2次創作ライセンス
選挙の争点にもなっているTPPですが、話題になるのは農業がらみがメインで、あまり知財関連の部分は話題に上らず。しかしTPPに加入すると著作権法違反が非親告罪化されるかもしれないとの懸念があり、2次創作文化に非常に大きな影響があるのではないか、とも言われています。
そこへきて、仮に著作権法違反が非親告罪化したとしても2次創作が続けられるように、赤松健先生が新たなライセンスの形態を提案したとのこと。こういう試みが著名なクリエイターの側から提示される、それだけで価値があります。ただ、難点を挙げるなら、このライセンス形態が導入された際、赤松先生自身は「許諾の申請は義務ではなく、申請しない自由もあるため、今まで通りグレーな活動も可能になる」というつもりでも、絶対に「明示的なライセンス許可の無い2次創作は全部アウト」みたいなことを言い出す輩が出てきて荒れるだろうと思われます。なので、2次創作許可の方法だけでなく、2次創作禁止の方法も同時に策定し、「著作権者が明確な意思表示をしていない場合は許可でも禁止でもない」という状況を作り出す必要があるのではないかと。
何にしても、この辺の議論はもっと深まっていってほしいところですね。