1分で分かる海外消費者インサイトNo.4
Q4 日本の地方で体験したいことは?
2016/10/13
世界の人々の目に、今の日本はどう映っているのでしょうか? 日本の観光や土地、食や製品などの“ジャパンブランド”は海外でどんな評価を得ているのでしょうか?
2016年4月に世界20カ国・地域で行った「ジャパンブランド調査2016」の結果を紹介しています。今回は「地方で体験したいこと」です。
A4 地方で体験したいことトップ3は「温泉」「自然」「桜」。季節・エリアが限定されたツウな楽しみ方が人気に
食文化や観光名所、四季折々の風景など、その土地ごとに異なる魅力を持つ日本の地方。そこで地方で体験したいことを聞くと、全体として「温泉」「自然」などその土地ならではの体験、「桜」といった季節が限定される四季の体験が人気になりました。
また、「日本式庭園」「庶民的なローカルフード」など、日本文化が感じられるものがトップ5にランクイン。日本への理解が深まっているがゆえの結果、とも考えられます。
さらに、地方でやりたいことで特色のある国や地域を抜粋して紹介すると、「和牛」は香港、ご当地「ラーメン」は台湾やフィリピン、「城・城址」「滝」はロシア、「祭り」はアメリカで人気が高いなど、関心ごとが異なる結果となりました。アジア以外のエリアでもいろいろな日本の観光資源への関心の高まりがうかがえます。
<ジャパンブランド調査2016の概要>
●目的:日本の食や観光、製品など「ジャパンブランド」全般に関する海外消費者の意識と実態を把握し、企業のマーケティング活動を支援。
●対象エリア:20カ国・地域
中国(北京、上海)、香港、韓国、台湾、インド、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、アメリカ、カナダ、ブラジル、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア
●調査手法:インターネット調査
●対象者条件:中間所得層以上の20歳~59歳男女
●サンプル数:地域ごとに200ss、計4000ss
●調査期間:2016年4月25日~5月18日
電通 チーム・クールジャパン
日 本の文化や強みを生かした商品・サービスを海外市場に展開していく「クールジャパン関連事業」推進のために発足した全社横断プロジェクトチーム。電通は経 済産業省のクールジャパン機構(ファンド)へも出資。海外展開するクライアント企業の担当者やメディア・コンテンツ担当、海外の現地法人ネットワーク担 当、プロデューサー、プランナーが集まり、魅力的な日本を世界に打ち出していく取り組みを行っています。
電通総研 「ジャパノロジー」プロジェクト
2020年とその先に向けて、経営課題としての文化に焦点を当てた取り組みを電通総研で進めています。グローバル化を進める日系企業、日本市場の攻略を目指す外資系企業に異文化マネジメントや組織文化診断のワークショップやトレーニングを提供いたします。