なんとなく
最近の話題から
ペッパーレイプの件。
睡眠薬にスタンガンにガレージという用意周到さ。
身元が簡単に割れる状況での拉致・強姦・監禁。
どう見ても計画的で殺す気満々です。
24時間営業の飲食店ってのは、何かあったときに
駆け込むような場所でもあるのに、そういう場所で
こういう犯罪が起きてしまった。それも上場してる
全国チェーンのフランチャイズ店で。
社会に与えた不安で言えば不二家の件なんて
かすむようなレベルだっつーのに、マスコミは
ほとんど取り上げようとしてませんね。
例によってタブーがらみですか?
国民投票法の件。
「投票率が50%なら全有権者の25%の賛成で可決
されてしまう」などと言って未だに最低投票率を設けよ
と主張する人がいますが、仮に最低得票率70%と規定
したら、有権者の30%の投票棄権で否決されてしまう
ことをどのように考えるのでしょうか。
あるいは、全有権者の過半数の賛成により可決とすべき、
との主張をする人もいますが、そうすると賛成の人しか
投票に行く必要が無くなり、秘密投票の原則が崩れます。
このことは全く問題視されていないようですが、これは、
ぶっちゃけ、「投票に行けばわかるぞ」という怪文書を
各戸の郵便受けに突っ込んだり、あるいは投票当日に
投票所周辺で屈強で怪しげな男どもがウロウロしたり
するだけで、投票の意志を簡単に挫くことができます。
結局、賛成も反対もイーブンに扱うためには、「投票を
義務化する」か「有効投票数の過半数で可決とする」か
のどちらかしかなく、後者のほうがより民主的である、
ということだと思うんですが。
なのは第8話の件。
ここぞとばかりにアンチわきまくりな感じですが。
そもそもトレーニングというのは、本番において
必要となる動作・手順・判断を頭と体に馴染ませ、
いざ本番に、自然と、無意識に、それが行なえる
ようにすること。重要なのは、そのトレーニングを
受ける者がそのトレーニングを信頼していなければ
本番においてそのとおりにできないという点。
だから軍隊等においては、体を動かすのと平行して、
座学を通してそのトレーニングの有意義性・合理性
を納得させるということをやる。そうすることで、
「このトレーニングさえ徹底的にこなしていれば、
生き残る術・勝利する術が身に付く」と信頼する
ことができ、本番でもトレーニングに裏付けられた
アクションを確実にこなすことができる。
その観点で言えば、第7話でティアナが無茶をした
時点で、「“トレーニングどおり動いていれば大丈夫”
だと信頼されていない」ことに、なのはは気付くべき。
もちろんティアナに功を焦る気持ちがあったことは
確かだけど、あの失敗の後、どうしてダメだったのか
についてブリーフィングを行なって、トレーニング
どおりに動いていれば安全・確実に切り抜けられた
ということを確認・合意していれば、「私の実力が
足りてないせいで失敗した」「失敗しなければ問題は
無いんだ」という誤ったメッセージを送ることには
ならなかったはず。
そして模擬戦におけるスタンドプレーについても、
あそこでキレるのは(どんな背景・事情があったと
しても)教える側としての敗北だろう。あれを軽く
いなして、「それではダメだ」ということを理詰めで
納得させるのがあるべき姿。
そういった点も含め、これまでアニメの展開だけを
見てると、なのはは体を動かすことばかりやらせて、
「なぜそれが妥当な動作・手順・判断であるのか」の
合意を育むことをしてきてなかったとしか思えない。
学歴・経歴差別したいわけじゃないけど、現実でも、
叩き上げの人ほどこういうことをやりがちで、その
意味でなのはは全然士官クラスの人間に見えない。
他の作品でもそうだけどおそらくアニメ作っている
スタッフたち自身が叩き上げの集団みたいな側面が
あるから、こういうの描くのが下手糞なんだろうなあ
と思う。