです。 それがあるゆえに「世界一精度の高い観測が出来る望遠鏡」としての地位を確固たるものとしています。