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ハッセルブラッド、4億画素記録の中判デジタル「H6D-400c MS」

画素ずらしのマルチショットで最大23,200×17,400ピクセル

ハッセルブラッドは、中判デジタル一眼レフカメラ「H6D-400c MS」を3月に出荷開始する。希望小売価格は税別576万8,000円。

ベイヤー配列の1億画素CMOSセンサー(53.4×40mm)に、ピエゾユニットによる高精度な画素ずらしの技術を組み合わせたデジタルカメラ。「4ショットモード」ではセンサーを1ピクセルずつ動かして4枚を撮影し、1億画素で記録。「6ショットモード」は、4ショットモードの4枚に1/2ピクセルずつ移動させた2枚を加えて4億画素で記録する。

画素ずらしのイメージ
通常撮影と、マルチショット(4ショット、6ショット)の画質イメージ

マルチショットモードの撮影には、被写体とカメラをそれぞれ完全に固定し、PC/Macとのテザー撮影が必要。

そのほかCFast2.0とSDのデュアルスロット、3型タッチパネルモニター、UHD動画といった基本機能は、既存のハッセルブラッドカメラと同様に網羅しているという。

ベイヤー配列(RGGBの4画素で1組)のカラーフィルターを持つイメージセンサーでは、1つのピクセルで得られるのはRGBのうち1色の情報のみ。ある画素で赤の輝度情報を得た場合、その画素部分の緑と青は周辺画素から推測して補間処理を行っている。それが、1ピクセルごとの画素ずらしを組み合わせると1画素の部分でRGB全ての輝度情報が得られるため、色再現性が高く、モアレが発生しない点でもメリットがあるとされている。

本誌:鈴木誠