自分が嘘をついていることを、他人に知られても平気な人間もいるのだな。

yasugoro_2012氏のツィートで知ったことだが、根拠がないことを知りつつ、歴史修正主義的主張をする人間がいる。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12105199.html?rm=150

KAZUYA(27)も演説した。慰安婦問題、中国脅威論からゲームまで様々なテーマを数分の動画にして動画サイト「YouTube」に投稿するユーチューバーだ。

 高校時代、小林よしのりの漫画「戦争論」に傾倒。「戦前の日本=悪」のイメージに疑問をもち、ネットで似た考えのブログを読みふけった。卒業後、会社員やアルバイトを経て、3年前から動画を投稿し始めた。いま30万人を超す視聴登録者を持ち、サイトの広告料や著書の印税、講演料で暮らす。

 今年、全国から講演に呼ばれたのは25回。11月、浜松市での講演では「人口20万人の南京で、30万人殺したという。ファンタジー(空想)的だ」。諸説ある南京事件の死者数に関する中国側の主張を揶揄(やゆ)した。岡山市でも事件にふれ、「ウソでもいいから日本をおとしめるために何でもやるのが中国だ」と訴えた。
 だが、20万人というのは南京市の特定地域の人口の推計で、市全体のものではない。KAZUYAは取材に対して「知っています。耳を引くためにオーバーな言い方をしています」と答えた。

「(20万人というのは南京市の特定地域の人口の推計で、市全体のものではないことは)知っています。耳を引くためにオーバーな言い方をしています」とは恐れ入る言い種だ。根拠がないことを知りつつ、主張するのは嘘と言うべきであって、「オーバーな言い方」とは言わない。しかも、嘘とわかりつつ主張していますと新聞記者に公言するとは、随分神経が太い。「ウソでもいいから日本をおとしめるために何でもやるのが中国だ」と訴えたとあるが、自分のことを言っているのだろう。

 この記事を読んで、気の毒だと思ったのが、彼の著書や講演にお金を払ったり、「人口20万人の南京で、30万人殺した」を信じてしまった人間だ。自分が言っていることが嘘である理解しつつ、主張する人間に、各種のリソースをつぎ込んでしまっているのだ。彼らは一種の詐欺の被害者とも言える。