はってん☆マイケル

かんなぎ(原作漫画)について騒動になってる件
少し前から騒ぎになってたことは聞き及んでましたが、よくある騒動のひとつかと思ってスルーしてました。しかし今回なぜかニュースサイトなどにも取り上げられるほどの大騒ぎにまで発展してしまってるらしいので、ここらで言及しときます。まあそもそも元記事の「今回の騒動が原因で無期限休止に追い込まれた」っという論そのものが単なる推測であってソース無しの未確定情報なわけですが、仮にそれが真だったとして以下の話を進めます。

 
個人的な見解を言わせてもらえば、ぶっちゃけつぐみ派の俺に隙は無かったみんな好きなようにやればいいんじゃね?ってところ。
個々人が2次元キャラに処女性を求めるのは自由だし、それを軸とした価値観で作品を評価した結果として「裏切られた感」なり「駄作認定」なりを述べるのも自由。もちろん、その読み方・評価基準の浅さを他者から指摘されてボコボコに叩かれることまで込みの自己責任において。
自分が所有する書籍を破いたり(破くというより壊す?)するのも、まあ自由だわな。もちろん、その行為が、自分とは異なる価値観を持った他者の表現物を容易に踏みにじることのできる不寛容さ・排斥主義の持ち主であることを自白するものであって、後から「ネタだよ」と弁明したところで他人から蔑まれることは避けられない愚行であったとしても。
破いた書籍を作者の実家に送りつけるってのは(もし実際にやってたとしたら)悪質な嫌がらせの類なので、刑法なり迷惑防止条例なりに抵触するんじゃないの?ってことでそこだけは看過できませんね。つか実家の住所が割れてるんだとしたら何がしか本人とつながりのある粘着野郎である可能性もあるので、ストーカーの線も疑われるような話だよな。今すぐ警察に出頭しろ。
いずれにせよ、何かについて意見を述べるとき、その意見の妥当性とは別に、その意見を発する者の態度や人間性なども同時に吟味され評価されるものだってことをきちんと理解したうえで、賢明な振舞い方をすべきでしょう。ま、いま騒ぎに加担してる人のうち何人が元々の読者だったかも怪しいですけど。

 
対する作り手側としては、こういう騒ぎを起こす連中を無視して予定通り話を進めるもよし、こういう連中に媚びた展開へと軌道修正するもよし、それこそ選択権はいくらでも開かれてる。むしろ今回の騒動を知名度アップに繋げる炎上メソッドとして利用するのがおいしいんじゃね?ってか今回の休止はその伏線か!?そんでもって騒動で人が集まったところで大々的に連載再開に打って出て読者を増やそうという魂胆か!?(ねーよ

 
貞操観念そのものについて言えば、それこそ人それぞれなんで何とも、って感じですが、「処女以外はビッチ」みたいな言い草が(ネタもガチも入り乱れて)蔓延しまくってんのは流石にどうかと思う。過去の男性経験ったって、響子さんみたいな人もいれば、あの知恵袋の例とかもあるし、十把一絡にできるようなことじゃねーだろ、と。
ある作品の中でそういった要素を出すべきかどうかとか読者としてそれを望まないかどうかとか、そういう文脈においてそういった極端な原理主義を採るのはひとつの立場としてアリではあるけど、その主義をそのまま現実の女性全体に向けているのだとすると、ちょっと恐ろしいものがある。